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時間を経て変わる人間関係

あっという間に11月、今年も残り2ヶ月という事実に驚いています。こちらは11月初日に初雪が降り、すでに冬です。

さて先月、大学時代の親友が遊びにきていました。
1年生の頃、ランダムに選ばれるルームメイトとして出会い、1年間同じ部屋で過ごし、お互いの生活の全てを見ていた友人。最初はぎこちなかったものの、時間をかけて話すようになり、4年間仲良く居続けた存在でした。
大学を卒業してからは、彼女は1年間のフェローシップで台湾に行き、私はアメリカで働いていて、かなりの時差がある中、ほぼ隔週〜毎月電話し続けてきました。環境が変わっても、頻繁に話すことで仲を保っていて、それが続くと思っていました。直接会うまでは。彼女と対面で会って初めて、あれ?と思うことがいくつも出てきてしまいました。

そもそも私は、誰かと長く友達でいると言うことが人生でほとんどありませんでした。数年ごとに引っ越す転勤族で、かつその引っ越しの多くが国境をまたがるものとなると、友達と疎遠になるのも自然なことと受け入れてきました。
また、物理的な距離の問題だけではなく、引っ越して違う環境・状況にいると、価値観や大切にしていることが変わってしまい、話がうまく弾まず、気づいたら会わなくなる、と言うのはよくありました。

特にそれを意識したのは高校生の時、日本からベトナムに引っ越して1年ほど経ってからでした。
引っ越して数ヶ月後に日本に一時帰国した時には、まだ友達みんなと仲が良くて、私はまだベトナムに馴染んでいなくて日本が恋しくて、だからみんなと遊べるのが楽しくてたまりませんでした。
違和感を覚えたのはその1年後の一時帰国で、ベトナムにすっかり馴染んで友達もできていた私は、あれ?と思う瞬間が増えました。

インターの友達とは深い話も真面目な話も馬鹿にされずにできていたので、そのノリで将来の話をしたら、「将来の夢なんてないよ。みんなりょうみたいじゃないんだよ。」と言われたり。
部活が同じだった友達2人(2人は高校も同じ)と遊んだら、2人で学校や先生の話に盛り上がっていて全くついていけなくなっていたり。

そこで悟りました。みんなとはもう置かれている状況が違うし、みんなから見たら私は「別世界の人」なんだなと。だから、無理にみんなと会ったり遊ぼうとしなくなりました。

ただ、そう言う話を周り(の特に年上の方々)にすると、それは年齢の問題もあるのではないか、と言われることがよくありました。中学生の頃の友達とはそうやって疎遠になるかもしれない。でも高校・大学と成長するたびに変わるよ、と。

そんな言葉に期待しつつ、高校の友達とは誰も連絡をとっていません。インターナショナルスクールで、みんな国籍もバラバラで、刺激はすごくあったけど、その後の進路はバラバラで。だから何となく仕方ないなと思っていました。

そして大学を経て、今も連絡をとっている友達はいます。たくさんはいませんが、それなりの数の友達とは定期的に連絡をとっています。だから年齢とともに、と言うのはあながち間違いではないのだと思います。でも同時に、やはり「同じ環境にいない」と言うことの大きさを実感しています。

冒頭で話した、大学時代の親友の話に戻りたいと思います。
先週やってきて、1週間滞在した彼女。台湾から帰国してからは実家暮らしをしながら大学院受験の準備をしています。一方で、私は大学卒業後、アメリカで就職し、実家には頼らずにフルタイムで働いています。
実際に直接会って時間を過ごすことで、価値観が違うなと感じることが度々ありました。

「これ」と特定するのは難しいのですが、話していて、私からしたら非現実的な考え方だなと感じることが多々ありました。
それと、その子は結構、自分に自信がある子で、「私が正しい」「周りは〇〇(幼稚、とか)だけど私は違う」みたいな子なんですね。それが同じ環境にいた時は良かったけど、今、違う環境にいる状態でそういう風に言われたらすごく違和感があったというか、、
学生の話や同僚の話をした時に、「私たちは大人だけど、幼稚な人たちからしたら〇〇だよね」と言った方向に持っていかれることが多く、なんか違うよなあと思うことがありました。

また、本人は全く意識していないものの、私としてはなんとなく下に見られている気がしてしまう発言もちらほら。これは捉え方もあると思いますが、
「あなたの英語の方がもう私より上手だよ」
って言われても、素直に喜べなかったり(向こうはアメリカ育ちの英語ネイティブです)。そもそもそうやって褒められてる時点で、私の方が下よね?と思ってしまう私は卑屈なのでしょうか、、

そんなこんなで、なんとなく価値観や今考えていることの違いに遭遇することが多々ありました。今後も友達で居続けるとは思うけど、大学時代のような「親友」で居続けるのって難しいことなんだなって思いました。

と同時に、長く友達で居続けてきた人たちへの感謝の気持ちも深まりました。大学時代の親友ですらこうやって関係を続けるのが難しいのに、5年、10年、と続いている関係性の人たちってすごく貴重だなって。数は少ないですが、そう言う人たちを大事にしたいなと思いました。
そして、遠くにいると関係性が変わってしまうからこそ、今近くにいる人たちを大切にしたいなって思います。

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