カウンセリングに通い始めて3年が経った話 【前編】
こんにちは!気温の上下が激しく、体調を崩す人が周りに続出しています。仕事がとにかく忙しいので、時間のあるときはとにかく寝て、なんとか体調を保っています、、
さて、メンタルヘルスの話を書くことが多い私ですが、3年前からカウンセリングに通っています。アメリカでは非常に身近なカウンセリング(セラピー、と言われることの方が多いので、この記事ではどちらも使います)ですが、私が通うことになった経緯や経験談を話したいと思います!思ったより長い記事になってしまったので、前編・後編に分かれています!
渡米後すぐに気づいたカウンセリングの身近さ
アメリカの大学に入学して数ヶ月、唯一の日本人の同期とよく話していた話題が、カウンセリングがいかに身近か、ということでした。「アメリカではカウンセリングが身近で、みんな少しのことでもすぐに相談に行く」なんて日本でも耳にはしますが、こっちにきて本当に身近なんだなと実感しました。
まず、そもそも「セルフケア」とか「メンタルヘルス」に関する話を気軽にすること。今ではそういう話をする人が日本でも出てきている印象ですが、私が大学に入学した2018年当時、日本でそのような話題を聞くことってあまりなかったように思います。
ですが、大学に入ってみたら、先輩たちが頻繁に「セルフケアちゃんとしてね」っていう話をしてくるので、まずはそれにびっくりしました。
そして、カウンセリングも、とても気軽に勧めてくる人が多い!私が大学の1学期目に人間関係で悩んでいた時にも、仲の良い先輩に、「カウンセリングセンターに行ったら?」と言われ、そんな気軽に勧めちゃうのか、、と衝撃を受けたのを覚えています。
同時に、みんな自分のカウンセリング体験をすごく気軽に話すんですね。
大学の授業でも、「私のカウンセラーはこういうことを言ってて〜」みたいな発言をする人がよくいます。カウンセリングに行ってることは全く恥ずかしいことではないというのが見て取れるかなと思いますが、慣れるのになかなか時間がかかりました。やはり「カウンセリング」に対して自分の中で抵抗があったからだと思います(今でも少しあります)
アメリカではとても身近なカウンセリング、大学に来る前から通っていたという人も少なくなく(この間行った学内の研修では、7割の学生は大学入学前からなんらかのカウンセリング・メンタルヘルス関連のサービスに行ったことがあると言っていました)、内容を話すことにも抵抗がないんだなと見ていて思います。
初めてのカウンセリング体験
とここまで書くと私は大学に行くまで一度もカウンセリング等は経験したことがないように思われるかもしれませんが、実は高校生の頃に経験しました。
詳しくは書きませんが、私は高校時代、慣れない海外生活、英語での学校等のストレスから自律神経失調症を発症し、なかなか学校に行けなかったり、行ってもフルで授業を受けられなかった時期がありました。
ちょうどその頃、日本に一時帰国したことがあったため、カウンセラーのいる婦人科に行き、診察と、カウンセリングを受けました。ただ日本に住んでいなかったので一度きりのセッションで、あまり効果を感じることはありませんでした。また、カウンセラーとの相性があまり良くなかったので、理解されなかったという気持ちの方が強かったです。
それ以外では、高校のスクールカウンセラーにお世話になることは何度かありました。ただ、これもカウンセリング、というより先生にちょっと相談する、みたいな感覚でした。守秘義務等もなかったので、すぐに親に言われるし、、笑
大学1年生でカウンセリングセンターへ
そんなわけであまりカウンセリングを身近に感じることもなく、日本で育った価値観でカウンセリングに抵抗を持ったまま大学に来た私ですが、大学1学期目に一度、カウンセリングセンターに行きました。
前述した通り、大学1学期目に人間関係のトラブルにいくつか見舞われました。詳しくは書きませんが、簡単に言うと
先輩が希死念慮で病院に運ばれ、休学した。そのサポートをしていた。
入学後すぐにすごく仲良くなった友達に、人種差別・外国人差別的な発言を繰り返しされた。
この2つが重なって、結構つらい状況でした(私の人生、波瀾万丈やなって自分でも思います、、)
そこで大学の先輩の後押しもあり、大学のカウンセリングセンターに意を決して電話をかけました。
ただ、このときは、カウンセリングはあまりうまく行きませんでした。原因は大きく分けて3つあったと思います。
1つ目は、予約の電話をかけてから実際にセッションをするまで2週間以上かかってしまったこと。これでも他大学と比べるとかなり早いようですが、この期間で相談したい内容をそもそも忘れてしまうという結果になりました。だから、何から話せばいいのかよくわからなかったです。
2つ目は、自分の中でのカウンセリングへの抵抗が抜けなかったこと。カウンセリングセンターに行くところを周りに見られたらどうしよう、ここに来るには私はそこまでつらい状況にいないのではないか、と言う不安から、あまり素直に悩みを打ち明けられなかったです。
3つ目は、カウンセラーとの相性。カウンセリングって人対人、対話が中心なので、相性ってすごく大事だと思います。正直、カウンセラーの技術よりも、性格やコミュニケーションスタイルの方が大切だなと。それがこの人とは合わなかったです、、
文化的になかなかうまく理解できない、うまくいかない部分の話をしたかったのですが、そんな話をシェアしたら笑われてしまい、それがすごくショックでした。向こうもあまり相性が良くないと思ったのか、2度目のセッションの時に、これで終わりで良いと思うと向こうに言われて終了しました。
正直、私の意見も聞かずに終わりにするのはどうなのと今では思うのですが、やっぱり私なんかが行く場所ではないんだなと思い、その後2年間、戻ることはありませんでした。
大学3年生で再びカウンセリングへ
そんなわけで「カウンセリングセンターにはもう戻らない」と決めていた私ですが、初めて行った1年生の頃からちょうど2年後、3年生の秋に、再びカウンセリングセンターに電話をかけることになります。
これには、いくつかの複合的な要因がありました。
まず、大学3年生の秋、と言うのは2020年、コロナ真っ只中、かつ大統領選挙の最中でした。私はコロナが流行り出した2020年春、アメリカにいて、その後、さまざまな事情から一度も帰らずに大学の寮に住み続けていました。キャンパスにずっといて、コロナで、孤独感はだいぶ溜まっていました。
また、当時は日本での就職を考えていたため、大学3年生になると同時に、就活スタート。日々、夜中に説明会に出たり面接を受ける日々で、その忙しさと、授業のバランスにも悩んでいました。
そして1番の後押しになったのが、当時一番お世話になっていて、大学でなんでも相談できる存在だった人2人ともにカウンセリングを勧められたこと。大学1年生の頃からずっと定期的に話す存在で、なんでも相談してきた2人に、同じ時期にカウンセリングを初めて勧められた、と言うのは本当に必要なんだなと実感し、電話をかけました。
2度目のカウンセリングセンターは全然違う経験だった
前回あまりうまくいかなかったカウンセリング、しかも今回はコロナの影響でオンライン、と言うことで初回はかなり緊張しながら行ったのを覚えています。
ですが、その不安はあっという間に吹き飛びました。
今回はこの人だったらいいなと思っていたカウンセラーの方がいたのですが、あえて指名はせず、運良くその方に当たりました。
バイリンガルで、アメリカに移民として来た方で、異文化適応などの悩みもすごく理解して寄り添ってくれました。また、初回ということでなんでカウンセリングに来たのか等の基本的な情報収集だったのですが、すごく丁寧で、何かシェアするたびに反応して寄り添ってくれて、その対応にすごく救われました。
色々と悩みを共有した時点で、継続してやっていこうと言ってくれて、そこから(その時想像していた以上の)長いカウンセリングの関係が始まりました。初回の情報収集セッション(英語でintakeと言います)では何か深い話をしたわけではないのですが、ちょっとした反応・対応だけでも1年生の頃の経験と全然違うなと痛感し、本当に嬉しかったです。
というわけでカウンセリングの話、前編は以上です!後編ではその後カウンセリングを続けることになった理由や私の経験談についてもっと書いていきたいと思います。
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