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ご不安とご不満。
ご不安とご不満。
ご不安とご不満。
ご不安とご不満、一文字違いが大違い。
不安があるから不満なのか、
不満があるから不安なのか、
ふ‐あん【不安】
〘名〙
① (形動) 安心できないこと。気がかりで落ち着かないこと。また、そのさま。心配。不安心。
※拾玉得花(1428)「当座当座のあてがいの安・不安(フアン)の差別によりて」
② (Angst の訳語) 実存哲学における概念の一つ。キェルケゴールは、それを無垢と原罪、可能性と現実性の中間として規定。ハイデガーは、それは無を顕示し、その対象は世界のなかの対象ではなく、世界の全体そのもの、あるいは世界内存在である自己自身とした。また、サルトルは、それは人間にとって自己の自由そのものであるとした。
③ =ふわ(不和)
※仮名草子・伊曾保物語(1639頃)中「六親ふ案なれば、天道にも外れたりと見えたり」
④ 身体が不調であること。病気であること。
※蔭凉軒日録‐永享七年(1435)七月六日「当院御成。御給仕芳心喝食不安故、周郁喝食代レ之」
ふ‐まん【不満】
〘名〙 (形動)
① 不完全なこと。不十分なこと。不足していること。また、そのさま。
※勝鬘経義疏(611)一乗章「七徳不満者、一智慧不満、二断不足」
② 満足しないこと。ものたりなく思うこと。また、そのさま。不満足。
※漢書列伝綿景抄(1467頃)張陳王周伝第一〇「心に不満な事があればわるいぞ」 〔曾鞏‐撫州顔魯公祠堂記〕
不満でない人、
完全、十分、充足、満足している人はいるのだろうか。
不安でない人、
安心できている、心配がない人はいそうである。
不安は自分でコントロールが出来そうだ、
不満は自分でコントロールできる面とそうでない面がありそうだが、
不満はある種の「達観」を持てるかどうか、「諦め」を持てるかどうか、
自己を「過信」しないことがコントロールの『カギ(key)』かもしれない。
不安と不満は兄弟ではなく、いとこや異母兄弟(異母姉妹)、異父姉妹(異父兄弟)なのかもしれない。
この話はこんなところで
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