パドレスの2024年を振り返りと2025年の展望
日本時間の10/12(Sat) ドジャースタジアムでタティスJrがサードゴロを打ちゲームセット。パドレスの今シーズンが終了しました。
後半戦の勢いをひっさげPSに進出。WCはブレーブスを2連勝で下しドジャースとのDSに挑みましたが現実はそう甘くありませんでした。
初戦は落としたものの、2-3戦目で連勝。この勢いで第4戦目もと思いましたが、ドジャースのブルペン陣の前に1点も取れず敗戦。第5戦も打線が全く機能せず、7回途中をソロHRのみの2点に抑えたダルビッシュ有を見殺しにする形となりました。
負けたときは自身もめちゃくちゃ悔しかった。たかだかこちらは応援させていただいてる身にもかかわらずこんなに悔しいのか。。
今までプロ野球含め15年ほど野球を見てきましたが正直この負けが一番つらかった。まだ見ていたかった2024年のサンディエゴパドレスというチームを。。
というわけで2024年のパドレスを振り返っていきたいと思います。
シーズン途中の振り返りは下記noteで行っておりますので今年のパドレスってどうだったのか詳細に知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
1.今シーズンの振り返り
今シーズンのパドレスの成績は93勝69敗、首位ドジャースとは5ゲーム差の地区2位でした。
パドレスの月別の成績はこちら。
これを見てもわかるように月別で負け越した回数が1回。あとはすべて勝ち越しでした。特に8-9月の勢いはすさまじく、貯金16を積み上げました。
今年最初に記載したnoteでも触れましたが、今シーズン開始前のパドレスの評価は高くありませんでした。
去年までレギュラーだったソト、グリシャムの外野陣がトレードで移籍し、サイヤング賞にも輝いたスネルの移籍もあり、計算できる外野手がタティスJrのみ。先発陣もマスグローブ、ダルビッシュはいるものの、あとはどーすんねん!って感じでした。
ただ、後からも触れますがソトとのトレードで移籍したキングやなんで再契約したかもよくわからんプロファー、そして新人のメリルの予想外の働きも相まってパドレスはPSに進出するまでにもなりました。総合的にみたらよくやりました今年は(偉そうに言ってすみません)。だからこその悔しさがより強いのかもしれません。
今年優勝を逃した主な要因が同地区との相性と考えます。(6月のLAA3連敗ももちろん痛いですが)
下記が詳細な対戦成績なのですが、「EAST」列を見るとドジャースは貯金10ですがパドレスは貯金2です。
この貯金の差は対コロラドロッキーズです。
パドレスは5勝8敗の負け越し3なのに対し、ドジャースは10勝3敗の貯金7。
特に痛かったのが5月ドジャース相手に勝ちこした後の3連敗。これがかなり響きましたね。。
せめて8勝5敗なら。。と思わずにはいられませんがドジャースと同じくらいロッキーズに勝っていれば今年は地区優勝していましたから、来年以降も対ロッキーズ戦が地区優勝をするカギになりそうです。
2.去年との変化
先月のnoteでも、去年作成したnoteでもお伝えしましたが、パドレスの去年の象徴的なデータはこちらです。
・1点差ゲーム9勝23敗(MLBワースト)
・延長戦2勝12敗(MLBワースト)
・12回のサヨナラ負け
・得点圏打率2割4分1厘(30チーム中下から8番目)
シーズン終了後の成績はこちらです
・1点差ゲーム22勝19敗
・延長戦10勝3敗
・3回のサヨナラ負け
・得点圏打率2割6分9厘(30チーム中上から4番目)
1点差ゲームは勝ち越し、延長戦はまさかの貯金10と去年のパドレスはなんだったんだレベルになりました。ちゃんちゃん。
結局詳しいことはわからずじまいだったのですが、関係が無きにしも非ずなデータがありました。
それは三振数です。
上が2023年の三振数、下が2024年の三振数です。
これを見てわかるように今年パドレスの三振数はMLBの中で一番少ないです。&去年と比べて234個も減っています。
チーム全体として三振の数が減ったことが今年の躍進につながった…のかもしれません。。
3.個人的MVP
今シーズンのよかった選手を投手野手2人ずつ紹介したいと思います。
まずは投手から。
①マイケルキング
正直ここまで勝つとは思っていなかった、1年間ローテーションを守ると思っていなかったマイケルキング。
特に9月は2勝1敗 防御率は驚異の1.57。前半戦は左バッターのど真ん中にスライダーを投げホームランをよく打たれた印象ですが、オールスターブレイク後に至っては被HRわずかに3本。ダルさんやジョーが不在の中シースとともに先発陣を引っ張って行ってくれました。
いやーーほんとにやってよかったソトのトレード。獲得してくれてありがとうAJプレラー。
②ジェレマイアエストラーダ
こちら以前のnoteでも紹介しましたが、1軍に上がってくるまで名前すら知らなかったエストラーダ。
彼の魅力は投球の半分を占める威力のあるストレートと三振奪取能力。シーズン途中には13者連続三振という離れ業をやってのけました。
TDLでスコット、アダムが加入するまでは主にセットアップ、加入した夏場以降はリードしたまま先発が早い回で降板した際やスコットやアダムの連投時など多種多様な場面で投げてくれました。本当に頼もしかったですね。
スコットが抜けるため、来年は1年フルでセットアップマンとしての活躍を期待しています。
③ジュリクソンプロファー
以前のnoteで記載もしましたが、今年全く期待していなかったプロファー。
結果的に打率.280 HR24本 OPS.839といい意味で期待を大きく結果となりました。
本当に1年間ありがとう。今年は頼りになりました。問題は来年も同様の結果を残せるのかですね。。
④ジャクソンメリル
彼の活躍なくして今年のパドレスのポストシーズン進出はありませんでした。
もともとショートの選手でしたがチームの都合で今年からセンターに。
打撃もさることながら守備でも本当にやっていけるのか、疑問に思いながら今シーズンをスタートしましたが、結果としては新人王候補に。本当に彼はすごい。
下記がメリルの月別成績です。オールスターブレイク前まではよかったり悪かったりの成績が続いていましたがオールスターブレイク後は打率.314、HR14本 OPS.945の好成績を残しました。
センターで起用することを決めた首脳陣もすごいですがなれない守備をやりながらここまで結果を残すメリルはスーパースターだと思いました。
4.印象的だった試合
毎月印象的だった試合をあげていましたが、今年印象的だった試合ベスト3を紹介します。これ以上にいい試合はたくさんありますが、頑張って3つ選びました。
1位 7/5 マニーマチャドサヨナラHR
2位 9/24 まさかのトリプルプレーでポストシーズン進出
3位 8/25 ジャクソンメリル ディアスからサヨナラHR
5.来年に向けて
今年悔しい成績に終わったパドレスさんですが、じゃあ気になるのが来年も勝負できるの??というところです。
パドレスの主な選手の年俸や契約年数はこちら。(下記fangraph参照)
ざっくりまとめると、今季限りでFAの選手は下記の通りです。
・マーティンペレス(3勝1敗)
・ジュリクソンプロファー(HR24本 OPS.839)
・デービッドペラルタ(HR8本 OPS.750)
・ドノバンソラーノ(HR8本 OPS.760)
・タナースコット(3勝1敗 防御率2.73)
・カイルヒガシオカ(HR13本 OPS.739)
・キムハソン(プレイヤーオプション)(HR11本 OPS.700)
来年FAの選手は下記の通りです。
・ルイスアラエズ(HR4本 OPS.739 ※首位打者)
・ディランシース(14勝11敗 防御率3.47)
・マイケルキング(13勝9敗 防御率2.95)
・タイラーウェイド(HR0本 OPS.524)
※来年以降もいる選手含め詳細な成績を見たい方はこちらを(本noteで記載したら長くなるので割愛)
今季でFAのスコットは百パー退団。キムも現在怪我している影響が気になりますが、長期契約を求めてFAを選択しました。ペレスも多分残さないような気がします。年俸も安くないですしローテの穴埋め要因でしたし。
プロファーは今年神がかった成績を残したため年俸アップは必須です。ただこの一年の成績だけで長期契約や年俸をかなり上げて残してしまうのもリスキーな気がします。それよりかは1年契約でベテラン外野手を獲得してきたほうがリスクは少ないのでは..
ソラーノ、ペラルタあたりは現在の年俸がそこまで高くない&年齢も若くないため、一年契約で残ってほしいなというのが正直なところ。
全く分からないのがヒガシオカ。今年のクラッチっぷりと捕手能力を見ると若手のキャンプサーノだけじゃあれなので残ってほしいのは残ってほしいですが。。
今年活躍したシース、キング、アラエズが来年FAということを考えると来年までは勝負できると思っています。(うまくいかんかったらTDLでその三人を売りさばくしかないです。。)
シースは多分無理ですがキングは再契約して欲しいっすね。。。
ただネックは上記3選手の年俸がどこまで上がるのか。そしてぜいたく税課税ラインを超えてくるのかです。それによって補強できる金額も違いますからね。
仮に来年もぜいたく税ラインを下回るように補強しないといけないとなるとかなり厳しい。この3選手のがかなり上がるようだと、シーズン前に誰かをトレードに出すこともやむを得ないかもしれません。(この中だとアラエズになりそうですが。。)
放映権料の不透明問題+マチャド、ボガーツ、タティス、ダルさん、クロネンワースあたりを長期契約でガチガチに固めているため、もちろん大物は狙えません。。
後は来年のポジションどーすんの?ってことを考えていきたいと思います。今年FAの選手は対象外としています。
個人的にはメリルとタティスはまだ外野で見たいと思っているのでそれを前提でご了承ください。
自分が考える来年の候補はこちら。
C キャンプサーノ サリバン?
1B アラエズorクロネンワース
2B クロネンワースorボガーツ
SS ボガーツorマッコイ?orその他
3B マチャド
LF 不明 オルネラス?
CF メリル
RF タティスJr
SP ダルビッシュ シース キング ウォルドロン モレホン(?) ホーイング(?)
RP アダム 松井 エストラーダ モレホン(?) ホーイング(?) ペラルタ ジェイコブ コスグローブ スアレス
野手の最大の懸念はボガーツ来年SSできる?ってところです。今年のキャンプでボガーツは2Bにコンバートされました。しかし、キムが怪我をしたこともあり終盤はSSでプレー。ただ、エラーがそこそこ目立ちました。(20試合でエラー3つ)
来年もフルでショートが守れるのならいいのですが。。かなり怪しいです。
元ショートを集めすぎた結果、本職のショートがいなくなっちゃいました♪
ボガーツをSSで使うのかメリルやタティスをSSに戻すのか、はたまた他所からSSを連れてくるのか。。
あとはLFもプロファーと再契約すんのか、ベテランを1年契約で連れてくるのか、打高投低の環境とはいえAAAで23HRを放ったオルネラス等の若手を試すのかといったところでしょうか。
ピッチャーに目を向けると一番の痛手がマスグローブのトミージョン手術。来年1年間は投げられません。
先発陣3枚は固いとしてもう1枚をどうするのか。序盤中盤しっかり機能したものの後半に息切れしたウォルドロンが第一候補だとは思います。個人的にはモレホンかホーイングの先発が見たい。モレホンの先発は松井がちゃんと来年もリリーフで活躍してくれることがマストになってきますが。。
本当はFAで菊池雄星を取っては欲しいのですが(左の先発パドレスにいないですし)まあ年俸高そうなので無理でしょうね。。
日本人もいますしチーム状況的にも一番フィットしそうな気がします。
といったようにまだ、来年はファイティングポーズを崩さないでほしいです。マチャドやボガーツが元気な間に優勝してほしい気持ちは変わりません。
少ない資金でどう戦力を整えるのか、もともと今年も不確定要素が多い中で結果を残したプレラーGMですから、またあっと驚くことをやってくるでしょう。
6.終わりに
日本時間の10/31、ドジャースがワールドチャンピオンになりました。
来年は投手大谷が復帰しますし、ここまでガタガタの投手陣にならないようさらに補強はしてくると思います。
パドレスが越えなければならない壁は高すぎます。
ただ某アーティストがこのように歌っています。
「高ければ高い壁のほうが登ったとき気持ちいもんな」
昨年ワールドチャンピオンのドジャースを倒し、リーグチャンピオン、ワールドチャンピオンになることを願ってこのnoteを締めたいと思います。
ご覧いただいた方、SNS等で反応してくれた方本当にありがとうございました。
Let’s F〇ckin’ Go San Diego!