Starting Out: Grand Archive Vol. 8 - Mercurial Heartの注目カード
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この記事が公開される頃には、Grand Archiveの4弾目となるMercurial Heart (MRC) が世界中でリリースされていることでしょう。
……日本にはおそらくまだ入っていないけど。
ということで、日本に到着する前に、独断と偏見による注目カードをいくつかピックアップして紹介します!
なお、カード画像はhttps://www.shoutatyourdecks.com という、おなじみGrand Archiveのデッキ構築サイトから、スクリーンショットで使用しています。
まずは"タイトル回収"から。
毎弾1枚登場しているDivine Relicのサイクルです。
今までのDivine Relicに比べるとちょっとおとなしい感じがしますが、今弾はAutomaton爆裂強化の弾なので、シナジーによって今までとはケタ違いの巨大Allyが登場することになるかもしれません。
あと、これ自体がPowercellなので、
あたりで活用できそうです(Release Noteで効果テキスト内のPowercell参照はsubtypeをとる、と明言されてます)。
Turbo ChargeはAllyではなくてPowercellを破棄すると2ドローできるSpell。
似た挙動のカードにCremation Ritualがありますが、こちらは色の指定が消えました。
Cremation Ritualは場からFloating Memoryを落とすという役割がありましたが、PowercellにはFloating Memoryはありません。
とはいえ、AllyではないObjectをコストとしてドローができるなら充分でしょう。
Overload MkIIIは、今弾の筆頭超巨大Ally枠。
今までも何枚か場持ち最強クラスを紹介してきましたが、今回のこのカードは破格の効果もちです。
Intercept(Championへの攻撃をこのカードへの攻撃だったことにする)、Spellshroud(Spellの対象にできない)、Steadfast(レストせずに反撃し、レストでも反撃できる)、True Sight(Stealthを攻撃できる)という4つのキーワードもちです。
それだけで充分強いのに、エンドフェイズに墓地からAutomatonをリムーブするたびにbuffカウンターが乗って1ドロー。
なんと、これがわずかに4コスト。
4コストでOKな理由は、Reserveコストの他に4個Powercellを破棄する必要があるからですが、そのうちの1つは0コストで登場するMercurial Heartを使うと、たったの3つを用意すればOKです。
ちなみに、Powercellはこの弾で登場するトークンカードの名前であり、Subtypeの名前でもあります。
絵は2種類あるみたいです。
Powercellを出す方法も潤沢にリリースされる(というかこの弾1/3くらいPowercell関連な気がする)ので、皆様のさらなる錬金革命(Alchemical Revolution)、おまちしてます!!
さらに余談ですが、Alchemical Revolutionという名前のカードは出ないっぽいので、Alchemical Revolution (ALC) は現状唯一弾タイトルがカードにならない弾となりました。
ALCで登場したUmbra、Neos、Astraにはそれぞれ凄まじい火力の追加が行われます。
Umbra、特にDianaには、Fastスピードでプレイ可能で、毎ターンRecollectionフェーズにCurseが1枚につき1点ずつダメージを与え続けるカードが登場します。
現状ほとんどのデッキでExorcise Cursesが採用されていますが、MRC環境でも最重宝Cカードとして君臨しつづけそうです。
ちなみに20点以上ダメージ受けた状態で使用すると4点回復します。
さらに、DianaじゃなくてもCurseがダメージ与え続ける部分は有効です(Dianaの場合のみReserveコストが軽減される、というメリットがあるだけ)。
繰り返します。
DianaじゃなくてもCurseがダメージ与え続ける部分は有効、です。
Neosには、Automaton Droneトークンが2体生成されて、トークンがすべてReservable(Reserveコストとして1コスト分をレストすることで支払ってよい)をもつようになるAllyが登場します。
つまり、事実上の3コストでパワー3/ライフ4ですね。
ちなみに、スターターに入っているLv3のTonorisは3ターン連続でトークンを出して、そのトークンから2体はトークンが出るので、Lv3になってから3ターン経過するとReservableが7枚あることになります。
7コストまで手札を使わずプレイできる、と言い換えられますね。
しかも、Tonorisは構築ではEternal Kingdomを入れることが多いので、DomainもReservableになることがほとんどです。
……全カード、いくらでも手札を使わずプレイできるって、ことになりますね。
うん、Crazy(褒めてる)。
Astraには、Brewで登場したこのカードをレストすると、そのターン中与えるダメージが全部指定の値+3点になるItemが登場します。
Brewで登場したら、ゲーム中ずっとBrewedとなるので、うまくいけばCosmic Boltが3枚目までだけで27点ダメージを生成できることになります(4+3、6+3、8+3点)が、27点はだいたいのchampionが吹き飛んでます。
そもそも毎ターンレストするだけで1 memoryドロー。
MRC環境ではArisannaがようやく第一線に登場するかもしれません。
ちなみに観測できている限り、日本ではすでに一番人気のChampionは(Dianaか)Arisannaです(私もArisanna大好きです)。
Clericつながりで、いくつか紹介します。
上のカードも今回登場のカードで、なんと山札の下から上にカードをもってくるという、多くのTCGでもそこまで見ない面白い効果です。
あ、もちろんGlimpseつきで。
前のターンにGlimpseで下に送ったカードをもってきて、それを再度GlimpseしてStarcallする、という動きができますね。
ChampionにStealth(True SightをもたないUnitから攻撃されない)を付与するFastスピードのActionカードも登場します。
これはClass BonusなしのNormカードなので全Champion、全色のデッキが使用可能ですが、(特にClericは)Brewから0コストでプレイする、ということも可能です。
もしかしたらCleric以外でもBrewをすることが選択肢になるかもしれません。
ALC産ではないChampion、たとえばRai等にも強化がきています。
Class Bonusでデッキの上から3枚を見て、そのうち1枚はゲームから除外、2枚は墓地に送るAllyです。
Naiaをコントロールする限りこの効果で除外されたカードをプレイも可能なので、Fire Ballを隠しもつとかも可能ですね(追記:よく考えたら可能だけどルール上ほぼプレイできる方法ないじゃん……Alcane BlastやAdvent of the Stormcallerでも隠しもってください)。
Clockwork Musicboxは、この記事シリーズではあまり扱っていなかったTamer(特にAllen)の強化カード。
HarmonyもちかMelodyのカードをプレイしたらそれを任意で除外し、レストすることでその除外されたカードをプレイできるRegalia Itemです。
ALC産Lv2とまりChampionにも絶大な強化があります。
Ravishing Finaleは、ダメージを与えたChampionが受けているダメージx2枚のカードを相手の山札から墓地に送ります。
Calamity CanonはPorkhawkのカードで、Gunを用いたターン最初の攻撃のパワーが+10(?!)。
Vainglory RetributionはVanitasのためのカードで、受けようとしていた4以下のダメージを軽減して、軽減したダメージ分を次のターンの攻撃に乗せます。
どれもフィニッシャーがたりていなかったALC産Lv2とまりChampionsの有効なフィニッシャーとして楽しめます。
私はNicoへの強化が手厚めなのでとてもうれしいです。
ここからは一旦汎用カード。
完全Xコストのカードが初登場です。
Fastスピードで墓地のFloating Memoryを好きなだけ除外して、その枚数ドローするカード。
プレイの際の順序は、Xを決めてコストを支払ってから、解決時にFloating MemoryをX以下の好きな枚数リムーブ、となります。
Water Rai躍進の可能性もありますが、Nicoがlashカウンターをかなりの勢いでためられそうな1枚です。
今はほぼ対RaiメタのTithe Proclamationも、これ対抗での採用が見込まれそうです。
マルチモードのカードもいくつか登場します。
また、Imbueは新しいキーワードで、手札を公開することでメリットが得られるプレイ方法、といえます。
"Imbue X (You may reserve all cards revealed as you activate this card. If at least X of them are wind/fire/water element, this card becomes imbued.)【拙和訳:Imbue X (このカードをプレイするに際し、すべてのカードを公開してReserveしてよい。最低X枚wind/fire/waterのカードがそれに含まれるなら、このカードはImbuedとなる)】"
このカードの効果としては、
・Championに3点ダメージ
・Allyに2点ダメージ
・お互い1ドロー
から最大2つを選ぶ、というもの。
通常は1つ、Imbueなら2つ選びます。
新規キーワードつながりその2(これは汎用ではないです)。
ブロックができないゲームですが、ブロックができるよ、というキーワードが追加されます。
Lurking Assailantがもっていた効果がキーワードになる、という感じです(Release Noteでそう言及されていました)。
ちなみに、Re:CollectionにはInterceptとTauntを無視するキーワードが登場しました(これは次回以降どこかで触れます)。
TristanとSilvie関連は今後の記事に全部丸投げするとして、今回はあと2枚(トークン込みだと3枚)。
偶数弾では特殊Lv0 championが登場するのがこのゲームの製品サイクル。
今ブロック(ちなみにブロックという定義ではないものの、公式は明らかに2弾で1セットの開発をしています)では、Lv3になると破棄することで1ドローできるPhantasiaトークンを場に出す効果をもった、Glimpse 6+6ドローLv0 Championの登場です。
画像はWindだけしかのせてませんが、Fire、Waterも出ます。
ルールとして、そもそもこのサイクルのChampion以外にマリガンがないゲームなので、使いたい色の特殊Lv0はぜひ確保したいところです。
今回紹介最後の1枚はこれ。
Roseのストーリーの一片であるということが他の何をおいても一番重要なのは考えるまでもなく当たり前なのですが、ストーリーに興味がない人でも重要に感じるのはその効果。
なんと、次のMaterializeフェーズのMaterializeに相手の墓地のFloating Memoryを使用して実行してよいというあまりのぶっこわれ級性能のカードが登場します。
使えるタイミングや色は限られますが、Dungeon GuideやAcademy Guideがない人は、まずはこれを使ってMaterialize基盤を(相手に依存して)整えると遊びやすくなるのではないでしょうか。
……ちなみに、今回はこれ以外にもRoseのストーリー関連のカードが多く存在します。
ストーリー上とてつもなく心が苦しいカードもあるのですが、Rose関連のカードはいくらでもここに需要があるので、引いた方はぜひお声がけください(※本記事最重要事項です)。
まとめ(と宣伝)
Mercurial Heart、同時発売のRe:Collectionデッキと共に、期待大です!
いや、期待大とかいう次元ではないかもしれません。
この最高にホットな新弾を、まさか日本にいながら体感できる、そんな日がくるとは1年前には思ってもいませんでした。
現状取り扱い店は1店舗+1オンラインショップしか確認できていませんが、日本にいながら購入できるTCGではあるので、今がはじめ得です!
イベントや定期的にプレイできる場は増えつつあります!
毎週水曜日の20:00~、新宿御苑のEVOさんにて「グランドアーカイ部」が活動しています!
都合がつく方、ぜひ気軽におこしください!!
また、日本のDiscordサーバもあります!
こちらのリンクから入っていただければ、Grand Archiveについての日本語での議論/会話がいつでも可能です!
(この記事の読者にいるかわかりませんが)日本語に限らず英語でも参加可能なので、本当に気軽にご参加ください!!)
6月中開催を予告していた、スターターデッキ限定大会の開催が確定したようです。
会場はグランドアーカイ部の"部室"、EVOさん。
スターター限定とはいえ、日本発のGrand Archive TCGの大会です!
ご参加ください!!
まだルールがわからない、という人のために、直前ティーチング会等を企画してます。
さらに!
私が運営しているアナログゲーム団体で、6月にGrand Archive専用会として会場を確保しました!!
今後も定期的に開催を検討しているので、都合がつく方、ぜひおこしください!!
次回、Re:Collectionデッキの紹介第1号、はじまります!
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