期待を大きく裏切ったサンディエゴパドレスの2023年
お疲れ様です。りょー(yu_padres111)と申します。
今回はあれだけ開幕前騒がれながらも82勝80敗の3位となりポストシーズン進出を逃した、我らがサンディエゴパドレスについて簡単に振り返りたいと思います。
1.はじめに。
惜しくも2022年のNLCSでフィリーズに負けてWSの進出を逃したパドレス。
オフに入るとFAの目玉だったザンダーボガーツを獲得。また、マニーマチャドの契約延長。
1塁orDH要員として昨年プチ復活を果たした元NYYのマットカーペンター、40歳を超えてる大ベテラン、ネルソンクルーズを獲得しました。
またスターターには元BOSのマイケルワカ、元NYMのセスルーゴを加え今シーズンに挑みます。
若干スターターに不安は残るものの、この強力な打線ならWSに行ける!!!!!と思ってた中の人。
蓋を開けてみるとそれはそれは目を覆いたくなるようなシーズンになるとはつゆ知らず。。
※これは主にMLB、パドレスをあまり詳しくない方向けに書いています。
パドレスファンの方は誰もが知ってることだと思うんで温かい目で見てください(笑)
2.なぜ期待外れの成績だったのか
この議題に入る前にまずはチームの核となる4人の打者の今シーズンの成績を見てみます。
(1).ザンダーボガーツ
(2).ホワンソト
(3).マニーマチャド
(4).フェルナンドタティスJr
新加入のボガーツは4月とシーズン最終盤の9月は調子が良かったですがシーズン中盤はからっきしの時期があったりと浮き沈みの激しいシーズンでした。
ソトは自己最多HRを更新するなどかなりいい成績を残しました。
マチャドは打率が低調もHRは30本を記録。
タティスもステロイドのせいでシーズン序盤は出れなかったこともありますがまずまずの成績だと思います。
全体的に見ればまあ言うてそこまでひどくはない。。。???
それでは、ここまでのメンツが揃ってなぜ勝てなかったのか、それは下記画像が物語っています。。
グロ注意なんでパドレスファンで耐性がない方は閲覧をご遠慮ください。
9/9時点での成績なんでシーズン終了後にはもうちょっと変わってはいますが。。。。
・1点差ゲーム6勝22敗(MLBワースト)
・延長戦0勝11敗(MLBワースト)
・12回のサヨナラ負け(MLB最多)
・得点圏打率2割3分4厘
と散々な結果。そらもうあれやんか、おーん。
※最終的な成績は下記でした。
・1点差ゲーム9勝23敗(MLBワースト)
・延長戦2勝12敗(MLBワースト)
・12回のサヨナラ負け
・得点圏打率2割4分1厘(30チーム中下から8番目)
特にこれを象徴するような試合がありました。
現地時間6/30(日本時間7/1)の対CINです。
1点を追う9回、カーペンターの犠牲フライで同点に追いつきます。そして10回表WBCプエルトリコ代表のディアス(メッツのディアスの弟)からタティスソトのタイムリーで2点勝ち越し。
よし、勝ったな、そう思った裏の攻撃。レイ・カーからマクレーンが2ランHRを打ってすぐさま同点。おーーーーーーん、、と思った11回表。サンチェスのタイムリー内野安打で勝ち越し。
よーーーーーし今後こそ!!!と思った裏の攻撃カールトンが売り出し中のデラクルーズにいきなり同点タイムリーを打たれスティアーのサヨナラHRでゲームセット。
もう言葉になりません。正直ここで今年は厳しいなとは思いました。
もう一つ興味深いデータがあります。それは得失点差です。
こちらの表を見ていただくとお分かりかと思います。
なんとパドレスは得失点差がプラス104!!!(MLB全体で上から8番目)
簡単に言うと勝つときは大量得点で勝つが負けるときは僅差で負ける、です。
そらもうあれよ。
特に紹介した4人ががそろってノーヒットという試合はあまたあり、キムハソンが出てもあとが返せないという光景を何回見たことか。。。。
8月は打撃陣が軒並みひどく、下記の通りでした。
ソト:2割1分9厘
マチャド:2割
ボガーツ:2割3分4厘
タティス:2割4分3厘
序盤にボガーツの成績でも触れましたが今年は打撃陣の好不調の波がかなり激しいシーズンでした。
9月にかなり巻き返したため、トータルでは貯金でシーズン終わってますがあまりにも遅い。。。
なんでこんなに僅差で勝てないのか、わかったら苦労はしないんですがひたすらストレスの多いシーズンだったと思います。選手監督ファンも含め。
3.今シーズン良かった選手
あんまりネガティブなことばかり書いててもアレなので今シーズン良かった選手を投手野手2人ずつピックアップします。
(1).キムハソン
昨年までタティスがいなかったので主にショートを守っていたキムハソン。しかしボガーツの獲得で今年はセカンドを守ることがメインとなりました。元々守備はMLBでもトップクラスの実力がありましたが今年はバッティングが改善され主に1番を任させるなど素晴らしいシーズンを過ごしました。
(2).ゲーリーサンチェス
元々オースティンノラとルイスキャンプサーノの二人体制(何かあった時はWBCイタリア代表のブレットサリバンが控える)だったパドレス。
開幕して1か月ちょっと。ノラの打率が全く上がらない、キャンプサーノは怪我できつくなってきたときに白羽の矢がたったのがこのゲーリーサンチェスでした。
サンチェスの印象としてはバッティングはいいものの守備はからっきし。
特にNYY時代に現東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大のスプリットを後ろにそらす姿を何度見てきたことか。
ただふたを開けてみたら打率こそ低いもののHR19本と非凡なパワーを見せてくれました。特に後に軽く触れるブレークスネルとの相性はよく、サンチェスのDRS+7と守備面でも平均以上のものでした。(平均指標が0)
獲得する前はこのようなことを言ってしまい大変申し訳ございませんでした。この場を借りてお詫び申し上げます。
(3).ブレークスネル
2020年オフにトレードでパドレスにやってきたブレークスネル。
投げてるボールは一級品だけど四球が多く球数がかさんで早い回で降板。そんな印象でした。
今年のスネルは四球は出すものの、点を取られなきゃいいんでしょと言わんばかりのピッチング(ありがとうニエブラコーチ)。防御率はリーグ一位と圧巻のピッチングを見せてくれました。
特に前述したようにゲーリーサンチェスとの相性がよく、18試合で防御率1.29の成績はさすがでした。
ナ・リーグサイヤング賞レースのオッズ1番人気ですね。
ただスネルの契約も今年まで。来年はどのチームに行くのか。。
(4).トムコスグローヴ
今年のスプリングトレーニングでマスグローブと似たようなピッチャーがいるなーー変則だなーーくらいしか思わなかった選手が一気に中継ぎの柱に。
特に左バッターへの逃げていくスライダーは効果的でオオタニサンも三振に取るなど飛躍のシーズンとなりました。(今年オリックスに入団したニックスとともに過去にやらかしたことがあるのは伏せておきます。)
4.終わりに
今回は野手を中心に簡単に紹介させていただきました。(このnoteを執筆し始めたのは9月頭なのでまさかここまで9月巻き返すとはと正直驚いている中の人)(もうちょっとヤバい成績を紹介するつもりが少し見栄えが良くなったってのは内緒です)
さあ来年はどうなるのか、スネル、ヘイダーがFAとなりソトの保有権も来年まで。FAやトレードで誰を取るのか。マチャドボガーツの契約はまーだまだ続く。
いち日本人としてはFAとなるスネルが抜けることを仮定して山本由伸は狙いに行ってほしいなと思ったり。(贅沢税はいったん置いておいて。)
トッププロスペクトはいますが年齢的にもMLBの舞台で見られるのは数年後とかだと思うので若手にそこまでの期待はできません。
一つ勝手にポジ要素があるとするなら2020年からパドレスは隔年でPS行ってるんですよね。2020年2022年と(サンプルが少なすぎる突っ込みはやめてください。。笑)
ショート飽和状態の中ボガーツと長期契約を結んだあたりAJプレラーはなにをするか全く読めない方なので楽しみ半分怖さ半分ですが、来年こそはPSにいけることを期待してこのnoteを閉めたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?