時給ってなんや。
「時給」への意識。
この三連休、関西への帰省。
寝た。寝た。深夜まで友達と飲んだ。
そんな時、ふと話にあがったのが、
「東京の人って、時間切り売りするよね。
人情付き合いがあんまない。」
なるほど。
関西らしい、良い意味でベタベタし、なぁなぁの人間関係って、そこから来るのか。
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東京にきて一年半。
「この時間、損したな。
だらだらせんかったら、あの作業出来たのに。」
そう思う機会があまりにも増えた。
毎日が何かしらの「仕事」中心に回り、
この時間に値するものを生み出せたか、と悩む。
嫌だなぁ、と思いつつも、
そうやって忙しくしてる自分に酔ってる自分もいたりして。
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今朝、夜行バスで東京駅に着いた。
その途端、こっちの自分、にスイッチが変わろうとする感じ。
予定を確認し、溜まってる仕事リストを見て。
車内で上に書いたようなことを考えていたこともあって、なんかその流れに逆らってみたくなった。
ということで、寄り道登校してみた。
いつもは、大江戸線で本郷三丁目まで216円。
計25分。
今日は、総武線で御茶ノ水まで133円。
計40分。
歩くためにはコーヒーが必要だ。
ということで、セブイレで108円のアイスコーヒー。
よく考えたら、電車賃が83円浮いてるから、コーヒー買っても25円しか足が出ない...!
小さいながらも深すぎる幸せを噛み締める。
と同時に、
おいおいよく考えろよ。
15分無駄にかけて、25円の得。
時給100円やぞ。
家庭教師なら5000円かそれ以上。
作業をしても、何かしら進められるだけの時間。
な〜んて言ってくる自分を黙らせてと。
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両国駅へ向かう途中、せっかくだから、ということでいつもと違う路地を使ってみた。
公立の小学校の裏門に面した道。
ここには、おじいちゃんが一人でやってる昔ながらの魚屋さんや、公園に隣接し、子供がよく親を困らせている駄菓子屋があったりする。
それに、両国ならではの相撲部屋がちょっと覗けたりして。
今日は、まだ子供たちは教室にいるようで、静かな道だった。
だらだら歩いていると、
ふわっと、太陽の光が差して、あったかくなった。
地面に落ちたイチョウの枯葉が、カサカサいう。
春の日に芝生に寝っ転がったような、柔らかな土の匂いもする。
なんか幸せや。
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そんなこんなで、
結局、なにか大きな出来事はなく、到着。
でも、こうして寄り道し、こうして文章を書く。
最近、忘れつつあった自分が素直に好きなことをしてみれば、
ただの、セブイレで買った一杯のコーヒーが、思い出に残る。
ええこっちゃ。
いつもと違う、充実感。
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19時から21時。
目的は、この人と仲良くなりコネクションを作る。
そんな飲み会もええけど、
「なぁぁ、もうちょっと飲もうやぁぁ
明日の予定は明日またなんとかすればええやん」
って始まる明け方までのだらだら飲みも大好き。
それを思い出せたことが一番の収穫。
そんなことを思う、初秋の陽気。