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Starting Out: Grand Archive Vol. 2 - Rai Starter Deckについて
Grand Archive TCGスターターデッキ解説2本目です!
今回は、みんな大好き(?)バーンのデッキ!!
スターターデッキの中身
今回も、デッキの画像はhttps://build-v2.silvie.org という、Grand Archive TCGのデッキ構築サイトからスクリーンショットを撮っております。
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前回のLorraineに比べて、赤いカード(=特定の基本色のカード)が多めですね。
またMaterial Deckから見ていきます。
Material Deck
Champion
Raiデッキ、というくらいなので、Raiがchampionです。
では、Raiについて、Lv1~3を見ていきましょう。
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魔法使いです。
Lorraineの上級色がCruxだったようにRaiにも上級色があって、どうやらそれはArcaneという色になる模様。
アルカナなんかとかけてか、紫っぽい色です(Arcaneは"難解な"等の意味をもつ単語)。
Lv3の通り名は"嵐の預言者"というくらいなので、大魔導士なのでしょう。
Lv3からは、さらにchampionのレベルが上がるらしいです。
……ChampionカードのレベルはLv3が最大なので、その強みはまだちょっとよくわからないですね。
Lorraineに比べるとLv3が何をしたいか難解なものの、Lv1とLv2に書いてあることは簡単です。
Lv1では、登場時にenlightenカウンターを2つ乗せるようです。
そしてLv2からは毎ターン、Mageのactionカードを最初にプレイした際enlightenカウンターを1つ乗せるようです。
しかも、enlightenカウンターというのがあるとどうやらドローできるようで、enlightenカウンターを3個取り除くと1ドロー。
マリガンもないこのゲームにおいて、ドローはかなり強いはずです。
……相変わらずLv3が何に役立つのかまだわからないですが。
ここで、前回見ないキーワードが書かれているので、それを解説します。
Inherited Effectは、championとして重ねている中ににこのカードが含まれる限りこの効果をもつ、というものです。
通常は、一番上のカードの効果しかもたないのですが、Inherited Effectだけはさらに上に何かが重なっても効果を持ち続けます。
つまりRaiの場合は、一度Lv2になってしまえば、Mageのactionカードを使い続ける限りドローの手段が確保される、ということになります。
Lv2まで急いで進化させるだけで、すでに単純に強い。
Champion以外のカード
ChampionとしてのRaiについてわかっているのは、enlightenカウンターをためて、ドローすることができる、という点。
そこで、enlightenカウンターを使うことと、ドローについて、それぞれ1枚ずつ取り上げてみます。
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どうやらenlightenカウンターは、ドロー以外にも使い道があるようです。
このカードは、weaponではないですがMaterial Deckから場に出て、そのまま場に残り続けるタイプのRegalia Itemカードです。
もっている効果は、"[Rest], Remove an enlighten counter from your champion: Deal 1 damage to target unit. Activate this ability only at slow speed. 【拙和訳:[レスト], あなたのchampionからenlightenカウンターを1つ取り除く:対象のunitに1点のダメージ。これはslowのタイミングでのみプレイできる】"というもの。
Slowのタイミングというのは、要は自分のターンで普通に他のカードをプレイするのと同じタイミング。
もうすこしルール的に厳密な感じでつっこんだ言いかたをすると、Main PhaseでありEffect Stackが空である状態です。
さすがに相手ターンでは使えない、ということですね。
ここでわかることが1つあります。
どうやら、slowのタイミングでしか使えない効果には、そうである記述がつくということ。
つまり、slowでしか使えないという記述がないObject(=場に置いてあるカード)の効果は、Fastタイミングで(=カードのプレイが許される状況であればいつでも)プレイできるということです。
意外に相手ターンでできることの数が多いですね。
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2枚目は、超高速循環器になるRegalia Itemです。
Recollection phaseは、レストしているObjectをスタンドさせ、Material Deckからカードを出した後にmemory(=コストとして置いたカード)を回収するタイミングです。
Recollection phaseのはじめに、memoryを全て好きな順番で山札の下に戻し、戻した枚数だけカードを引きます。
フィニッシャーを引きにいくために使えるカードですが、強制的な効果なので、memoryに何を置くかをしっかり考える必要がありそうです。
なお、Material Deckにも上級色のカードが入ることはあります。
Main Deckのカードをプレイする時同様、championが同じ色を出せるようになるまで、そのカードをMaterialize(=Material Deckからカードを出すこと)はできません。
Main Deck
Material Deckでわかっていることとして、RaiはLv3でさらにレベルが上がる効果をもっています。
ここまでではまだよくわからないのですが、きっとMain Deckにその意味がわかるカードがあるはず……
まずはそれを探してみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1713689688542-vfSEpGL9JK.png?width=1200)
このデッキのフィニッシャーはこのSpell。
"Deal 11 damage to target champion. 【拙和訳:対象のchampionに11点ダメージ。】"。
11点ダメージということは、他のカードで一切championにダメージ与えてきていなくても3回プレイしたら勝ち、ですね。
11コストなのがそう数回撃てる効果じゃなさそうだなー、と思いながら効果文前半を見ると、恐ろしい記述があります。
"[Efficiency] (This card costs LV less to active. LV refers to your champion's level.) 【拙和訳:[Efficiency](このカードのコストはLV軽減される。LVは、あなたのchampionのレベルである。)】"
?????????????????
がんばると0コスト???????????????
テキストを何度見しても、championのレベル分だけコストを軽減して11点撃つ、と書いてあります。
championのレベルを上げるということの意味はここに集約される、ということですね。
Champion RaiのLv3のテキストを読み直すと、"Rai gets +1 level for each arcane element Mage Spell card in your banishment.【拙和訳:Raiは除外領域のarcane属性Mage Spellの数だけレベルが+1上がる。】"とあるので、基本的には8コスト以下で撃てることになります。
もちろん、コストの最小値は0なので、頑張ると0コストになります。
このカードをプレイするまでのコストの支払いで、少しでも多くarcaneのカードをMemory costとして除外していきたいですね。
ちなみに、championの能力以外で、以下のようなカードも(少ないながら)入っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1713703881703-aILzZAELZS.png?width=1200)
もしLv3に上げるまでにあまりarcane Mage Spellが除外できていなくても、このカードを使ってレベルを上げてフィニッシュ、ということも可能です。
Efficiencyのキーワードをもつカードは、このカードの他にもあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1713704162148-ziO1jYHC4z.png?width=1200)
正直自力で構築して採用するなら、これは複数枚ほしいかも。
![](https://assets.st-note.com/img/1713704226028-jtwGLYPogp.png?width=1200)
前者はEfficiencyがMageでないと有効ではないですが、それでも強力。
後者は、全体に3点を最大出力0コスト。
面やregaliaををとる方法がそこまで多くないので、どちらも素では高コストながら、特にLv3になってからは軽量Spellにできます。
しかも、Arcaneではないので、Lv3になる前から使えます。
実はNormalにも1種類、Efficiencyでenlightenカウンターを5個増やすカードもあって、ここまで紹介したカードたちが一直線のシナジーを作っています。
Lorraineに引き続き、スターターとは思えないくらい充実したスターターの構成です。
バーンデッキ、という紹介をした通り、他にも多くのバーン用のカードがあります。
ルール解説を兼ねて、次のカードも紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1713704867151-RQqAFZ6oXv.png?width=1200)
カード名がもはやその名前がないTCGないんじゃないかというくらい定番な名前をしているくせに、効果はとてもこのゲーム独特の感じです。
Class Bonusでコストを軽減するほかに、"Deal 1+LV damage to target unit. (LV refers to your champion's level.)【拙和訳:1+LVのダメージを対象のunitに与える。】"という効果。
いや↑で紹介したカードたちが本当にうまく組み合わさると1枚でゲームセットしてるんだけど、これCでいいの????????
MageであるRaiの場合、MageのSpellなので、enlightenカウンターを1つもらいながら2コストで撃てます。
しかも、このカードはプレイスピードがFastなので、相手ターン中にそれをできます。
この記事の↑のほうで、「ObjectにSlowと書かれていないならいつでもプレイできる」ということを書きました。
Objectになる(ことが標準で期待される)カードは基本的にはSlowでしかプレイできませんが、Actionカードだけは、カードによってSlow/Fastそれぞれの設定がされています。
カードの右下にFastと書かれているカードは、相手ターンでもプレイできます。
もちろん、厳密にはいつでもプレイできるのではなく、Fastは、MtG等にある優先権の概念と同じで、大原則は相手がプレイしたカードや効果に対応して使うことができます(Objectの効果起動も厳密にはこれと同じです)。
カードのプレイ方法自体は特に自分のターンで使うカードと変わらないので、手札から必要なカードを伏せてプレイします。
厳密なFastのタイミングはここでは割愛しますが、相手がカードを使ったり何かアクションしたりした際に対応してプレイが可能、という理解でいったんOKだと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1713705837971-z7xBBGXz5j.png?width=1200)
このゲームだと、Floating Memoryを捨てられる可能性があり、2ドローより強いことがままある。
最後に紹介するのはこのカード。
他のゲームのバーンは、往々にして手札が足りなくなりがちです。
ただこのゲームは、手札がなくなるとカードのプレイが全くできなくなるので、それでは困ります。
そんな配慮か、いわゆる他のゲームのバーンよりは手札補充手段が多めに見えるんですが……
いちいち積んでるカードが強すぎると思うんです、このゲームのスターターデッキ。
このカードは2枚ドローして1枚捨てる効果をもつFastスピードのカードですが、このゲームでの1枚捨てる=Floating Memoryを0コストで用意する、という側面があるので、ほぼデメリットなしともいえます。
しかも、RaiだとClass Bonusがのっかるので、2点のダメージの可能性つき。
これ、スターターのはずなんですけど、すでに単純に強い。
まとめ
引いて、焼く。
この一言ですべて説明が終わるくらい、やろうとしていることが1本の線になっているスターターでした。
記事内で取り扱っていないカードにも、例えばLibrary WitchというInterceptをもって破壊時には1ドローできるunitが入っていたり、enlightenカウンターを取り除くだけでダメージ軽減できるAllyがいたり、とてもスターターとは思えない豪華な構築です。
ちなみに、豪華すぎて、スターターなのにこの記事執筆時点で1枚、通常構築戦での禁止カードが入っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1713718341648-H9hhIMipEX.png?width=1200)
……うん、仕方ないくらいのこと書いてありますね。
Raiスターターを使用して遊ぶ際は、相手にこのカードが入ってることを許可とるか、別のカードと差し替えておくか、絶対にこれをMaterializeしないかあたりでよきにはからって、楽しいGrand Archive TCGライフを送ってください!
……おかしいな?
前回「もう少し短くします」と書いたのに、ほとんどかわらないくらいの長さになりそうです。
あまりに質が高くて、全然説明したりないのですが、このデッキについてはここで説明を終えます。
Wind、Fireときたので、次回は基本3色の残り1色、Waterで組まれたスターターデッキを解説します。
それも、記事公開時点で最新のスターター3種の1つになります(SilvieはまもなくRe: Collectionがでるので、その後で!)。