僕がモバイルハウスでしたいこと。
どうも、こんにちは。山本遼です。
僕は、愛媛大学を卒業した後、ずーっと不動産会社で働き、その後も独立して不動産を生業にしています。
工学部だった僕は、特に考えもないまま、不動産会社に入りました。
就職を報告しにいったとき、実は祖父には反対されました。結構ショックでした。年齢の高い方からは、今も「不動産会社」というと良いイメージは無いのかもしれません。
それがきっかけだったから、なのかは分かりませんでしたが、僕は「"不動産で働く"ということは、恥ずかしい」と感じていました。例えば、可愛い女の子に自己紹介する時なんかは、自分の仕事についてあまり語らなかったりしたのです。
そんな僕も、気づけば不動産業界に足を踏み入れ7年目となりました。
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去年僕は、大きな物件を、ある大家さんのご厚意で貸して頂くこととなり、シェアハウスをすることになりました。それまでもシェアハウスをやっていたのですが、自分たちで借り上げるのは初めてでした。
つまるところ、27歳の僕は"大家さん"になりました。
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大家になってみて気づいたことは、「不動産の可能性」でした。
例えば、引越をしようとすると、1日でも早く(家賃が)入ってほしいから、不動産会社に居る時の僕は入居日や契約日を早めようとしました。
でも、自分が大家になってからは「この人とどうしても住みたいから、その人の希望に引越日を合わせる、なんなら、その人の引越も手伝う」ことをしていました。
だけど、僕が住民に何か与えるばかりではなく、むしろ、不動産の可能性は、一緒にやっているカズキタさんや住民の皆さんからたくさん教わったことでした。
朝起きたら、珈琲作ってくれる大学生がいて、深夜に彼女できたんだと嬉しそうに報告してくれる無職がいて、「どしたの、元気無いじゃん、飲みいこうよ」と誘ってくれるリーマンがいて、陰ながらフォローしてくれる銀行員がいて、キレそうとか言いつつ応援してくれたり構ってくれたりする人がいて、リビングでは「いえーい」って声が響く、そんな家になりました。
住民同士で遊びに行ったり、イベントしてたり、一緒に仕事をしてたりもしました。
そんな暮らしの中にいて、また「仲介する立場(不動産会社)」から「当事者(大家)」になった僕は「不動産にはもっと可能性がある」と感じる様になりました。
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当事者になると、大変なこともたくさんあります。
でも、その大変さを知れて良かったなと思います。
「ああ、ここまでだったら頑張れるな」
「これは難しいけど手伝ってもらったらできるな」
という不動産での「できる」と「できない」のグラデーションを知ることができたからです。できないことに対しての知恵も生まれました。
不動産って実は、できることたくさんあるんです。いつしか僕は不動産が大好きになり、図面を見てはニヤニヤするアラサーになってしまいました。
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次に試してみたいのは、ワンルームが走るとどうなるか、ということです。
正確に言えば、水回りはないのでワンルームと呼ぶのもどうかなと思うのですが、それでも不動産が走るとどうなるか、試したい気持ちでいっぱいです。
今まで、どれだけ面白い場所を作っても、遊びにきてもらわなければ見せることができませんでした。でも、僕のワンルームが走れば、見せびらかしにいけるのです。
僕は、
天井や壁に穴をあけたりしたいのです。
1日バーをやってみたり、出張ラジオをしたいのです。
無駄に自分の家に名前をつけたり、外壁を塗ったりしたいのです。
海の見える物件にしたり、夏でも涼しい物件にしたいのです。
借景し放題な素敵な物件が欲しいのです。
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あとあと、シェアハウスが満室でも、住める部屋を作ることもできます。
今、ありがたいことに、シェアハウスはほとんど満室なんですが、「住みたい」という声がたくさんあったり、地方から友だちが遊びにきたり、泊まりにきたりします。
めっちゃいいな、という子が居ても、
「まだ住めない、ごめん。」
と残念ながら返すことが多いです。
近くの物件を借りることも、平行して考えています。が、モバイルハウスを使い、インスタントなワンルームができれば、複数のシェアハウス間の部屋が足りないところに補充することもできます。
USBみたいに、物件に差したり抜いたりしたいのです。
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不動産で、「タブー」と言われたことを1つ1つ全部やってみたいのです。
不動産が走ればどうなるか、一緒に実験しましょう。
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そんなモバイルハウスのクラウドファンディングは、4月23日23:59まで。
達成するかどうか、是非見届けてください。
https://camp-fire.jp/projects/view/62210