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読んでみたい作家:田中慎弥

仕事をしたことがない

友達も恋人もいない

などの発言で当時話題になった作家の田中慎弥さん。

2012年に芥川賞を受賞し一躍有名になりました。

参考として受賞後の記者会見の映像がこちら。


上記の発言から世捨て人のような言われ方や、なぜかニートと関連付けられて語られることも多かったです。

しかしどちらも的外れというか、正しい意見ではないように感じます。

「働いたことがない」とは言いますが、彼は作家ですので文章を書くことが仕事です。

ただ、人に雇われて時給や月給で働いたことがないというだけでしょう。

芥川賞以外にも「新潮新人賞」をはじめ、多くの文学賞に選ばれてきた彼はそれまでも常に働いてきたと言えます。

社会問題となっていたニートと関連付けるなど、まったくの的外れ。

このあたりのことについては、こちらのネット記事がまとまっていて分かりやすいです。


また、彼は芥川賞受賞後も精力的に執筆活動をつづけており、「社会不適合者」のようなキャラクター性の押し付けがどこから出てくるのか理解に苦しみます。

そもそも作家や、おなじように芸人にまで「一般常識」や「健全性」を求める日本の風潮は絶対的な悪でしょう。

そんな空気があるからこそのカウンターとしての芸術はあるでしょうか?

あったとしてもあまり面白そうじゃないですし、本当に社会にとってメリットないですね。

そして、その空気感に応えて健全性をアピールしている芸人ほどつまらない存在はないです。

「元・芸人で現・テレビタレント」と名乗ってほしい。


話を戻しますと、僕が今もっとも気になっている作家が田中慎弥さんだということです。

『共喰い』の知名度はもちろんダントツですが、他にも名作がたくさんあるようですね。

「そういえばそんな作家もいたなァ!」と思わず声が出てしまったあなたも是非この機会に手に取ってみませんか?


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