桜の愛で方は色々あっていい。ダミアン・ハースト「桜」展、アートな桜並木を歩いてみた。
六本木の国立新美術館で開催中の、
イギリス人芸術家ダミアン・ハーストの「桜」展に、行ってきました。
展示されている「桜」は、24作品。
淡い水色の背景に溶け込むように、ピンクと白の花びらが描かれている、「大切な時間の桜」。濃い水色の背景が白い桜の花を強調するような、「漢字桜」。
展示空間には作品以外掲示されていないので、「あぁ、素敵」と思った桜を見つけては、手元のガイドマップで絵のタイトルを探してみます。探したところで、そのタイトルに込められた画家の意図がよくわからない場合でも、それが芸術かなと思ったりするわけです。(「漢字桜」って何?と思いながら、色彩に心惹かれたり。)
そして、私がじっくり時間をかけて佇んだ桜の木。
タイトルは、「神の桜」。
空がほとんど見えないくらい、赤やピンクのドットの花びらで埋め尽くされていました。華やかで、艶やかで、美しい、桜の木。
桜の愛で方は、人それぞれです。
今回の展示は、写真撮影OK。手渡されるガイドには、ハッシュタグまでご案内されているほど。つまり、ブログやSNSで作品の写真が共有されるのを当初から想定しているようです。
鑑賞している人たちは、いろんな方法で、桜を楽しんでいるようでした。
ただただ鑑賞する人がいれば、作品を撮影してまわる人、作品の前でポーズを決めている人もたくさん。それがまるで桜並木を歩いているようで、実に様になります。桜色のドレスを着た子供をモデルにしているお母さんもいました。
ハッシュタグで検索すれば、なるほど、SNS空間が桜で満開です。こうやって作品が広がっていくことも、この展示会の延長線上にあって、醍醐味なのかもしれません。
私は一人(+バギーで眠る下の子)だったので、被写体にはなれませんでした。今思うとちょっと残念。ですが、桜のこの季節に合わせてアートな桜並木を歩きながら、自分までその作品の一部になる。素敵な体験だと思いました。(被写体にはならずとも、SNSには参加してみました↓)