見出し画像

思考の視点(人称とスピリチュアリティ)

ソーシャルワーカーという職業選択をしている自分自身に着目してみました。

思考をする際に、問いかけていること、視点について

あらためて文章にして考察しつつ、自分自身がどうありたいかについて考えていました。



何のために生きているのか?

少々いきなりの問いかけではありますが、非常に重要なこと。
そして人間一度や二度は真剣に考えたことがあるものかもしれません。
答えが明確になったかどうかは別ですが。

生き方において、どの世界を目指しているのかは、重要だと考えています。


こういう本質的なことに対しての考え方や視点の置き方が、その人個人の生き方のクオリティを左右するのかなと思っていて。
例えばたくさんお金を持っているとか、仲間に囲まれているとか。
そういう環境的な側面よりも、大きな影響を受けることでしょう。

自分の幸せもめちゃめちゃ大切なんですけど。
家族や身近な仲間の幸せもめちゃ大切なのも、もちろんですけど。

それだけでない、その先の世界平和や地球規模での幸せを考えられるかどうか。


この問いかけは自分自身の自己覚知を深めるというより。
その瞬間の在り方を修正してくれるので重要かなと個人的に考えています。

今僕はどういう立場で行動しようとしているか?
私(IとかMe)のことだけでない、私たち(WeとかUs)という視点を持てるか。

共同体意識のようなものを持てるかどうか。
人材としての優秀さというより、人としての充実度に関係してくるのかなと思ったりしています。



何人称視点か?

数年前からポッドキャストでインプットを増やしてきているのですが。
その中で身につけた視点の一つがこれです。

人称の軸で自分自身の視点を切り分けること。
そして思考の高さを変化させることです。


一人称視点は、ある意味当事者視点と言えますが、自分しか見えていない状態。

二人称視点は、他者視点であり組織視点でもあります。

まあ、相手の立場に立って考えてみようとか、自分が所属している組織の中ではどうだろうという話。
自分以外の人たちが登場してはいますが、ある意味ミクロな視点ではあります。

三人称視点は、もう少しマクロの社会性についての視点。

ビジネスの分野では業界だったり地域だったり。もう少し広い国という枠組みの中でどうだろうと考える視点です。

四人称以上の視点は、世界視点であり、表現するなら私たち地球市民としてこの青い銀河系の星の中でどうあるべきか、みたいな視点で考えることをさしています。

また四人称以上では時間軸の視点も重要かなと思っています。

自分がいま生きているこの瞬間や、体験するであろう10数年先だけをイメージするのではなく。
生きる範囲を超えた50年、100年先の未来を見る視点。
子や孫の代までという表現も使ったりしますが、そういう未来へ、何を繋いでいくのか。

普段すべての思考に対して、こんなことを考えているわけではないですが、大切な視点。

今の自分の思考は何人称か?
そういう問いかけが、自分自身の視点を変化し修正してくれます。



スピリチュアリティについて

スピリチュアリティという言葉は好き嫌いが分かれると思いますが。
僕にとっては身近な表現でもあります。
10数年の時を経てホント身近になってきました。

最近大学院の図書館で手に取った以下の本も興味深く読んでいました。


組織作りにおける人間の精神性について議論していて、働きがいや生きがいを意識した最高の職場つくりといったコンセプトでリーダーシップ分野の研究を進めておられる先生の著書です。


例によって、つまみ読みなのですが。

D.ゾーハーさんとI.マーシャルさんによると、人間には3種類の知能があるらしく。
それがIQとEQとSQ

一般的に知能指数と言われる

IQ=intelligence quotientの他にも

感情面のEQ=emotional intelligence quotient

あともう一つ、

SQ=spiritual intelligence quotient

があると。


このスピリチュアルな知能SQにより、経験を組み立て直したり、広い視野で世界を捉え、自分自身の過去の経験を捉え直すことができると語られています。

そしてそのSQの存在により、IQやEQが効果的に機能することになると。


リーダーシップを持つうえで、自己の利益を超えたところで利他を目指す姿勢。そしてこれまで書いてきている多人称の視点をもち、共同体の一員としての思考を持つこと。

こういうスピリチュアリティの視点は重要であるという話でした。

これまで個人的に学んできた感覚と非常に合致するところです。

リーダーシップ論の本の中で、こういう文脈を見聞きするとは思って無かったですが、言われてみると社会の未来を描く上でとても重要なんだろうなとあらためて感じました。


まとめとして

SDGsが企業文化の中にも浸透してきていて、社会の中における自分たちの位置を再考するのに活用されているのかなと最近感じていました。

個人にもいえることで、自分たちの存在意義というか。
ある期間人生を生きてくると、立ち止まって考えたくなるのかもしれません。

自分自身のあり方というか。
何のためにこの世の中で生き、何を次の世代に残すのか。

いくら物質的に満たされる生き方をしていようと、生きていく上でのミッションが明確にイメージできないと、苦しくなってくるのかもしれませんね。

社会性のあるホモサピエンスにとって、集団や文化を形成してナンボみたいなところがあるのだとしたら、モノガタリを語れて、未来を描けるリーダーシップを心から欲していて、だからこそ社会の消費もモノからコトへ変遷してきているのかなと。

そういう社会で、共同体意識をもって、多人称視点で、地球市民としてのリーダーシップをとって生きたいと、いろいろ妄想を膨らませていました。


今日はこれくらいで、ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?