見出し画像

完璧に生きようとするには、人生はあまりにも短すぎる 【#38】

サンホセ→グアテマラ→LA→成田 12/19-21(mon-wed.)

じぇいそるチャンネルでプエルトバジャルタを旅した模様が公開された。この街はメキシコのリゾートで、天気・治安・景観すべてが三拍子で揃った中長期で過ごすにはベストの場所だ。けれどちょいと残念なのは動画で観てもらっても分かるように、ポーカーがそんなに美味しくない点。まぁ、これだけいい場所なのだから、ポーカーなんてやっている場合じゃないのかもしれない(笑)。

AM8頃に早めに起床して、昨日受けたPCRの証明書をピックアップするため、またクリニックへ。無事に陰性証明書を受け取ってから、最後なので、ゆっくりとサンホセの街を散策する。10回は来たであろうスタバでドリンクを買って、徒歩でホテルまで戻る。

3ヶ月のアメリカ、1ヶ月のメキシコ、1ヶ月強のコスタリカとニカラグア。あっという間に日々は流れて、一度日本へ戻る。ここ数年ケニアから出ていなかったこともあって、日本の冬は久しぶりだ。そして、一月から行く韓国の極寒に今から震え上がっている。

約1ヶ月にわたり世話になったホテルを出る。また来年の同じ時期、この場所に戻っているのかもしれないし、もう一生戻ってくることはないのかもしれない。運命の機微によって、その決定は下される。

事前にお願いしていたドライバーにPM1:30にホテルまで向かいに来てもらい、空港へ。搭乗手続きの際に、アメリカのビザ(ESTA)の提示を求められる。

サンホセからわずか一時間半、まずはグアテマラで一度飛行機から降りる。トランジットもそこそこに、今度はLAへ。

LAに着いてからが長い。夜を越したトランジット13時間。そして予期せぬ寒さ。適当なベンチを見つけてなんとかやり過ごす。LAでこんなに寒いのだから、日本や韓国へ行ったら凍死するのではないかと、先が思いやられる。

『THIS IS US』のシーズン1を観終える。

人生の本質は「だれもがたった一つの人生しか生きれないこと」にある。だれも比べるための人生を、”もうひとつ”生きることが許されていない。だれもが、自分が生まれ落ちるまでの物語への想像力を持ち得ない。けれど、このドラマは複数の世代を複層的に、立体的に描き出す。必然としての運命を可視化する。生きること、家族を築くこと、働くこと、恋愛をすること、友を守ること。生きる意味の本質と衝突が克明に描き出される。バイアスに打ち付けられた狭量とした自己の想像力を揺らしてくれる。『あなたの人生の科学』の読了感にも似た感慨。最高のドラマ。

うたた寝から目覚めたAM6。あまりの寒さにオープンしたばかりのカフェに飛び込んでホットラテ買ったら、ふつうに1,000円以上した。「ぬぐ」って反応してる時点で、日本人として購買力の弱さを痛感する…。

ようやく成田行きの飛行機の搭乗の時刻に。度重なる移動で、尾てい骨に痛みが蓄積する。機内で落合さんと父・信彦さんの初となる共著『予言された世界』を読む。過去の雑誌対談なりインタビューなりをうまいこと配合・配置して作る本の作り方に、昔自分が構成した『10年後の仕事を図鑑』を思い起こさせられた。工夫次第で、本の作り方は幾通りもある。

再びのロングフライトを経て成田に到着。前回よりはマシになっていたとはいえ、日本だけ入国に際して、コロナ関係の煩雑なオペレーションがまだ継続している。みんながマスクをつけている光景を見るのも実に久しぶりだ。

空港で2週間分のプリペイドSIMだけ購入してスカイライナーに乗り込む。夕方前には家に到着して、久しぶりに会う家族と家で団欒。毎度のことながら、久しぶりに再開する犬は自分を忘れたのか、吠え散らかす。でもいつも、翌日には存在を思い出してくれたのか、一切またおとなしくなる。日本にいる間に済ませなければいけない用事がいくつか山積しているので、まずは今日は疲れを癒すためにたっぷりと睡眠をとる。

住民票を持たぬ場合のパスポート更新 12/22(thu.)

ここから先は

1,929字 / 3画像
この記事のみ ¥ 500

ケニアで無職、ギリギリの生活をしているので、頂いたサポートで本を買わせていただきます。もっとnote書きます。