4弾環境 白黒ネフェルクセス

今回は、前回書いた3色のネフェルクセスと異なり、2色のネフェルクセスです。
3色では、どうしてもギアステアの対策ができないのではないか、ということが構築のきっかけでしたが、色を減らすことで、その達成ができるのではないかと考えました。

レシピ

早速レシピです。

相変わらず、画像はビルラボ(https://buildlabo.com/deckmarker/ )さんで作成しています(本当にお世話になってます)。
最近、あるカードに対し一緒に使われているカードのリストも出せるようになって、本当に便利になりました。

基本思考

ネフェルクセスの構築基本思考が、
・開放時7000を超えるユニットを並べる
・可能な限り『ネフェルクセス』を使いまわす
にあることは絶対に変わりません。
開放時7000あるユニットであれば、『ネフェルクセス』1枚でドローできます。
そして、『ネフェルクセス』を使いまわすことで、基本的に毎ターン2ドローはできるので、アドバンテージ源は豊富にできます。
この2点を守ることでほとんどのデッキと充分戦えるし、これを守った構築ならかなり自由に組むことができるのは、ネフェルクセスの強みです。

上を守りながら、どうやって『ネフェルクセス』が1コストで落とされたり、全体除去されたりから守れるか、ということを考え、色を減らそう、というのが今回の構築の根幹です。
2色目に選んだ色は、結論から言うと黒でしたが、残りの2色については以下の考えです。

赤:『ネフェルクセス』の(ドロー以外の)強みである、エンドフェイズにスタンドするという能力から、レストさせることは一方的に盤面をとる契機となりえます。また、ショットも含めて+3000以上の修正も多くあり、課題として捉えている『ギアステア』に対抗する手段となりえるかもしれません。
課題は、エナジーから場に出すとテリトリーの開放ができないこと、『ブービートラップ』を使えばエナジーから回収できるものの『ギアステア』に対してエナジー送りにする手段が確定的でないこと、デメリットなし7000ラインは意外と色拘束が強く、プレイが難しくなりがちなことあたりです。除去が相手のエナジーを増やすので、手数が敗因の可能性のひとつになりえます。

青:『スモークディスチャージャー』や『千里眼』で対象をとれないようにすることが、『ギアステア』等の全体ダメージ/修正以外には充分な対策となります。ドローや山札操作も多く、『タクティカルミーティング』を得たことで、疑似的に『虚を突く一手』相当のことができる面もでてきました。ただでさえゲームを組み立てやすいネフェルクセスが、より戦略的に動けるようになる強みがあります。
課題は、『ヴェロニカ』、『マフレナ』など、採用して強いユニットが、レストしてしまうため+3000先として弱いか、7000到達がないかが多く、『フリーダ』、『ソルアーム』、『イーファ』、『クロア』以外は採用候補になれないでしょう(正直『クロア』も怪しい)。また、白青という色選択は、このゲームの確定除去として一番弱い色選択になります。なんとか盤面をとって安全にしてからアタックしたい構築を目指すには、いろいろとマッチしないことが多そうです。

これらの理由で上の2色を外し、2色目は黒を選んでいます。
黒は、『邪悪な取引』を中心に、墓地に関する全てについて最も強く干渉できる色です。
単体除去の基本にして最強の1枚『呪われた切札』は、クイックで確定除去なのに唯一色拘束が1です。
加えて、最強の軽量除去である『呪術師の謀略』も、色拘束1であるどころか、ヒットまで下げ、耐久性も抜群です。
これらの点、特に『邪悪な取引』をつかって破壊されてもテリトリー開放札を手札に回収できる点は、根源解決ではないにせよ、充分に対抗手段と考えていいでしょう。

色を減らして目指した動き

色が多いと、必然的に動きは遅くなります。
色によるエナジーの事故から逃れられなくなるためです。
3色でも(一部の対面やカードを除き)充分に戦える中、あえて色を減らす選択肢をとり、序盤の動きを強くすることで、序盤からライフを狙え、『ギアステア』等で盤面を除去しても返しのターンで殴りきられるのではないか、というプレッシャーを与えることも視野に入れています。
そのため、3コストユニットで7000到達を目指したい、というのがひとつの考え方になるでしょう。

ただ、序盤から殴りきるだけが目的なら、『邪悪な取引』よりも白単色で駆け抜ける方が強いです。
そうするならば、白の3コスト以下にいる対象+3000能力を持つバスターを採用した方がよいですが、その場合クラウディア、メリッサ、アイリスにはスピード負けします。
2色にすることで目指すのは、3色よりははやい動きもできるが、3色と同じくそれなりにじっくりとプレイもできる、そういう形です。

採用カード解説

ようやく、各採用カードの解説です。
上の考え方を踏まえて、採用カードを解説します。

バスター

・アリア
黒を採用して、開放時7000以上のユニット、といえば、筆頭はこのカード。
1ターン目に『アリア』→2ターン目に『ネフェルクセス』で開放、とすれば、ほぼ確実に全てのユニットを上からとれるでしょう。
また、長期戦に向けてアタックしないユニットに対し、こちらからスタンドしたユニットにアタックしていくことで、中終盤でも盤面の対応が可能です。
2色に減らして3色の時より安定して出せるようになっているため、4枚採用しない理由もないでしょう。

・チャカウル
最初、3色ネフェルクセスを調整している時には、今弾はネフェルクセス強化がない、と捉えました。
完全に誤りでした。不覚。
今弾、ネフェルクセスにとっては、このカードによって、白単でも初手に出せるユニットがプールに加わりました。
かなり大きな進化です。
しかも、長期戦では、『ネフェルクセス』効果によるドローに加えて、さらにドローできるチャンスが発生します。
神兵が他に2枚、という条件なので、『チャカウル』が3枚並んでもドローが可能です。
序盤から動けるようにしたいという観点からも、このカードも4枚投入してよいでしょう。

・ヴァルシャー
チャカウルが入るなら、当然このカードも採用してよいです。
6コスト8000でヒット2は、少なくともバニラだとしても充分なスタッツです。
『ギアステア』以外の全体ダメージ/修正に対しては耐えきれるため、かなりプレイが考えやすくなります。
しかも、8000あるので、ネフェルクセス効果だけでグラナディガと相打ちをとれます(やるかどうかは別問題だけど、それはすなわちほとんどのユニットを上からとれる、ということ)。
しかも、もう1枚神兵がいる(かつテリトリー開放されている)だけで、ヴァーラスールギミック(エンドフェイズにスタンド)が増えます。
ただ『チャカウル』を採用するだけなら貴重なバスター枠を単なるバニラに充てることと同じですが、『ヴァルシャー』がいることで、相互にプラスになる採用になります。
以上から、4枚採用してよいでしょう。
気になるのはデコイがいないことですが、ショットでそれをカバーできるのが白黒にする最大の理由です。

ショット

・呪われた切札
説明不要の4枚。

・呪術師の謀略
これも説明不要。
デコイがいなくてもクラウディアをとれる可能性がある、というだけで、『重罰』でもなくこれの理由が明確にあります。

・理外の排斥
赤を入れないことで、ショットに4枠空きが生まれました。
『虚を突く一手』とある程度同じ役割としては、アタックさせないけどドローをする、という点が差分ですが、『アリア』がいるのでスタンドしていてもあまり関係ありません。
また、『アリア』がスタンドしたユニットを狩りにいく際、ブロックできないようにする活用もあって、もしかするとこの色に制限すると、『一手』採用よりも手広く動けるかもしれません。
枠は4枚なので、減らす理由もなく4枚。
一応、この枠は『倫理の枷』も選択肢になるかもしれません。

その他

・ネフェルクセス
説明不要。
というか、これ入れないならネフェルクセス組めません。

・ヴレッポ
色を減らしても、観測者の候補は『エクリール』よりこっち。
アサルトテリトリーである以上、3コストユニットという運用を考えることはないので、500点でもパワーが高いことが優先。
3色と異なり3枚にしているのは、2ターン目で開放したい、というシチュエーションが増えたため(アリアでアタックして、ヴレッポがアリアを守る壁になる運用)。

・落日の帰還
ネフェルクセス組む上での、『ネフェルクセス』の次の必須カード。
当然、白黒にしても基本のテリトリー開放は5コストのターン以降、これを構えてが理想です。

・邪悪な取引
このカードのおかげで、落日の帰還を構えずに2ターン目のテリトリー開放が可能です。
とはいえ、3色でも採用はしていました。
色の拘束が3色よりは緩いので、それが理由で『取引』に頼ることができます。
ただ、当然『落日の帰還』を構えるほうが強い。

・エラリア
ギアステア対策。
とはいっても、2枚しかないので過信はできません。
痛み分けよりよしと捉えているのは、場に出しておくだけで活用できるので、コスト払う必要がなく、任意のタイミングで使えることです。
一方、単体除去には弱いので、本当に過信禁物。
主に、『ネフェルクセス』、『ヴァーラスール』へのダメージを軽減します。
『取引』が使える白黒だからこそ、いざとなったら使いまわしでダメージを軽減できます。

採用を検討した候補

・痛み分け
当然、こっちを積んで『エラリア』なし、という運用も考えられます。
むしろ、『ネフェルクセス』を使いまわして戦う、という観点からは、こっちのほうがいいです。
その時その時でコストを払う必要があるので、常に2コスト立てる必要があるほうをとるか、盤面に置いておく必要があるが0コストをとるか、という選択になるかと思います。
併用できると一番面白いはずです。

・ネーベル
3色より安定したはやい動きがとれるので、はやい動きをとる際の補助として採用検討をしたものの、『ヴァルシャー』を使うには『チャカウル』と4枚ずつ入れる必要があり、黒を触る2色なら『アリア』を4枚入れるのが確定なので、バスターに枠がなかったため不採用。
正直ネフェルクセスで使って強いという印象はないですが、ギアステア対策を突き詰めるとスピード勝負が解答のひとつとなるため、最大出力を下げてでも採用する価値は、なしではないと思います。

・チアリス
ネーベル同様、はやい勝負用の補助候補。
実際採用してみたものの、枠がないのと、エラリアと違って相手にプレッシャーを与えないため意外と出すタイミングもなく、外れました。

・赫怒の牙
・征伐の大号令
どちらもレオノーラ代替枠。
ただ、クイックのコマンドであるため、レオノーラと違ってギアステア対策にもなる側面はあります。
とはいえ、守りに使う以外では、3000だとあまり効果的でないこともあり、『エラリア』が優先されました。

まとめ

3色よりは安定し、墓地回収、盤面でのダメージ軽減、『ネフェルクセス』の手札回収と、全体除去の対策を積んだものの、依然ギアステア、というよりレベッカがきついです。
というか、きつすぎ。
もしかしたら、ネフェルクセスが環境で息できるのははやいものだけかもしれません。
それでも、遅い動きで盤面を制圧し、制圧した盤面から堅実にダメージを与えていく型のネフェルクセスを諦めず、なんとか打開策を考えたいと思います。

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