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Starting Out: Grand Archive TCG Vol. 34 - AMBでの再録カード
本文
Mortal Ambition(AMB)では、かつてないほどの大規模再録が行われました。
再録、という語は人によってその考え方や捉え方も様々だと思いますが、ここでは「過去の弾に登場した同名同効果のカードが、絵の違いを問わず再度別の弾で登場すること」とします。
まあ、一番広い定義ですね。
ただ、今弾の再録は、非常に大きな意味がありました。
Official statement regarding game accessibility. pic.twitter.com/x6sdIGnjxD
— Grand Archive TCG (@grandarchivetcg) July 1, 2024
こちらは、7月に発表された、公式からのAMBに関する声明。
この中で、(全訳は疲れるので避けるものの)はっきりと「AMBは、Dungeon Guide等を再度収録します」と述べています。
で、登場したDungeon Guideがこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1730028769-Ztoz1YWxBb6myQJAKdwPsuLk.png?width=1200)
再録なので、当然能力やスタッツ等は同一です。
ただし、フレーバーテキストは変更されています。
まあ、絵もフレーバーテキストも、DOAに収録されていたものよりもMageっぽい感じになりました(主観ですが)。
レアリティはDOAの時と変わらないRです(つまり、1 boxでだいたい17枚でる枠で封入されます)。
こんな感じで、(数え漏らしてなければ)なんと合計28枚(各色のSpiritは除く)のカードが再録されました。
当然全部は扱いませんが、いくつかの構築に重要そうなカードを紹介していきます。
Material, Regalia
Championについては再録がなかった(が、それは当然といえば当然な)ので、Material Deckの枠ではRegaliaだけが再録対象でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1730531001-xnZz04caoquh6vb92rJt83YH.png?width=1200)
カード画像はhttps://www.shoutatyourdecks.com という、おなじみGrand Archiveのデッキ構築サイトから、スクリーンショットで使用しています。
まずはスターターへの再録が行われている枠として、Bauble of Abundance、Life Essence Amulet、Tariff Ring、Safeguard Amuletがあります。
Tariff RingはKongming、Safeguard AmuletはJinに入っていて、残りの2つは共通で再録です。
特にTariff RingとSafeguard Amuletは多くの構築でも使用されるので、これらが必要な方は、AMBスターターを買うとそれらも同時獲得の上すぐにゲームを開始できます。
ちなみにTariff RingやSafeguard Amuletがスターターに収録されたのは今回が初(のはず)。
![](https://assets.st-note.com/img/1730531480-9J3bWmXOMZgHoIAUiFz5NG4q.png?width=1200)
ちゃんとパックに入っているほうでは、Orb of Regretが再録されました。
手札から3枚を山にもどして、シャッフルしてから3枚引く、という手札入れ替えのカードです。
DOAではSRで収録されていましたが、AMBではRになって登場です。
また、このカードは絵の変更はありません。
他にも何枚か、イラスト変更なしで再録されたカードがあります。
Main, Norm
つづいてはMain DeckのNormのカード。
上で紹介したDungeon Guideと、毎弾お約束みたいに再録されるIdle Thoughtは特筆しません。
![](https://assets.st-note.com/img/1730532800-9bPfGYVu357pglAQLUJnEcI1.png?width=1200)
1枚目はBackstep。
FastスピードでDistantにしながらドローする、非常に優秀な1枚です。
おそらくほとんどのRangerのデッキが、これの採用を一度は考えているのではないでしょうか。
Distantは次の対象のコントロールプレイヤーのendフェーズまで続く状態です。
相手ターン~Beginning of Recollectionのタイミングでプレイして、自分のunitをDistantにしてからmemoryを回収したいですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1730533094-aPctWfNoTdYDQ5n9AH6Zw02p.png?width=1200)
つづいてSlice and Dice。
2コスト+preparationカウンター3個の除外で使えて、これ1枚だけで9点まで出るAssassinきってのパワーカード。
Prepare 3が他のClassでは実現しづらいためAssassin以外ではほとんど使用例を見ませんが、Class Bonusはついていないので使えることは使えます。
さて、この2枚、共通点があります。
それは、構築済型商品にしか入っていなかったこと。
BackstepはALC期のスターター、Diana。
Slice and DiceはMRC期のShadowdancer Re:Collection Box。
いずれも(通常商品としては)スターター以外で入手不可だったところが解消される形になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1730534227-JwOG5IMznXtPyoSfQapC4ZhA.png?width=1200)
Normから最後の紹介は、Weaponsmith。
Class BonusなのでWarrior限定ですが、Durabilityカウンターを回復できるカードです。
しかも2コストなのにパワー1、ライフ3と、かなり優秀なスタッツをしています(3コスト帯まではライフ3というだけですでにえらいゲーム)。
JinのPolearmでもDurabilityカウンターを置くことができる(Sword指定ではない)ので、もしかしたらPolearmをどんどん使うためにデッキに入る、ということもあるかもしれません。
実際Lorraineスターターだとこれのおかげで毎ターンChampionが攻撃宣言できる、という側面はあったし。
DOAからの再録でどちらの弾でもCなので、今までやっていたプレイヤーにとってはどっちを買ってもよし、新規プレイヤーにとっては新弾だけでも優秀なカードが手に入る、という、かなり良心的な再録だと思います。
Main, Fire
再録の目玉のひとつはFireにある、といっても過言ではないです。
そして、かなり多くの、デッキで基盤になるカードが再録されたのもFireです。
![](https://assets.st-note.com/img/1730630787-Z2Wnek6JbL4owyjmIVAEu9OB.png?width=1200)
再録の目玉のひとつです。
Fireの超級汎用カード、全Fireの必須パーツ、Fastスピードでリソース3枚分の仕事をすることまであるパワーカード。
Creative ShockがCになってかえってきました。
2ドローして1枚捨てるカードですが、Floating Memoryを捨てられると、それも1コスト分の働きです。
DOAではUだったので、AMBの方がそろえやすくなったはず。
多くのカードがレアリティを落として再録されていますが、これは特に助かる人が多いのではないかと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1730631431-IXfB39N1dJQtPV4quEsjHokr.png?width=1200)
同じようなリソースまわりの再録で、同じくDOAから一緒にきたのがこれ。
こちらは2コストでCreative Shockより軽くなったものの、Allyでかつ攻撃が必要です。
生き残りさえすれば毎ターンFloating Memoryを捨てて1枚ドロー、みたいなこともできるので、Creative Shockと一緒に活躍できるデッキが多いんじゃないでしょうか。
レアリティはDOAでもAMBでもUなので、このカードは同程度の収集難易度です。
![](https://assets.st-note.com/img/1730632641-r3PjFaUwOcoyl5mf8zGuxi7d.png?width=1200)
これの再録が強化になってるかはわからないけど。
Creative ShockやHasty Messengerの他にも、Clumsy Apprentice、FireballといったMerlin絡みが多く再録される中、Merlinにはあんまり入らないFireのカードも再録されました。
Prepare 1で対象のunitに4点ダメージ与えられるAssassinのカードが再録です。
Class BonusではないのでMerlinでも採用自体は可能ですが、まああまり見ません。
Fire Zanderなんかだと採用がしやすく、かなり優秀な単体除去になります(4点は結構多くのAllyが破壊可能)。
ChampionがいないのにLuxemのカードが再録されたのもあるし、このへんでZander組んでみるの、いかがでしょうか?
ちなみに再録元はDOAで、どっちを買おうともCです。
Main, Water
今弾の再録は基本的にはDOAから、というのがメインですが、FTCやALCからの再録もいくつかあります。
Waterは、非DOAからの再録が一番多いんじゃなかろうか、と思います。
なお、Waterは超級汎用(Fracturize)は再録されていません。
![](https://assets.st-note.com/img/1730634088-WVnAordjOGNMaeRCJPmuD16q.png?width=1200)
超級汎用Fracturizeはないものの、Fractal関係の再録はあります。
自分がコントロールするFractalの数+1点のダメージを対象のunitに与えるFloating Memoryで、言ってることは優秀。
大変なのはFractalの数を用意することですが、今弾ではTaijiをはじめとして複数の(ほぼ専用カードとして)優秀なFractalが登場しました。
Fractalが3枚並べば3コストで4点をFastスピードでプレイできるので、それなりに高スペックになるカードです。
Fractalが登場したのがFTCなので、このカードはFTCからの再録で、レアリティはCに下がっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1730634427-MUfuPnjOktlaCr6EFogbVWwL.png?width=1200)
NicoやMordredを常用する人にとっては特に馴染み深いはずな色の役割として、WaterといえばFloating Memoryとその活用、というのがあります。
Fastスピードで相手のAllyをスタンドインさせないようにして、Floating Memoryを追放することでドローのおまけを獲得するこのカードは、活用側の重要な1枚。
Waterの再録としてはマイノリティのDOAで初登場のカード(もともとU)です。
![](https://assets.st-note.com/img/1730635780-WJBOdQpI2NuXPl6oCrmj4tvF.png?width=1200)
Waterだけは他の色と再録傾向が違う中、特に異色な再録になっているカードがこれ。
ALCのUからの再録です。
Memoryの枚数を参照して、memoryの枚数と全く同じ点数のダメージがくるならダメージを軽減するという、使いどころは難しいものの、ハマったら強めの1枚。
ちなみに、ダメージ軽減札はWater Barrierも再録されていて、そちらはDOAから奇数弾コンプ、というある意味移植の再録状況になっています。
Main, Wind
Dungeon Guideと同日に再録絵の公開が行われたのが、Zephyrでした。
その意味で、Zephyrはこの再録の目玉のひとつです。
Zephyr以外にもかなりの汎用が再録されていて、今流行ど真ん中のWindのパーツがそろえやすい環境ができているのは間違いないでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1730636368-3zkhwB5oCKclYI4QeVqSavjf.png?width=1200)
で、そのZephyr。
言わずと知れたWindで最初期から使われ続けた必須級パーツです。
Allyだけじゃなくてregaliaも対象にSuppressできるのが最大の特徴。
直接regaliaを除去しづらいWindのデメリットに対処している希少カードです。
元々DOAのRだったのが、AMBではUで登場しました。
かなりそろえやすくなっています(Uは1 caseで4枚ほぼ確実にそろうはずですが、Rだと4枚そろわないのが基本ですからね)。
![](https://assets.st-note.com/img/1730636701-Q0WSntiMo4OVJNurCxeG7L9R.png?width=1200)
Zephyrと同様、待ち望まれた再録のカードのひとつ、Fairy Whispers。
これも最初期からの必須級パーツ(というか、WindのALC以前からある必須級パーツはDream Fairy以外再録されてますね、今回)。
FastスピードでGlimpse 3を行うだけでなく、その後にトップを公開してWindのカードなら手札に加える、というおまけつき。
カードを使うのにInfluenceが減らない(可能性がある)のは優秀です。
しかも今のメタは、Razorgale CallingのおかげでどれだけWindのカードをプレイできるかを競う環境。
その中で1コストは(Three Visitsを除けば)Windで最軽量のカードです。
DOAのUがCになって再録された形で、今メタでの追い風です。
![](https://assets.st-note.com/img/1730637123-XwqFDn3fKdauSMErHOcZP1sJ.png?width=1200)
最後の紹介は、WindのInterceptもちFloating MemoryのAlly。
これもLorraineスターターからずっと使われてきた1枚です。
この能力所有で、2コストの上にClass Bonusなしは、かなり優秀でした。
今回、イラストが中国風で再登場です。
また、スターターにも再録されました(ブースターでもでます)。
DOAでもAMBでもCです。
まとめ
さすがに全再録を紹介する気力はないので一部ですが、個人的に重要と思うところをピックアップして解説しました。
大型再録が行われたとはいえ、3色のFairyサイクル、Fracturize、GildasやBlancheのような優秀Unique Allyは再録されておらず、過去弾の需要はちゃんと残しています。
特にDOAやMRCは世界的に品薄だったり、ALCはAltered Edition発売待ちだったり、過去弾にアクセスしづらい状況ではありますが、基盤になりそうなカードはAMBに再録されたことで、前述の優秀な非再録カード以外はちゃんとそろえてゲームができそうというのがAMBの特徴です。
AMBは当然まだ在庫がある最新弾なので、ぜひ今買いそろえて、次のHVNにむけてリソースをつくりつつ、Grand Archivistとしての生活をより豊かにしていきましょう。
ちなみに。
Alchemical Revolution (ALC) Altered Editionは1月発売が発表されています。
ALCにはAcademy Guideが入っていたり、おそらくスターター限定になっていたCosmicboltが再録されるんじゃないかと予想されたりという弾なので、そちらも期待大です(本記事もいずれ扱うはずです)。
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