努力しなくてもできること、に目を向けてみる
何かで見たんです。
「努力しなくてもできることが、あなたの才能」
的なフレーズ。
ほー、その視点は持ったことなかったなー、と思って。
つい、「あの山に登るぞ!」と、専門店にいって一式買いそろえて、ふもとから頂上目指して登山する、そんな一択で生きてきた感あふれる私は、
「ラクする」
ことをあまり知らない。
息を切らして頂上にたどり着いたときのアドレナリン。
それだけを求めて生きてきたので、まさか、
「え、ヘリで頂上にいけばいいやん。ラクやで。」
っていう人が世の中にいるなんて、知らなかった。
もしくは、ジャンルによっては、私もその「ヘリ」を持ち合わせてる可能性がある、ということも知らなかった。己の足でいくしかない、と思っていた。
私にも「ヘリ」があるのだとすれば。
それってなんだろう、って考えた。
コツコツ努力を否定はしないし、間違いなく必要。
しかし、そのコツコツ度合いにも濃淡があって、
「めっちゃ頑張らないとコツコツにならない」のと「脱力しつつコツコツ続けられる」みたいな差もある。
私が欲しいのは、後者だ。
もう前者は飽きたし、息切れしてるし。
よし、実験だ。
ってことで、私は「普段何気にやってる」ことのひとつ、「料理」でインスタにアップすることにした。料理は頑張っていない。ただ、子の腹を満たすために必要なので作っているうちに、ただスキルアップしただけで。
しかも、動画編集とかも、あんまり興味はないけれど、嫌いじゃない。
凝ったものはできないけれど、それなりにパパっと作れる。
今は素晴らしいアプリがたくさんあるので。
くらいの緩さで…スタート。
完璧主義と名を馳せつつ(自覚はなかったが)生きてきた私からすれば、「こんなの全然あかん」レベルの動画をアップし続けてみた。
文字の大きさもそろってないし、生活感あふれすぎる背景で。
すると、何万もレビューが付くようになった。ビビる。
(これは自慢でもなんでもない、実験結果をお伝えしたいだけなのであしからず。)
これまで、すんごく考えたり、工夫したり、美しく写真を撮ってアップしてきたインスタは、うんともすんとも言わなかったのに、驚くほどみられるようになった。
まあ、料理というジャンルがなせるわざもあるんだろうけれど…
あと、面白いのは「渾身の作品」は意外にみられない。
「え、これのどこが?」っていう動画ほど、レビューがあがる。
という、思ってもみない結果を得まして。
そうか、努力が必要なくても、ってこういうことなのか。
得意なものを探して、それをやれば、なんかいいのかも。
勝手にコツコツになってるのかも。
そう、勝手にコツコツになっちゃってる、みたいなこと。
それがいいのかもしれない。
おー、なんかいいぞ。
楽しくなってきた。
勝手にコツコツ。
料理以外にも、もう少しあるかも。
探してみよう。