人の金で食べる焼き肉は旨い。自分の金で奢る焼き肉は更に旨い。

最近、僕が考えていることは、そろそろ営利事業と非営利事業の法人をきちんと分けたい、ということです。

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現在、僕のやっている不動産会社はR65というのですが、事業のシェアハウスと物件管理が好調で、事業に積極的に投資できる様になってきました。

一方で、積極的に投資、と言ってもせいぜい一年に100万ほど。扱える額はそこまで大きくはありません。

事業の安定化を目指し、シェアハウスを12棟運営してきました。

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もともとR65は、R65不動産という屋号で
「高齢者が賃貸住宅を借りにくい、だからそのための会社を作りたい」
という思いから始まった不動産会社でした。

しかし、あることをきっかけに社会的な意義よりもキャッシュフローにフォーカスを当てる時期がありました。


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キャッシュフローに固執するきっかけになったのは、起業2年目。

メディア露出が増え、社員が増えた頃、思う様に売上が伸びず、本当にお金で苦労し、もう二度とお金で苦労したくない、と思ったことがきっかけでした。

起業して2年目から4年目までは、とにかく、お金を稼ぎ雇用を安定させるべく頑張りました。


その過程では、去って行った人も多く
「なんでそんなことを今、するのか分からない」
「結果が出ないのは社長の興味がいろんなところに移るから。」
「興味あることばかりやって、社長は楽しそうですよね」
と言われることも多かったです。

言われたことは事実だと思います。

僕を応援してくださってる方からも
「応援してたのに失望しました」
と言われました。

しかし、その時の僕には、頑張っても頑張っても一向に大家さんや管理会社さんが物件を高齢者に貸してくれない、でも社員には給料を払わなければならないし、税金の支払いも必要。

どうしたら、収入が安定するのか、考えた結果、管理物件をいくつか持つことにしました。(借り上げてるものもあります)

それで、本当にすこしずつですが、事業が安定し、ゆっくりとですが会社も回る様になってきました。

支払いも滞ることはありませんし、重要な抜け漏れがないようにスタッフとカバーしあえるようにもだんだんなってきました。

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直近の不安は消え、一年後、三年後、五年後を見据えて動ける様になってきました。
正直、日々のキャッシュフローが不安だった時は、来週のことを考えるのも、怖かったです。

そうやって、金銭的にも精神的も安定してきた僕たちですが、改めて、営利事業と非営利事業を分けたい、と今、考えています。

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今回のコロナの影響を受け、「これを機に、助成金をとれば」という打診を何人かの方から頂きました。

確かに、R65不動産を運営する中で、
「いま数千万あれば、こんな人が救えるのに」
「あと数百万あれば、絶対価値提供できるのに」
と思うタイミングがいくつかありました。

しかし、「社会貢献に全てを賭けて、会社が傾いてしまったらどうしよう」という気持ちから融資に踏み出せませんでした。
また、「助成金をもらうなら、また昔のように自分勝手にして失望されるのも嫌だな」という気持ちもあります。

気軽に友達の事業に投資したり、お世話になっている人にご飯を奢ったりしたいですし、たまにはみんなでぱーっと飲みに行きたいのですが、なんというか、助成金をもらうとそれも後ろめたい気もしています。


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今は、稼いだお金が全て会社に入り、分かりにくくなっています。
会社を安定させるためのお金か、僕個人が遊ぶためのお金か、もっとしっかり区別したいなと思っています。

応援してもらうなら、そのお金は、遊ぶことには使わず、また第三者の目の届くところに置き、僕はお金には触らないようにしたいと思っています。

本来、弊社は株式会社なので、別に営利を追求すればいいのですが、その中でも、応援していただき、価値を作って行く場面に直面することが多々あります。

今は、なるべく価値をお返しできないことについては受け取らず、純粋に売上だけで頑張ってやってるところです。
(とはいいつつ、管理物件なども応援のお気持ちも多いため、全く受け取ってない訳ではないのか・・・)


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長くなりました。

将来的に、非営利事業については分社化し、外部監査やCFOを入れ、透明性を高めた上で、社会的価値の最大化をしていきたいと思っています。

現事業については、非営利事業を支えるため、仕組み化していきたいと思います。

ただ、こちらについては、あくまでのんびり進めていくので、どうぞあしからず・・・

唐突の決意表明でした。焼き肉食べたいです。

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山本遼 @ryo0y
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