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立ち止まったままの夜に
わからない。
変えられるようで、あと一歩のところで引っかかりそのままステイ。
今の自分は、今までの自分はそればかりだ。
そんな自分がずっと嫌いで、今もまだ、好きになれない。
もちろん、変えられなかったものが全く無かったわけではない。今年入った音楽学校だって、自分が勇気を振り絞り、大学最後の丸々1年かけて稼いだお金を入金して入ったのだし、ここでの名前とは別に、弾き語りの動画投稿も始めた。入学してから通うようになった街では、偶然とほんの少しの飛び込む勇気によって、素敵なお店と人との出会いもあった。こうしてnoteでの執筆を再開出来たのも、そこで出会った人達のおかげだ。
だけど、どうしても変われている気がしない。
休日二次創作漁って気付けば日が暮れていたり、なかなか早く起きて早く活動開始することが出来ていないし、歌や楽器の練習すらしっかりできていない。動画投稿も、方向性を決めることができず、大分止まっている。
ほんと、とんだ怠け者っぷりだ。
当然、将来に生かすために別業種のバイトの掛け持ちすら、始められていない。本当は今のバイトを辞めてやるつもりだった。スケジュール管理が厳しくなって、入れない日はわざわざ詳しく理由を記す必要が出てきたのが嘘や方便を仕えない自分には苦痛だったのと、仕事してて「自分何やってるんだろう」と昏く考えてしまった事がそもそものきっかけで、他のバイトを探してみると、自分の将来的にやりたい事と重なるものも多く見つかって、それもやってみたいと思った。しかし、今のバイト先の人から見事に言いくるめられて続ける事にしたのだ。思い返せば、今のバイトも嫌いではないのだ。こちらの落ち度ではない事まで謝らなければならないのが、態度悪い客でも丁寧にお客様扱いしなきゃいけないのが、うんざりするだけで。
まあ、平気でやっていける、やれてしまう事実が、本当に自分でも嫌なのだけど。波風立たせないために自分を殺せてしまう自分が、無意識に傷つけられても相手の言動に刺すような違和感を覚えても声に出して怒ったり「違う」と言えない自分が、本当に嫌いなのだけど。
やはり、誰かの為に生きている自分は嫌いだ。
集団や組織の中に同化出来てしまう自分は大嫌いだ。
だから私は、就活をしなかった。
働きながら何かする道は、選ばなかった。(なおバイトはノーカウントとする)
私は弱い。それを選んでしまえば、私は心を殺し続けて、抜け出そうにも抜け出せず、そのうちこの世界に溺れて死ぬのだろうから。
今も、溺れそうだ。どちらにしろ、一人で生き抜くに能いするものをまだ作り出せていない。世に出せていない。知ってもらう術もない。はやく、家を出たい。夜何処に行ってもとやかく言われぬ為に、一人暮らしをしたい。しかし、それに必要な金がない。これ以上シフト入れる時間を増やせば、自分の休養時間や、こうして創作したり歌や楽器の練習をしたり曲を作ったり、それこそ、動画投稿に使える時間が無くなって自分自身も潰れてしまう。
誰もが私の現在を「甘え」と言うだろう。
「皆我慢して会社に入ってそこの組織に溶け込んで金を貰っているんだ」、「現実を見ろ」と。
けれど、私は現実を見た結果、ここに進まざるを得なかった。会社に入ってしまえば、今いる場所以上に、刺すような違和感と同調圧力に苦しめられてしまう。会話の一環で「彼氏いるの?」だとか「結婚は?」とか、「女らしくうんぬん」とか、普通に投げつけられそうで、嫌だ。そうじゃない場所もあるのだと頭ではわかっていても、どうしても、信じられない。
「俺は俺だ」と叫び続けなければいけないこの世界が嫌い。
いつまでも、大声でそれを叫べない自分が嫌い。