蘞(エグ)む心
この気持ちに
どんな顔をすればいいのか
認めてくれるのに
自分だけが
自分を認められない
この差を埋める
言葉は出ない
誰かを思う気持ちは
温かくて優しめ
自分を見つめる目は
最後まで信用できない
わかりきってるわからなさ
この蘞い気持ちにすら
慣れてしまっている
情けないを通り過ぎ
どうにもならないと
諦められてから
なぜかそんな自分を
自然に受け入れられた
蘞味を味わった先にある
柔らかいまろやかさ
蘞味を作り出していたのも
自分の気持ちだったんだね
それすらも受け入れた時
厳しい目も優しい目も
どちらとも持ち合わせて
時に使い分けながら
私自身を支えていく
強くて優しい形になった
それからはもう
蘞みはどこかへ消えていた
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