アルフレッド・ヒッチコック監督『見知らぬ乗客』

 ヒッチコック監督の名作の一つ。現在映画そのものはパブリックドメインになっているが、字幕には権利がある。そのため、英語に貧弱な日本人が見るためにはネットに転がっているものをただ見るだけで済むわけではない。アマゾンプライムありがとう。そして、こういったものを見るたびに英語ができればもっと容易に作品を楽しめるのにと思わずにいられない。

 プロットはシンプル。プロテニスプレイヤーのガイは浮気癖のある妻が邪魔であった。そのガイに、父親を邪魔に思っているブルーノが近づき交換殺人をもちかける。断るガイだが、ブルーノは勝手にガイの妻を殺害。そして一方的に「約束を果たせ」と迫る。根がちゃんと善良なガイはそれを何度も断るも、ブルーノはガイの生活に入り込んでくる……

 ブルーノが這い寄る描写はヒッチコック監督の特徴でもある不気味な演出が光る。が、『サイコ』や『めまい』のような、そういった演出を主軸とした作品の方がやはり面白く感じた。

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