ニコマート FT2とNikkor-S Auto 50mm F1.4でベトナム、ハノイを撮る
2022年の9月。ベトナムに行ってきた。
フィルムはrollei retro80s。私のお気に入りであります。
ベトナムといえばフォー。フォーと言えばベトナム。さっそく食べる。
その日は朝から何も食べず5時間飛行機に乗り、到着したのが午後4時頃だった。
空港からハノイ市内まではタクシーで1時間程度かかるので、腹を空かしていた私たちは割高と知りつつ空港のフォー屋さんでフォーを食べたのである。
あとになって、頂いたフォーは普通の価格の5倍ほどだったとを知る。
タクシーの窓から急いで撮影。逆光でフレアが出ている。ちょうど青になった瞬間だったので被写体もブレている。
ベトナムはバイクの国である。道にはまず自動車があり、その隙間をバイクが埋める。さらにその隙間を歩行者が歩行する。
そういえばバリ島もバイクが多かった。
大問2.バリ島とベトナムの類似性をバイクという単語を使って2000字で説明しなさい。
白飛びした空に溶けるように時計台が写っている。
これは郵便局。ここから日本にポストカードを送ろうと思っていたが、結局ここでは送らなかった。
中央の古い建物はタートルタワーというらしい。背景の緑に飲み込まれてしまったが、本当は池の真ん中にぽつんと浮いている。
なにかのフェス?がやっていたらしい。爆音で音楽が鳴っていたが、休憩時間だったのか、左のステージ上には誰もいなかった。
土曜日だったためか、やたら人が多かった。日本でいうと新宿か渋谷みたいな感覚だろう。
狭い路地でも大通りと同じように露店が軒を広げている。その間を車が通り抜け、バイクが走り去る。
池の周囲は公園のようになっている。集まった人々はラジオ体操をしたり雑談したり、それぞれ思い思いに過ごす。
木の枝が大きく曲がって池に垂れている。なんとなく気にかかったので、とりあえず撮ってみると、想像以上によく写った。
ふわっとした写りの上半分と、水面の鋭い煌めきの対称がすばらしい。
池の周りは結構広いので、あたりを見物しながら一周するだけでかなり疲れた。ベトナムに到着してすぐ休まず歩き回ったせいかもしれないけど。
ここまで見てもらえばわかる通り、今回使ったRollei retro80s というフィルムは明暗差があるとコントラストが強く出やすい。曇り空と木陰なんか撮ったら空は真っ白、木陰は真っ黒になる。
他のフィルムに比べてラチチュードが狭いのか?(撮影技量が低いせいかもしれない) 撮るときは注意が必要である。
しかし、うまくいったときの表現力はすばらしい。やみつきになる。
美しい諧調、ISO80という低感度ならではの良い画質。
諧調を出すために、画面中の明暗差を1段くらいにした方がいい、というのが今回使ってみての私の考えである。