おシモな話
"据え膳食わぬは男の恥"
という言葉をご存知だろうか。
世の中的な意味は
積極的に女性のほうから持ちかけられた男が、誘惑に応じないのは男子として恥であることをいう。
まあ、夜に置き換えて頂ければ、同衾と同義だ。
#覚えたての言葉をふんだんに使う奴
先に明かそう。
据え膳を食えなかった時の話だ。
その夜、友達と歌舞伎町に繰り出した僕らは"とある女子3人組"に出会った。
1件目の酒場で声をかけいい感じになり、先に女性3人組が店を出たところ、後追いで「2件目行きませんか?」とシーシャに誘った。
ノリも良い感じだったので、
「今日はなんだか楽しくなりそうだ」
と意気揚々にシーシャ屋に着き、夜もいい時間になってきた。
終始和やかな会話をアレヤコレヤと交わし、僕はその中の一人の年上の女性と先に2人で外に出た。
他愛のない駆け引きも程々に、ホテルに到着。
やはり今日はいい日だと確信していたのも束の間、料金を支払い部屋に着いた途端、ベッドの端っこで外を向いて寝始めた。
「あれェ…」
と、情けなさ満載に
「寝るの?」
と訊くと返す刀で
「うん、明日早いから」
と。
いや、先程のいい感じのムードからの据え膳姿は何処へやら。
スライムの如くねちっこく粘ってみたが、一向に反応がない。
#こんな行動に移るやつは確実に無理だ
結局、何事も起きず朝パッと目を覚ますと据え膳は既に空だった。
"据え膳食わぬは男の恥"
ならぬ、
"据え膳も食えぬ男の恥"
を食らわされた。
人並み以上にモテる僕にとっては初めての出来事だった。
出来なかった女に出来た女は敵わないとも言うが、まさにそれだ。
恥と悔しさだけが残った。
クゥ。
𝚂𝚘 coolな一夜だったぜ。
帰り際に据え膳を食べれなかったので、松屋の朝定を食べて帰った。
お金を払えば食べれる据え膳はとっても美味しかったです。
cool(クゥ)。
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