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聞いて楽しむショートショート 「R-versal - SHOWと賞と」

こんにちは。HIPHOP/BEATNIK とジャンルづけて音楽、執筆活動をしています

R-versal(リバーサル)と申します。

先日、新作EP 聴覚型短編小説集「SHOWと賞と」をリリースしました。試聴はこちらから↓↓

で、これがどんな作品かっていうと、前述の通り、聞いて楽しむ短編小説、すなわち「聴くショートショート」です。ショートショートとは、きわめて短い小説の類で、星新一さんが有名ですよね。音楽という媒体で読破に何時間もかかる200ページ超えの小説を、というわけにもいかず、今回はショートショートから始めてみました。一方で、数曲通してストーリーが成り立つアルバムの制作もアリだと思ってます。それも面白そうですね。

今回は収録された3曲の概要や題材を超簡潔にお伝えしたいと思います。各曲の題材については別記事でもっと詳しく論じたいと思います。

1曲目:労働しか勝たん

そんなせつな〜い、せつな〜い♪ に始まるあの楽曲のタイトルオマージュ。そしてそれを歌うグループが題材となっております。

インターネットの反応を見た限り、同グループの一メンバーの過度な活動(労働)量を一部のファンは心配していました。そして、それが実際に活動中に表れているように見えました。「加藤史帆 体調」とかで検索すればその様子が確認できるかと思います。

それを踏まえて、描写したかったのは、過労死、根性論、「若い人は休まなくても大丈夫」論、「死ぬ気でやってみ、死なないから」論、限界は越えるためにある論、休養は壊れてから論、枕営業、搾取、といったところです。

“頑張る”アイドルが限界を超えていく“勇敢な”姿をぜひお楽しみください!

2曲目:5分で全てがわかる!世界

ずーっと前から「歌詞がわかりにくい」と言われ続けていたのですが、なぜその一部の理解力や感性に合わせなければならないのかと困惑しておりました。同時に、なんでも理解できればいいのか?とも。この指摘は新聞や番組などのわかりやすく事実を伝える媒体であれば頷けるのですが、音楽や詩といった芸術となると話は変わってきます。芸術はわからない余白があって、自分でその余白に何が書いてあるかを探せるから面白い気がするんだけどね。

それはともかく、この曲は、5分あれば全てがわかる世界で、歴史をわかりやすく教える主人公が反・わかりやすさ至上主義の人間と一悶着巻き起こすお話。わかりにくいギミックも入れているのでそれもお楽しみを。いろんな余白に何が書いてあるか見つけてみてくださいね。

3曲目:環境は産業

「洋上風力発電にあたり、海域に風車を設置することで、海洋生物への影響も心配されていますが・・・」
「漁獲量に変動はありませんでしたので、海洋生物への影響はありませんよ」

このやりとり、違和感感じませんか?「漁獲量=海洋生物」なのか・・・?

「漁獲量=海洋多様性」なのか・・・?漁獲量が維持できていれば、皆大好きなSDGsの「海の豊かさを守ろう」が達成できていることになるのか・・・?地元秋田県に洋上風力が促進される動きが見られていましたが、その取り決めるプロセスの中で、言動の矛盾や、そもそも環境当者に対する認識に違和感を抱いたのでこちらもストーリーにしてみました。

終わりに

ということで駆け足で3曲の概要を説明しました。近々、別記事で各楽曲の題材をもっと掘り下げ、意見を述べてみたいと思います。それまでに今作を一通り視聴し、問題点や反対意見などをお考えいただければと思います。以下リンクより同作以外の配信曲の試聴が可能です。そちらも是非!

では。


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