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積立投資について考える       ブックレビューvol.34 ジェイソン流お金の増やし方

こんにちは。
今日は読書の秋2022の企画への参加もかねて、今年読んだ本のレビューを書きます。
本日紹介する本はこちらです。

(タイトル)ジェイソン流お金の増やし方
(著者)厚切りジェイソン
(発行日)2021年11月15日
(発行・発売)ぴあ株式会社

(レビュー)
お金を増やす方法としては、積立投資による複利効果とできるだけ支出を抑えた生活を心がける。この2つを行うことで、ものすごく高い収入でなくてもFIREを実践することは可能だといいます。
この手の本では、いつも書かれていることなので、改めて確認する・初めてお金について考える機会としてよい一冊かなと思います。

今日のレビューでは、今年起きた厚切りジェイソン氏がネットで叩かれ、Twitterの個人アカウントを消した件について、考えてみようと思います。

ここ数年のSNSやYoutube動画や資産運用本などでの米国株インデックス・全世界株式インデックスによる積立投資を推奨が過熱ぶりから、積立投資を始める方は多くなっています。
しかし、2022年の経済状況を振り返ると、ウクライナ侵攻や米国でのインフレ対策による相次ぐ利上げによる緊縮政策などで株価の下落傾向が続いています。私も含めて積立投資を行う個人投資家にとって、2022年は我慢の1年だったと思います。
以下にアメリカのS&P500のチャートを示します。

2022年は確かに下落が続いていて、利益が減少したり、場合によっては利益がなくなりマイナスになってしまった人もいると思います。それが原因で、本書にも書いているように、米国株インデックス投資を勧める厚切りジェイソン氏は叩かれてしまい、Twitter個人アカウントを消す事態に追い込まれてしまいました。

上のチャートをみると、2020年夏から2022年にかけて株価は右肩上がりになりました。(コロナ対策での金融緩和・財政出動などが要因。)この期間に積立投資を始めた方にとっては、初めての下落局面になってしまい、2020年のコロナ暴落より期間が長くなってしまい、なおさら不安になったと思います。その結果あの騒動が起きたのかなと思います。
ただ、チャートをみると、これまでもリーマンショックなど10年に一度程度定期的に株価の暴落はみられていて、その後回復していることがわかります。
また本書にも書いているのですが、"投資に絶対はない”"コロナショックやリーマンショックのような大暴落がくる可能性はゼロではない"という積立投資の注意点も書かれています。

厚切りジェイソン氏を叩いていた人たちについて、私から言うと、厳しいことではありますが、SNS等でのブームに乗っかって、積立投資についてきちんと勉強していないことだけだと思います。
こういう人は勉強してから積立投資を行うこと、短期の値動きに敏感になってしまう人は積立投資自体に不向きではないかと考えます。


厚切りジェイソン氏も本書できちんと積立投資の注意を書いているのですから、その点を正々堂々と理論立てて反論すればよかっただけでTwitterのアカウントを消すという対応はまずいと思います。

投資はあくまで以下の2つを確保したうえで中長期スパンで行うべきだと考えます。
1)"すぐに引き出せる普通預金(耐久消費財購入や賃貸物件の更新料支払いなど)"
2)"短期~中期むけの定期預金(医療費用200万円、結婚や自動車購入、住宅購入などの高額出費の予定がある場合の費用)"


#読書の秋2022

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