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制度を変えるにはそれだけの血を流す覚悟がいる

映画【ベルサイユのばら】
見て来たー!

オスカルほんとかっこいい♡オスカルになりたい。

事前にYouTubeで感想動画をいくつか見て
ジャンヌとデュバリー夫人とポリニャック夫人も黒い騎士も出ないんだとか、ロザリーはロザリーとして出てこないし、かなりはしょられてるのだが

色々辛口評価も見て覚悟してたけど、
全体的に普通に面白い!!


映画だからか、戦闘シーンにかなり尺を使っていて、ドンパチ撃ち合いが見応えがあった。
鹿児島出身の私には、西南戦争のようにも見えなくもなかった。
王家、貴族側(新政府)からはなれ、
民衆側(旧幕府軍)で奮闘する西郷どんたち
薩摩の面々。


戦争って最終的には真逆側についてることよくある。それにかつては深い仲同士だったものが
最終的には敵に…というのもよくある。


終始オスカルが本当に美しいし麗しいし
カッコイイ。


私の推しのジェローデルがキザな変な奴にされていたのはちょっと心外だったけど。

ジェローデルは冷静だし基本女が嫌いでオスカルだから好きになったのに、なんか最初から女として見ていたのも性的な目ではなくてフラットに見ていたからだし、それに純粋に剣の腕と指揮官としての能力、武官としてのオスカルを好きになったからだし、ジェローデルが軽い描かれ方されたことはなんか釈然としない、推しとして涙

あと、アンドレが撃たれて死んだ場面、
ちょっとオスカル感情を爆発させすぎだった。

あそこは冷静じゃないと
アンドレが原作で、武官はどんなときでも感情で行動するものじゃないと言ってたから
あれは、あの場面はアンドレを本当に愛しているのなら、オスカルは冷静に対処して指揮に戻らなければならなかった。

だけど人間として、女として愛する人の死際で葛藤している感情を描いて欲しかった。
あれだとオスカルが普通の女みたいでちょっと
物足りない。


フランス革命、民衆の怒りが爆発して
民衆の力で勝ち取った自由、平等、博愛の精神。


日本ももうすぐこうなるのだろうか、
日本はまだ分かりにくいけど確実に貧困層は増えていて、なんなら私も貧困だし(ディズニーに行けないのは貧困だ。)


いまの日本にはこれだけの怒りがあるのだろうか。血を流してもいいから、武器を持ち精一杯のNOを突きつけることが。

いつまで経っても決まらずに流されてる問題ばかり、本気で困っていないから政府もずっとなあなあな対応ばかり。

三島由紀夫の鹿鳴館でまさに確信をついているセリフがあって、

政治とは他人の憎悪を理解する能力なんだよ。
この世を動かしている百千百万の憎悪の歯車を利用して、それで世間を動かすことなんだよ。愛情なんぞに比べれば、憎悪のほうがずっと力強く人間を動かしているんだからね。

花作りというものにはみんな復讐の匂いがする。絵描きとか文士とか、芸術というものはみんなそうだ。ごく力の弱いものの憎悪が育てた大輪の菊なのさ。

  鹿鳴館 三島由紀夫


時代が大きく変わるとき、それは憎悪の力に他ならない。昨年からの世の流れを見ていると、
日本もとてつもない憎悪の力がはたらいて
巨大な敵を潰そうとしている動きがあるのは
よく分かる。

そしてそれに伴って大きな犠牲になり
血を流す者もいる。


日本人、もっと怒らないと!!
憎まないと社会は変わらない。


でもこのまま日本は暴動は起こらないけど
でもずっと苦しめられて、首の皮一枚繋がれて生きてそう。


なんかほんとに武士や軍人の魂を持った子孫が残ってないんだろうか。

結局私も怒りを感じても何もできないままだ。

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