見出し画像

ストラトのハーフブレンダー配線

ポットが壊れたストラトの修理のついでに配線も変えてみようかとしばらく悩んでいました。

普通に修理しても良いけどストラトってリアこそトーンを効かせたいし、せっかくはんだ作業するなら使い勝手良い配線にしたいとかいろいろ考えた結果、今まで使った中で一番良かったやつにしました。

これ↓

Fat '50s Half Blender Stratocaster Wiring という名前が付いてるみたいです。最近のカスタムショップのストラトキャスターの一部で採用されています。

いわゆるレインボートーンが出せるようになる配線で、ブレンダーを絞るとリアとリア+センターのポジション(ポジション1と2)でフロントがパラレルにブレンドされていくというもの。

この配線の良いところは、動画でも言っている通りリアとリア+センターのときだけブレンダーが効くというところ。

リア+フロントのテレキャスサウンドでジャキジャキバッキングを弾きつつソロでフロントかセンターに切り替えても良し、リア+センター+フロントのワイドレンジなハーフトーンでクリーンを気持ちよく弾いても良しです。

スイッチ式と違ってブレンド量を調整できるので、リアに少しだけフロントをブレンドしてキンキン感抑えめだけどこもらないリードサウンドにしても良いですね。

手持ちのうち1本がすでにこれなので同じ配線のストラトが2本になりますがまあいいかということで、ポットが壊れたグラスルーツのストラトもこのハーフブレンダー配線に改造することにしました。

回路図はこんな感じ

コントロールはマスターボリューム、マスタートーン、ブレンダーです。5-WayスイッチPU側回路のリアPUの端子ともう一方の回路のコモンをショートさせて、フロントPUの端子ともう一方のポジション1の端子をブレンダーに接続すればOKですね。

コンデンサ(キャパシタ)はちょうど良い容量の手持ちが無いので付いていたものを流用します。

コンデンサ救出

2A333Jと書いてありました。0.033μFですね。
ジャズマスとかで良く使われる容量ですが、ストラトなら0.047μFが一般的かな?

0.033μFだとトーンを絞り切る直前までこもり過ぎずに割と使える音になるのでこれを狙ったのかもしれませんね。(他と共通化してコストダウンしただけの気もしますが)

ちなみにアリエクでこれと同じ(に見える)やつが12個4ドルで売ってました。

コンデンサと一緒に配線も壊れたポットから外して新品ポットに交換、配線し直して作業終了。

さてサウンドですが、やはり良い感じ。テレキャスサウンドです。さすがに本物のテレキャス並みの太さは無いですが雰囲気出てます。ここからセレクターを変えるだけでストラトになるので弾いてて楽しいです。

あと今回ポットはAカーブにしましたが、Bカーブでも良いかも。これはお好みで。抵抗値も最初は普通にトーンポットにするつもりだったので250kΩ使いましたが、ブレンダーにするなら本当は500kとか1Mの方が良いかもしれないです。

ついでにピックアップも変えようかと思ったけどしばらくこのままで良さそうかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?