こどものみらいデザイン研究会@大阪(1月31日/第7回/2020年開催)
(フクシのみらいデザイン研究所について、詳しくはこちら)
【開催のご報告】
毎月開催『こどものみらいデザイン研究会』
今年最初の開催はフクシのみらいデザイン研究所のある大阪本町、billage OSAKAの会議室でおこないました。
今月は泉南市行政職員で家庭児童相談室のソーシャルワーカー
安倉晃平さんにゲストでお話いただきました。
テーマは「子ども家庭福祉とソーシャルワーク~市町村における子ども家庭支援~」
普段の実践の話だけでなく、児童福祉相談所との違いやソーシャルワークグローバル定義を意識した日々の姿勢などについてのお話など、参加者の皆さんからもとても好評な勉強会となりました。
ちなみに参加者ですが、行政職員や精神科ソーシャルワーカー、地域の相談支援専門員さんなどなどの他にも、今後教育福祉業界での仕事を検討されている方まで、幅広い方たちが参加してくださっています。
個人的にとても勉強になったなと感じる話題として
福祉サービスにしろ、困りごとを抱えているであろう人たち、「僕らが考えるニーズ」を抱えている人たちがいてるとして、
「サービスを届けたいけど、ホントに届けたい人に届かない問題」
というのがありますよねと。
その問題に対するアプローチについて
「デタッチド・ユースワーク」についての情報共有もありました。
ソーシャルワーカーとして、「支援する側」にたち、こちら側にいたまま、あちら側に手を伸ばすのではなく。
つまり、アウトリーチによって施設や制度側で待つだけでなく、既存の施設に来ない若者に直接働きかけるために街頭に繰り出す、そういう活動をデタッチドワークと表現(遠藤ら2006)するそうで、ユースワークとソーシャルワークの類似性はこれまでも論じられているようでした(遠藤ら2006)
それにより、ともすると支援対象として見られがちな地域の若者たちを
一緒に地域社会を作っていく構成員として、仲間として見て巻き込んでいくこと。
若者たちが主体的に「楽しそうである」と活動に参加していくような働きかけをするそんな視点を学びました。
意見交換の時間や交流の時間も会場が閉まる時間まで続きました。
ゲストの安倉さんから紹介された本をこちらにも掲載しておきます。
次回のこの勉強会ですが
2020年2月21日(金)19時~21時に開催します。
テーマは『精神科診療所から届ける子ども支援〜子ども食堂や患者さんの子どもへの学習支援の取り組み〜』
くぎぬき医院ソーシャルワーカーの佐田あゆ美さんにお話いただきます。
くわしくはまたホームページに記載しますので
みなさんどうぞよろしくお願いいたします。
ではまた~
参考文献
遠藤保子、水野篤夫著『青少年を支援する専門職(ユースワーカー)養成と力量形成─ランカスター大学セイント・マーチンズ・カレッジのカリキュラムを中心として─』立命館人間科学研究,12,45-54,2006.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?