2022年4月9日
今日を語るにあたって、僕は昨日からことを始めねばならない。僕にとって起きてからが今日だと言い張るのであれば、今日はあんまりに無力だった。だからせめて自己の気持ちを多少持ち上げるためにも昨日から話を進める。というか今日の深夜0時から話を始めねばならぬ。
演劇の稽古があった。私が演出、東京にいる同い年の子が演者。彼女に色々とオーダーを出したが、戯曲の言葉に慣れ始めているような感じ。これが私が求めている身体に役者が近づいたことを意味するのか、あるいは単調になってしまっているのか。二つの可能性を考える。おそらく後者に近いのでは。そこで一度本読みに戻ることにした。大体15分くらいかけて一音ずつ読んでもらう。終わってみて、少し単調さが薄れた気がするが、それでもという感じだった。公演まであと5日とないのであるがどうするべきか。もう一つブレイクスルーがあると信じたい。それと時間内に収めなくてはいけない。本当に面倒な本を書いた自分に対して複雑な感情が湧き出る。終わったらすぐ寝た。寝酒でもと思ったが、いらない。すぐに眠れるはずだ。
朝8時、目が覚める。でも起きる気にならない。昨日の夜プールにでも行こうと思ったけれども、しまっているから。惰眠を貪る。気づけば12時。お腹が空いたので麻婆豆腐とうどんを作る。冷凍うどん。コンビニで安いからよく家の冷凍庫にストックしている。米を炊くのが面倒だ。タバコを吸う。起きてすぐに吸わないほうが良いのだろうが、勝手に手が伸びる。Twitterで言葉にもならないような雑感を放り投げて、ゴミ処理のように灰皿にもみ消す。今日は天気が良さそうだけれども、曇りそうでもある。美味くも不味くもない、モーニングでもランチでもないような適当なうどんを啜る。
そこからまたベッドに横になり、眠りにもならぬ意識を漂う。アンビエントなピアノ曲をずっとかけている。僕が歌でも歌えたら自分に子守唄でも歌ってやるが、そうはいかないのが僕だから。
僕はいつも起きてからシャワーに入るから、まだ身体は鈍いのです。
シャワーを浴びて、眠気をとる。髭もしばらく剃ってなかったから剃る。何にもスッキリしないけれども、見た目だから。多少は気にしたほうがいい。
本を返しにいかなきゃいけない、そのほかはいつも通りの土曜日だ。やるべきこともやりたくない。手が動かないからさ。
部屋からコートを着て出る。3時半。図書館までの道のりは遠い。道中ずっと短歌をアタマの中で詠む。ダサい。
古い珈琲屋、いつも行き慣れている。だけれどもママが忙しそうだから、すっと店を出る。
ところで今日先輩と就活について話していた。パチンコ屋から内定をもらったらしい。ふとした思いで、パチンコ屋で文字を書きたくなった。これから行くかもしれない。
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