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ポーカー漬けの毎日から離れて《ニカラグア》へ 【#37】

“文学とアート”の街グラナダへ、歴戦のポーカーから離れて 12/12-3(mon-tue.)

今日の深夜から数日ニカラグアへ旅をする。その前の準備で、まずはクリーニング屋に着替えの類を全て持ち込む。

クリーニング屋の目の前の丘には普通に牛がいて、美味しそうに草を食んでいる。

その日中に対応してくれるため、夕方前にはまたピックアップに来なければならない。なので、ポーカーも一旦、その時間に合わせて切り上げる必要がある。当初から最大でも2時間ほどしかプレーできない前提でシェラトンへ。

開始30分で立て続けに三回連続でナッツフラッシュを引く僥倖。毎日こうであったら、今頃私は裕福な暮らしを送っていたことでしょう。

このテーブルではわりとタフなプレイヤーである若いアメリカ人の退役軍人が最初から$2,000buy-inで入ってくる。もはやここは1/2のテーブルではない。2時間弱プレーしたところで予定通り引き揚げて、再びクリーニング店へ。

洗濯物のピックアップを済ませて、ダウンタウンのよくいくチャイニーズでビーフンのような麺類と点心を食べる。そのまま、ホテル近くのカジノTaorminaへ。ここのテーブルはマイクロレートなので、お茶を濁しつつ、コスタリカ通貨であるコロンを軽く調達するためにプレーしている。

ニカラグアへ向かうバスが発車するAM3頃までポーカーをやって、バス停へ。チケットを発券する際、スタッフから「君のパスポートは残存期限が3ヶ月を切ってるから、ニカラグアへ入国できないかもよ」と脅される。とはいえ、バスのチケットやホテルは取ってしまっているので、一か八かで向かうしかない。

ちなみにバスのチケットは$35。メキシコで乗った長距離バスほどの高クオリティではないにせよ、まあ許容範囲。6時間ほど走った場所で一時休憩。そこからは一気に国境まで走る。

入国する際に、近々日本へ帰ることを証拠とともに見せたかったので、バスの車内で日本へ帰るチケットを購入。LAで鬼のトランジットがあり所要時間は33時間、航空券代は20万円ほど。円で聞くと安くはないけれど、ドルに換算すると割安に感じるから不思議だ。

道中、渋滞や工事現場の迂回があり、予定よりも2時間遅れでようやく国境に到着。緊張の瞬間であったが、何も尋ねられることはなくスムーズにニカラグアに入ることができた。結局のところ、日本のパスポートを持った観光客は強い。

昼過ぎにホテルへ到着。時間さえ間に合えばアルゼンチン vs クロアチアの試合をゆっくりと観戦したかったけれど、クロアチアはここで力尽きた。健闘を讃えたい。

チェックインを早々に済ませて、ニカラグア・グラナダの街を散策する。

ここには「なんにもないけれど、なんでもある」そんな気がする。経済的には恵まれていないけど、街や公園を歩けば、悲壮感を一切なく、人々の幸せそうな笑顔で溢れている。昼下がりから、公園で小学生の孫とチェスを打つお爺さん。もちろん客引きも物乞いもいるけれど、東南アジアやインドのそれとは打って変わり、一度断りを入れると引き下がるようなことは一切ない。

馬車で街自体が世界遺産の街並みをゆっくりと巡る。街自体が歴史の証人となり、語りかけてくるよう。無数にある世界史の分岐点の一つ。

隣国コスタリカからやってきて、国が違えばここまで空気の様相が一変するのかと、驚きを禁じ得ない。いろいろな世界の国を訪れてきたけれど、こんなに時間の流れがゆったりと進む場所は初めてかもしれない。しばし、ここで身体を休めてから、来週ひさしぶりに一週間ほどだけ日本に帰国する。

沖縄の離島よりもスローな時間が流れる場所 12/14(wed.)

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