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その仕事の目的は何か?

スピード=無駄な事をしないこと。

事業運営していく上で、ヒト/モノ/カネの全てが大手と比較して足りないスタートアップにとっての唯一の武器は「スピード」である。

意思決定のスピード。
実行までのスピード。
振り返りからNextActionまでのスピード。
失敗からの立て直し/改善のスピード。

また、スピードを大事にするということは「無駄なことは極力しない」ということ。
でも、厄介なのは、仕事において無駄なことは一見すると、無駄に見えない。

誰に言われても無駄な事はやらない。


たまに聞くのが次のような発言。

「前任者からこうやれ、と言われた」
「上で決まったから、やらないといけない」

自分や周りがこの表現を口にしたら要注意。
厳しい言い方をすると、これが他責の始まり。
そう言っている人の影には「これは、自分のせいではない」という気持ちが潜んでいる。

一度他責にし始めると、周囲への不信感が強まり、情報の行き交いが限定的になり、不のサイクルが回り出す。

無駄かどうかは「その仕事の目的は何か?」で決まる。


前述のような状態になる前に必ず「その仕事の目的は何か?」に立ち返ることが重要。

「目的」を忘れて「手段」ばかりの議論になっている場合、大抵時間が経過するに連れ「無駄な仕事」になっていく。

無駄な仕事をしている暇はない。

事業運営にとって最も大事なのは、利益をあげることである。

そのためにやることは2つしかない。
売上をあげるか、コストをさげるか。

つまり、この2つの目的に繋がらない時点でだいたいは「無駄な仕事」であることが多い。

こう言うと「スタッフ部門(総務や法務や経理など)は売上を生んでないが無駄な仕事なのか」と批判が出てくるかもしれない。

でも彼らは、会社にとって問題が起きないように常に見張っているのだ。つまり、未来にかかるかもしれないコストを削減している、とみることができる。

いま自分が取り組んでいる仕事は利益に繋がっているか。

仕事の目的は、売上UPかコストDOWNか。
この2つの目的に繋がっている仕事の中で、最も効果(売上UP or コストDOWN)をあげられるものは何か。

常にその仕事の「目的」を意識して、優先度をつけて取捨選択することが大事。
もし、今やってる業務、またはこれからやる作業の目的がわからなければ、一度立ち止まって考えてみると良い。

その方法が、最も手戻り少なく済み、結果「スピード」に繋がる。

最後に。

スタートアップでは意思決定の速さが特に重要と感じる。

特に、その仕事が売上UPに繋がるかが分からない場合、「とりあえずやってみる」と意思決定のスピードを上げること。これは、大手企業ではなかなかできないジレンマがある。

一見、仕事の目的は何か?と考えることと矛盾するようで「スピード」という意味では同じ。

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