GIVE&GIVE&GIVE!!
ギバー 人に惜しみなく与える人
テイカー 真っ先に自分の利益を優先させる人
マッチャー 損得のバランスを考える人
表紙をめくると出てくる紹介に「ふむふむ、自分はマッチャーだな」と素直に思いながらも表紙にでっかく「『与える人』こそ成功する時代」と書いてあるので、ギバーにならなけば!と頁をめくっていく。(果たして”成功”とはなんぞや、という点は次回!)
「惜しみなく与える」って自己犠牲?
ぱっと頭によぎった自己犠牲という言葉、ギバーにも種類があり成功するギバーと人に利用されるだけのギバーがいるらしい。「成功するには自己犠牲でなく他者志向性」と明記されているが、自己犠牲の心がないと惜しみなく与えるなんてできないんじゃないの?と疑問が湧く。自分には無理かもしれない、そんなことを思っていると重要なキーワードが出てくる。「自己利益への関心」だ。成功するギバー、燃え尽きるギバーを自己利益への関心と他者利益への関心の度合いで分けている。自己利益への関心が高く、かつ他者利益への関心が高い、これこそが他者志向の成功するギバーなのだと書かれた表を見て、私は救われた気がした。
例えばこのnoteも自分のためにならないのであれば書かないだろう。書くことによって自分の感じた内容を整理する習慣、書くということを決めたことで読書の質が上がること、同じように悩む人とつながること…スタートは「自己利益」がある。もちろん、ここに書いた内容が少しでも参考になれば、という「他者利益」の気持ちもある。ギバーに近づいたかもしれないと思う一方、真のギバーになれていない部分かもしれない。「自分>他者」ではなく「他者>自分」、その結果自分もハッピーになる、そんな立ち位置に立つことを目指していきたい。
「あなたのために何かできることはありませんか?」という一言、心から言えるまで口癖のように発していきたいと思う。
Pay Forward(恩送り)
Give&TakeのTakeをしない考え方になる。与えた側は見返りを求めるのでなく、受け取った人が次の人に与えられるように背中を押して上げることだ。レベルの低い話かもしれないが、後輩へご馳走する部分で生きている。若い頃から先輩達にご馳走になってきた。それを次は自分がご馳走する番だ、と無意識に感じている。自分の受けた恩を後輩に送っていく。(最近はめっきりすくなくなってきたが…)「恩送り」という言葉に関して、高校時代の思い出がフラッシュバックした。漫画バガボンドでのフレーズだ。武蔵が修行の結果宝蔵院胤舜を倒し、去るシーン。修行をつけてくれた宝蔵院胤栄へ「このご恩は…」と感謝を伝える。胤栄は「おーかゆい、かゆい」と真髄をつく。
親の恩、人の恩、神仏の恩。
お前が今までに受けた恩を全て返そうと思えば、
残りの人生全てをかけても足りるのかのう?
晴れ晴れと青空を見上げる武蔵の顔が印象に残っている。
胤栄が指導したのも武蔵のため、武蔵が強くなることで胤舜のためになると徹底的な他者志向だ。その先に宝蔵院流という自分の流派が続いていくという自分の利益が少しだけあるのだろう。
恩返しではなく恩送り。
恩返しが悪いことではない。ただ、宝蔵院胤栄のように自分がした恩を着せずに、次に送っていく、この感覚は大事にしたいと思う。これもギバーになる道の一つだ。
最後はバガボンドになってしまいました。最新話がいつ出るのかキャッチできていませんが、続きが楽しみです。次回はバガボンド、ではなく話題の「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」。今日の内容もつながっていく!はず。