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【想望】ことばを選べない選択をおもう

なかなかの忙しさの中
ゆっくりことばが選べない
そういう日々が続いても
与えられる条件や状況で
反射的に出てきた言葉が
私の出した答えになりうる

それはきちんと考え抜いて
出された言葉ではなく
会話の続きくらいに
出てしまった言葉もある

ことばという意思の表れ
それは誰かが私を判断する全て
言ってしまった一言に
だんどんと薄れる感覚
無責任にもなれてしまい
いつしかそれを許してしまう

結果的になってしまった嘘も
いつしか気にもならなくなり
気づかぬうちに見過ごせてしまう
正面から向き合わず
かわす言葉を覚えてしまった
誰かの話すことばの重さを
感じることも忘れてしまった

それでも日々問われる選択
軽く発する言葉すら
選択した責任になる
知ってか知らずか
忙しさにかまけて
言葉はより軽くなる
それすら慣れれば
もうなんとも思えない
そうなりそうで怖い

友人とお茶する理由
その空間に流れる
ゆったり感から得られる
思いを込めた一言
ことばを選べる許しがある
電話で話す一言
傍にいないからこそ
見えないからこその
相手を思って言える一言がある

焦って出てしまう言葉も
やさしい気持ちで言えることばも
ことばという大きな枠の同じひとつ

忙しい日々に追われる世界
ことばを選べない世界
そんな日々の日常の片隅にある
一言一句にこだわれる世界
1人で没入して作り上げる世界
もうここにしか
ことばおもいは存在しないのか

ことばに丁寧に向き合い生きる
大事だけど当たり前過ぎて
時々、目の前を通っても
つい見過ごしてしまう

1人だけでは生きていけない
誰かと交わすことばに
丁寧になれるように
相手の顔をみて
相手を思い選んだことばと
なりますように

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