53区ランナーの私、天気の良い北海道を走る。
53区 6月24日 ロンドンブーツ亮選手
青森港~函館港~新函館北斗駅 船で111㎞ ラン13.68㎞
函館港フェリーターミナルから13時44分にスタート、天気も良く、ランニング日和。
目指すは新函館北斗駅、約13㎞のランニング。
フェリーターミナルから函館の観光スポットで有名な赤レンガ倉庫がある運河は南に位置し、五稜郭は南東だ。新函館駅北斗駅は北西に位置する。
普段の旅ランなら、そっちに向かって走り出すのだが、今回はようやく緊急事態宣言が解除されて人が多い場所は避けて、バーチャル駅伝のタスキを繋ぐ為に日帰りのプランを組んだ。コロナが落ち着いたらまた来ればよい。と自身に言い聞かせ走り出しす。。
227号線をひたすら北上し新函館北斗駅に向かう。線路を越える高架の坂がきつそうだったので、わき道から行こうとして行き止まりになり、逆に周り道になったりしながらの函館ランの始まりだ。
すぐに暑くなり、上着を脱ぐ、「ハセガワストア」を発見、函館ハセガワストア名物「やきとり弁当」を食べようか迷ったが、まだスタートしたばかりの身体には大きすぎるので、後ろ髪を引かれながらも走り続ける。
スマホで道を確認しながらのランニングはペースがつかみにくいが、風景、天気が良いので気にならない。
北海道らしいのどかな風景なのだが、日影がない真っ直ぐな道で車移動の人が多いのか、人とすれ違う事がかなり少ない。
小さな商店のソフトクリームと書いているのぼり、食べたいが我慢。しんわの湯と書いた温泉の看板。かなり、温泉は魅力的だったが、まだ目的地には遠いし、温泉に入った後に走る事は考えられない。
泣く泣く新函館北斗駅を目指す。駅の近くに銭湯などがあるかを調べながら歩いているとJAの店舗が出てきた。温泉を我慢した反動か、JAではソフトクリームを躊躇わずにたのんだ。
めちゃくちゃ、美味い。
歩きながら、北海道の濃厚なソフトクリームを食べる。旅ランのだいご味。
本当は走り終わった後にご当地の名物や名産の物を食べる方が良いのだが、
今回は泊まらずに帰る日帰りランなので仕方ない。
ソフトクリームを食べながら歩いていると車から声をかけられた。
「亮さん、何してるですか?」
駅や港からは離れた大きな幹線道路の脇を歩きながらソフトクリームを食べながら一人で歩いているおじさん芸能人。
そりゃ「亮さん、何してるですか?」と聞きたくなる気持ちも分かる。
車から降りて来た方は仕事の移動中に見かけて、まさかと思ってUターンをしてきてくれたらしい。#バーチャル駅伝がTwitterでのランニング企画で東京から繋がっている事を伝えると驚いていた。
やはり、歩いている人自体が少ないので、目立つようで、その後も何人かに声をかけられ写真を撮ったりした。コロナ禍だからと言い、函館の人達に合わずに帰るのも寂しい。声をかけられたのは嬉しかった。
日差しが強いので、日焼け止めを塗りなおしたばかりの時にも声をかけられた時は嬉しかったが恥ずかしかった。
なんだかんだで、歩いたり、写真を撮ったりしながら進んでいると
新函館北斗駅が見えてきた。何もない所にとって付けたように急に現れた感じだ。北海道唯一の新幹線の駅なのでもっと大きな町の様になっていると思っていたが駅ビルの横にホテルが一つあり、周りにはあまり店舗のない小さめの駅だった。
朝から飛行機に乗り飛行場からタクシーで青森港へ行き、フェリーに3時間40分乗って函館港に着いてようやくランニング。歩いたりしながらだったのでランニング自体は大変ではなかったが天気も良く、汗はかいていた。
途中にあった温泉の看板をスルーした時は汗拭きシートを覚悟していたが、ご褒美が待っていた。駅の横のホテルには日帰り温泉があった。
まだ帰りの新幹線は何本もある。
すぐさま、ホテルの受付で日帰り温泉の説明を受け、温泉へ。
緊急事態宣言が明けて直ぐの平日の夕方の温泉は貸し切りだった。
汗も流し、ゆっくりと広い温泉に浸かって疲れをとり温泉を出る。
いくら温泉に入って疲れが取れたからと言って、観光地の函館駅まで電車に乗って飲み食いをして、また新函館北斗駅に戻ってくる元気はない。
新幹線に乗る前に、売店でイカ飯とビールを買い車内に持ち込んだ。
ビールも楽しみだが、初めて通る青函トンネルを楽しみにしていた。
青函トンネルを通る前にアナウンスで深さやレールが3本あるなどの説明が流れる。
青函トンネルは車では通れないし、今後北海道に行くなら飛行機でしか行かないであろう。
青函トンネルに入った。
うん?まあトンネルなので他のトンネルと何ら変わりはない。
よく考えたら当たり前だ。
所要時間は22分とアナウンスが流れた。
正直、なげぇーと思ってしまったので、
トンネル内で風景が全く見えない中、ビールとイカ飯で一人打ち上げを始めた。
イカ飯を食べ終わっても、まだ青函トンネルの中にいた。
青函トンネルは長い。そして、私の長い一日も終わった。