運命は花火のように
一瞬の輝きを信じて
夜空に弧を描き
故郷を探す
僕は、私はどこから来て
どこに向かうのか
あてのない旅は
永遠という途方もない
時間を使い足音を立てる
奇跡を信じて
もしかしたら 遠い記憶の中に
あなたがいたのかもしれない
生まれ変わりがあるとしたら
その目印は心の中心にある
きっとその痛みだ
何気なく過ぎていく毎日の
何かを思う一瞬を
この時忘れたくないよ
夏の夜 あなたの声の記憶に
耳を澄ませながら
縁側で月を見る
氷を入れたグラスは
風鈴の音色とともに
夜に溶け 私の顔を映す
そこには あなたがいた
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