chatGPTすら関わらない超名作ギャグ漫画。
あなたは「がきデカ」という凄まじいギャグ漫画をご存知だろうか?
はい、もしご存知でなかったら、その時点で私は笑ってしまいます……。chatGPTですらも知らない始末。きっと、50代中盤の男性ならば「誰もが知っている」ぐらいだとは思うのですが、、、世界を賑わせいる、まさかのchatGPT様が知らないだなんて…少し安心したりしてですね。いや、敢えてスルーしちゃっているのか?
私はリアルタイム世代ではないので、たまさか古本屋で50円で売っていたので購入して、それからドハマりまくったのですが。
作品概要としては、当時のギャグ漫画としては例のなかったギャグ漫画なのに劇画調のタッチに依るところが大きい「死刑!」などの特徴的かつ超絶下品な動きや、女性キャラの肉感的な過剰なエロス、変態、頻繁に登場する動物たちの間抜けさ、などなど)ことでしょう。
従来のギャグ漫画が平坦な「意味」で笑いを作っていたのに対し、劇画調の画風でありながらも、呆れる程、くだらな過ぎることでキッチリと笑える。そういう、ギャグ漫画は大袈裟ではなく異次元のギャグ漫画ではないかと思います。今では、こういう漫画は、あまりに過激な表現とみなされ、恐らくは、いや絶対に少年誌で連載などできないと思います。
クレヨンしんちゃんが、上品と思えるほどの主人公である超絶下品極まりない「こまわり君」が他の動物などに変身したのち、従来のギャグ漫画ならすぐ元の姿に戻っていたのだが、「がきデカ」では変身した姿のまま物語が暴走することが多い点も特徴的。これも、従来のギャグ漫画にない画期的な点であり、文芸評論家の渡部直己が、そのデビュー時の「論文」で、いちいちテキスト論的な指摘をしたほどです。もはや文芸の域に達するものだったのかと……。
私は、こんな無茶苦茶な漫画が論文化されたり、シンポジウムで扱われたこと自体に驚いていますが、それだけ作り込んだギャグ漫画は、後にも先にもないと思います。
果たして、Amazonで売っているのだろうか?と検索してみたところ、ありましたね。「こんな過激なギャグ漫画を売っていいのか!」primeに入っている方は、かなり無料で読めちゃうので、契約してる方は特段オススメです。でも、我が子には読んで欲しいような欲しくないはないような……。
そして、もし私がお笑い芸人の道を目指していたら、この漫画に出会えた奇跡に感謝しまくるでしょう。
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