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悩める帰国子女🇫🇷(7)-自分の名前が嫌だった

私はフランスの現地校で6年過ごし、
小6の夏に日本に帰国した。

自分の名前が嫌だった。
フランス人には、聞き取りにくいようで、
なかなか覚えてもらえない。

給食では、キャスレが出ることがあった。
小麦粉を小さく練った、
パサパサの米のような粒(クスクス)と、
ラタトゥユを和えた料理だ。

私の名前がキャスレに
似ていたようだ。
だから、キャスレ、と呼ばれていた。

もちろん、キャスレを嫌いになった。
自分の名前も嫌になった。

母親に、自分の名前を変えてほしい、
とお願いをした。
当然、自分の名前を大切にしなさい。
と言われる。

今では、
キャスレも自分の名前も大好きだ。

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