足立区北千住で一緒に本屋をやりませんか。
こんにちは。山本です。
普段は「いくつになっても豊かな暮らし」を掲げ、65歳以上でも賃貸住宅が借りやすくなる不動産サービス「R65不動産」を運営しています。
その傍ら、自らも借主として不動産や空き家を使い、身近な分断に抗っています。
高齢期の孤独が社会問題に、という大きな背景もありますが、ただ純粋に僕自身は友達が欲しかったのです。
シェアハウスを15棟運営したり、空き家をギャラリーとして活用したり、今は撤退しましたが民泊を行なっていた時期もありました。副業的に行なっているので、プロジェクトは少ないですが、一つのプロジェクトに多くの人が関わっています。
元々僕は、社会人になり24歳で愛媛から転勤のため上京しました。東京は街に人はたくさんいるのに、友達がいませんでした。友達になったと思えば、宗教やビジネスの勧誘。友達になってくれる人は1人もいませんでした。
だから、シェアハウスやギャラリーを作ることで、仕事以外の繋がりを作れないか、実験を始めました。
そんな実験の一つが、曜日代わりのスナックです。
「スナックニューショーイン」という名前のスナックをやっています。
曜日毎に店長を置き、1週間毎日全く違う店です。
きっかけは、自分自身が飲食店をやってみたかったこと、住んでいる街の人と出会いたかったためでした。
結果、曜日店長は全てTwitter経由で集まり、松陰神社のディープスポットとして、いろんな方に楽しんで頂けたことが嬉しかったです。
もちろん共同運営で、すごーく迷惑をかけてしまったところは多々ありますが、総じて楽しかったです。
ですが、丸2年、コロナになってしまい、このまま続けていくか悩んでいるところ・・・
スナックは休業と営業を毎月判断し、都度決断していました。
給付金の補償は十分でしたし、スナックという業態は不要不急のものでもありません。
また、僕自身も多くの高齢者と会う立場でしたので、当然お店には立てません。
お店を開けるかどうかをSNSで発信したところ、
匿名の方から注意をいただくこともありました。
「山本さんは、高齢者と会う立場なのだからスナックに立つべきではない」
スナックは、ほぼ休業状態。いつ開けられるのかわからないまま、2年が経ちました。
新しい人と出会うことがとても難しくなりました。
街に友達が欲しい。しかし、スナックを行うことはできない。
そう考えた僕は、次に本屋をやりたいと考えました。
本屋であれば、誰とも喋らなくてもなんとなく繋がれそうな気がしています。
自分の趣味を本棚に反映させれば、同じ趣味の方が見つかって話が盛り上がるかもしれません。
そんな自分の趣味で盛り上がれる本屋があったらすごく楽しそうだなと思いました。
友達の家に行くと、ついつい本棚をみちゃいます。
友達の頭の中を見られるようで面白いなと思っている反面、自分の本棚を見られるのは少し気恥ずかしさもあります。
そして、スナックでかつてそうだったように、たくさんの店長と一緒に作れば、自分自身で頑張るところは少なくなります。
何より、同じような考えの店長と友達になれるだろうと思いました。
調べてみると、各所でシェア本屋があることを知りました。
月額数千円で本棚を貸し出します。本屋自体を何十人かでシェアします。
もちろん黒字の棚も赤字の棚もありますが、共通することは往々に、
「収益だけを目的にしたものではなかった」
ということです。
だれでも街の中に本屋を持てるおもしろさ。
いくつかのシェア本屋をみせてもらい、実際にできるかどうかは悩むものの、一回やってみたい、と思っています。
そして先日、足立区北千住にて本屋予定地の物件を借りました。
なぜ北千住かというと、現在の僕は千住に惚れ込んでまして、運営するシェアハウスが既に5棟あります。(千住仲町・千住旭町・千住河原町・千住橋戸町・千住柳原)
旧街道沿いの白い建物(千住仲町)がとても素敵で、借りることにしました。
北千住駅からは徒歩7分です。
区外の人が通うには少し遠く、一方、千住の南側に住む人はよく通る道です。
近くには、東京藝術大学(音環キャンパス)や仲町の家、BUoYなどがあります。
小さい二階建てなので、1階は本屋兼何か、2階は会員のみのコワーキングスペースにしようと思っています。個人的には、本屋でコーヒーとか淹れて欲しいです。
名前は、仮ですが
共同本屋 編境
へんきょう、と読みます。
境界を編むことを目的にしています。
偏りの「へん」とも迷っています。
ベンキョーとも聞こえます。
しかしベンキョーほど、かっちりしたものもありません。
濁点を落として、ヘンキョーです。
かつてのスナックニューショーインが飲食を始めたい人の場だったように、
ヘンキョーも本屋を始めたい人の場所にしたいと思っています。
辺境という単語には、なんというか、寂しさを感じる反面、
そこだけは異世界のような不可侵さを感じます。
もともと僕にとっての本屋は、人生に迷った時に行く場所です。
どこか遠くの地のような異世界で、本の海を旅したいと考えています。
ここまで、僕の妄想をつらつらと書いてきましたが、
正直な気持ちは、とても不安なのです。
楽しみ3割、不安7割。借りた物件は3年間。
短い間で何ができるのか。
また赤字にはならないのか、不安で仕方ありません。
何が不安かというと、棚主さんが見つかるか、ということです。
最終的には100人くらい集めたいなと思ってるのですが、まずは、20人集まって
「ああでもないこうでもない」という話をしたいなと思います。
棚主さんは、こんな方を想定しています。
・自分で本屋を開いてみたい
・本を通して繋がりたい
・書店員としてお店に立ちたい
・家にたくさん本があり扱いに困っている
・千住でお店をやっている
特に、千住でお店をやっている人は、編境の本をきっかけにお店を知ってもらえることになると素敵だなあと思っていまして、もし千住でそんなお店をやってる方がいたら是非ご連絡が欲しいです。
さてさて、ここまで僕の駄文に付き合ってくださった酔狂な皆さんは、実は本屋さんをやってみたいのではないでしょうか。そんな方はぜひDMください。
いや、やってみたいかどうかはわからないけど、なんとなく面白そう、と思った方は、ぜひDMへ入力してみてください。
フォームではなく、TwitterのDM or メールにご連絡ください。
※フォームめっちゃ見逃してました・・・
ryo.yamamoto@r65.co.jp
正直、まだ始まってもない、形もふわふわしている共同本屋構想です。
大体、3000円くらいかなと。あとこの建物は3年しか借りていませんで、3年後には終わる予定です。3年間本屋をやってみても、10万円くらい。30cm角の本棚を予定していますが、りんご箱とか積み立て可能な棚ならアリにしようかなとか。まだまだ本当にふわふわしてます。
本棚を通して、いろんな人と出会いたいです。