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見分ける賢さをもつこと
生きていると様々な出来事が起こるものです。
歴史を揺るがすような大事件から、些細な取るに足らない出来事まで。
そんな様々な出来事を、自分の側から観察したときに、2種類に分類できると考えています。
自分で「変えられるもの」と、「変えられないもの」です。
以下のお祈りは僕自身の一つのよりどころとなっている言葉です。
平安の祈り
神さま私にお与えください
自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものは変えていく勇気を
そして二つのものを見分ける賢さを
God, grant me the serenity
to accept the things I cannot change,
the caurage to change the things I can,
and the wisdom to know the difference.
これはニーバーの祈りと言われるもので
主にアルコール依存症者の自助グループなどで延べ伝えられてきているものです。
僕もその関係で知ることとなりました。
僕自身の人生を振り返っていて思うのですが
自分にとって「変えられないもの」
たとえば他人の感情とか
を変えようと努力したり
逆に「変えられるもの」
たとえば自分自身の生活スタイル
を変えようとしないで諦めたり
していることが多かったですね。
努力の方向性が違っていたというか
力の入れどころを間違っていたという感じです。
変えられないものを受け入れること
僕が社会人になって1番苦労したことの1つとして、自分と考え方の合わない上司との関係性がありました。
考え方だけならいいですけど、どちらかと言うと、その上司の感情やご機嫌に左右されてしんどさを感じていることが多かったです。
もちろん意味不明に不機嫌なのは嫌なので、なんとか機嫌悪くならないように努力したり、関係各所に根回ししたり。
先回りして仕事のトラブルにならないようにしたり、無理に気に入られようと相手に合わせたり。
でもこういうのって限界があって。
相手の感情のことなので、そもそも僕一人で何とかしようとしても限界があるんですよね。
ある意味相手の感情にまで取れない責任を取ろうとしていたところがあったのかなと。
努力の方向性を間違っていた感じです。
変えられるものを変えていくこと
逆にそういう合わない上司との職場での仕事について
その環境を変えるためのアクションをしたり、
もしくは自分が変わるという選択や努力をあまり最初のころはしていなかったです。
やっていることは、周りの人にその上司の愚痴を言っているだけで。
自分がいかにしんどい思いをしていて可哀そうであるか、その上司がひどい人間かという話をするのが上手になっていくばかりでした。
やはりそういう(たとえ周りにも課題があったとしても)周囲のせいにばかりする考え方だと、自分自身も変われないし、何も成長しない日々が続いていました。
力の入れどころを間違っていたという感じですかね。
これはこれで僕自身の限界も感じていて、
結果、変化しようと思え、行動に繋がりました。
結果として、(苦しすぎて)環境を変えることになり、
それが良い変化に結びついたり、
というのを繰り返して僕自身が変わっていけたような気がしています。
二つのものを見分ける賢さを持つこと
そもそも僕の傾向として、
この「変えられる」ものなのか?「変えられない」ものなのか?を
見分けるのが非常にへたっぴではあります。
上記したみたいに、変えられないものを変えようとして疲弊したり、変えられるものを変えずに苦労したり。
ただ、おかげさまで、いろいろ考える機会を与えてもらったおかげで、いつも自己決定をする際には意識するようになったことがあります。
それが、この出来事は自分にとって、目の前のその出来事が、果たして
「変えられる」ものなのか?「変えられない」ものなのか?と考えることです。
そして、「変えられる」ものであれば、一生懸命努力するし
「変えられない」ものであれば、早々にあきらめて受け入れる、もしくは努力の方向性を変えるようにしています。
もちろんなかなか、この二つの判断がつかない時があります。
そんなときは、少し立ち止まり
落ち着いて考えますし、
答えが導かれるように、静かに祈ります。
平安の祈りを口ずさみ、正しい答えが与えれられることを祈ります。
今でもときどき失敗しますが、それにより多くの学びを得られているので、すべて意味あることなのですが。
徐々に二つのものを見分けるのが上手にはなってきています。
今日はこれくらいで。ありがとうございます。