沈黙~日記3日目~
日記3日目にして、とうとう書くことがなくなってしまった。しいて何か書くとすれば、今日一日は誰とも話さなかった。いや、噓をついた。二言、話したか。唯一、発言した二言は「すいません」と「紙、欲しいです」だ。
「すいません」は、大学の講義室の後ろの席の人に言った言葉だ。私が来ていたジャンパーのフードが後ろの席の机に乗っかっていたので、後ろの人が私の肩をポンとたたき、「すいません、フード、いいですか。」と言われたので、「すいません」と、元気のなさそうに返した。ウド鈴木さんにはすいませんの数では負けるけど、一言の申し訳なささは断然、私のほうが勝ってるなんて。noteで書いてる量のほうが多いなんてちょっとばかし恥ずかしいですが、なんか、今こうして書いていると気が楽になります。高校のころとかは、無口でいることがかっこいいと思ってました。「沈黙は金。雄弁は銀」なんて言葉があるけど、私は完全に言葉の意味をはき違えて無口にこそ価値があるんだとか思っていました。めちゃくちゃ痛い奴やん。
二言目にはなった、「紙、欲しいです」は授業内アンケートの際事務員に言った言葉だ。私が通う大学では、科目の最終回の授業で事務員がアンケート用紙を持ってきて、私たちがそれに答え、授業内評価を行う。QRコードを読み取ってアンケートに答えるのだが、私の携帯では読み取りがうまくいかなかったので、仕方なく紙で答えることにし、事務員に申し付けたといった感じだ。
この日記を書き始めて、気づいたことというか、感じたことというか。この日記を始める前から、大体は予想はついていた。あまり、変化のなく面白みのないことを書くだろうなとは思っていた。ただ、この変化の少ない私の日常を皆さんにお送りすることによって、少しだけ、ほんの少しだけですが変化してみよう、なんかやってみようという気持ちを抱いています。私は、「普遍」が好きです。いつまでも変わらないことであったり、自然であったり。バイトに向かう途中、そこはかとなく、周りの景色を見るのですが不意に美しさを感じます。一面の雪、その上にたたずむお家。白く濁る空。背丈の高い木々。そんな、ありふれた情景に心打たれてしまいます。
今日はこの辺で終わりたいと思います。なんか、もうちょっと面白いこと書けるように頑張ってみます。