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僕のニコニコ動画を振り返ってみる【女配信者編】

ニコニコ動画」は間違いなくネット文化の一時代を築いた。

ほんの数年であったが、右肩上がりで有料会員数は増え続けた。

そしてやがて、令和の時代を待つことなくその勢いは終息してしまったのだった――

このシリーズでは、多くの「ニコ厨(ニコニコ動画が好きな人のこと)」同様に僕自身も熱を上げていたニコニコ動画について振り返っている。

2回目の今回は「ネットの女(一般的な表現ではない)」について書いてみたいと思う。


女YouTuber」という単語から多くの人が、オシャレをして、キレイでカワイイ自室を背景に雑談や企画などをおこなう「インターネット上の女性」をイメージできるだろう。

彼女たちは、動画を見ているファンの女の子たちにとって憧れの対象だ。

使っている化粧品や、ダイエットについての体験談を参考にしたいと思っている。

だから広告塔の役割をすることができるため、たとえば化粧品会社からの企業案件のオファーは絶えない。

テレビCMに人気女優を起用するよりも、その費用対効果は高そうだ。


ところで、このニコニコ動画の「ネットの女」をご覧いただきたい。

ニコニコ生放送の配信者「やみん」である。

これこそが僕が「ネットの女」という言葉からまっさきに連想する女の姿である。

原風景ともいえる。

毛布を頭から被り、薄暗い部屋でパソコンに向かって1人、生放送をしているのだ。

今ほどインターネット上のツールの扱い方は簡単なものではなく、当時の「ネットの女」はかなりパソコンに詳しかった

パソコンに詳しく、頭の回転が速いために早口になりがちなところなどが特徴的だ。


こんな娘は日本中に結構いたはずなのだが、今はほとんど見かけなくなった。

とてもじゃないが、何かの商品の広告塔にはなれそうもないこういったネットアイドルの存在はすでに失われた文化なのだろうか。

すべてが商業化され、お金が絡みそうにない、あるいは絡ませにくいコンテンツは淘汰されていく――


僕はふとYMN姉貴の幻影をインターネット上に見ることがある(注:「やみん」は今でもYouTube上でYouTuberっぽくなった姿で活動している)。

変なステッキを片手に、視聴者をピンクの童貞にする歌をうたっていた彼女。

ニコニコ動画が全盛期だった頃、僕はまだ大学生だった。

夜の時間帯にはこうした、部屋で1人でパソコンに向かう女生配信者の生配信があった。

人とのつながりを模索したり、映像としてのおもしろさを追求しようとする生配信が日本中でおこなわれていた。


最後に、「ネットの女」である「やみん」が一躍有名になったきっかけになった動画を紹介しつつ、この記事を終えたいと思う。

当時、なんと地上波の番組でも取り上げられた「踊ってみた動画」だ。


今日はここまで。


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