ストラトのピックアップ直列接続にさらにコンデンサを直列接続すると良い音になる
という話をネットでみつけたので試してみました。
改造するストラトは以前配線改造すると言いながら全く手を付けていなかったSCNアメデラ。
上の記事でも触れていますが、オリジナルのSCNアメデラの配線はこんな感じ↓
この配線だとポジション1と5がセンターPUとの直列接続、2と4がセンターとスペシャルキャパシタを並列にし、リアまたはフロントと直列接続です。
スペシャルキャパシタを並列ではなく直列にすればいいので、元の配線からスペシャルキャパシタの位置だけ変えれば良さそうです。
どの位置に配置するか悩みましたがこのように↓しました。
ここ(赤の位置)にスペシャルキャパシタを接続することで、S-1スイッチオンで常にスペシャルキャパシタが直列接続になります。
コンデンサ(キャパシタ)を直列接続ということはローカット(ハイパス)フィルタになりますね。詳しくはアナログ電気回路の参考書をご覧ください。ちなみに通常のトーン回路のコンデンサは並列接続なのでハイカット(ローパス)です。
肝心のサウンドは・・・おお、かなりいい感じ!
センターピックアップを普通に直列接続しただけだと低音がモコモコしすぎて使いにくいのですが、そのブーミーな低音がちょうどいい具合に抑えられてスッキリバランス良くなりました。
リアとセンターの直列接続はハムバッカーのような太い中音域がありながらリアとセンターのハーフトーンのニュアンスもあります。ハーフトーンが図太くなったようなサウンドです。
フロントとセンターの直列接続はかなりフロントハムっぽいです。こちらもよく聞くとフロントとセンターのハーフトーンっぽさが残っているのですが、これによりストラトらしさを失わず自然なサウンドです。
リア・フロント単体から曲中にS-1スイッチを押して直列モードにしてもモコっとした低音域が出てこずミッドが気持ちよくブーストされるので、S-1スイッチをミッドブースターの代わりにすることもできそうです。
一方で高音域は少し落ちるのですが、SCNアメデラはセンターとリアのトーンが共通のNo-Loadポットなので、トーンフルテンでこもらずキンキンしすぎずちょうど良い感じになります。
コンデンサの接続位置を変えるだけという簡単な改造でかなりの効果になって満足・・・と言いたいところですが、この配線だとS-1オンのポジション1と2、4と5がそれぞれ同じ音になってしまいました。
せっかく4回路のS-1スイッチが付いてるので(音8種類ならS-1じゃなくて普通の2回路プッシュプルスイッチでもできそう)、もっとバリエーションを増やしたいなと思いながらも、これ以上何を追加しようか・・・定番はフェイズアウトサウンドかな?
まあ思いつくまではしばらくこれで良いでしょう。