純喫茶に、恋して...(☕️Vol.1)
どうもruwaです。
私が純喫茶に一目惚れをしたのは20代前半の時。
当時は大学を卒業し、仕事で田舎から都会に移り住んでいた頃だった。
きっかけはというと、
とある友人と毎月行っていたランチだ。
そこではお互い仕事の話題やプライベートの話題で持ちきり。
お互いの近況報告も尽き、適当にランチを済ませ、雰囲気の良いカフェを探すこととなった。
いつもならスマホを片手に調べるのだが、その時はなぜか自分の足と目、感覚を頼りに探していたことを今でも覚えている。
なかなか見つからず歩き疲れたこともあり、外観は古く年紀の入ったような店をみつけ「仕方ない、ここにしよう」と重い店のドアを開ける
すると、突然脳内にビビッと刺激が走る。
「なんだ!ここは!」
私の目に現れたのは
最近のオシャレなカフェとは違う、古く落ち着いた空間。素敵な椅子やテーブルが目に入り、古風なbgmと共に無機質な感じでもなく、なんだか懐かしい気持ちにさせてくれる空間が広がってた。
古風なbgmが流れており、コーヒーカップを磨く寡黙なマスターが1人と、まるで置物のような食器インコが1羽お出迎え。
壁には沢山の絵画棚の上には上品な食器が立ち並び、テーブルには珈琲豆が敷き詰められており、マスターのこだわりがじわじわと伝わってくるレイアウト。
10年程前だが、当時は本当に衝撃だった。
"こんな素敵な空間があったなんて"
そう思うとワクワクが止まらなかった。
実は、私。珈琲の味はあまり分からないが、それ以上に楽しめるものがあった。雰囲気やマスターこだわりのレイアウトを感じるのは勿論だが、1番はマスターとの会話である。
昭和56年(1981年)からお店をしており、
看板インコの名前は『弥太郎』という名前だという。
弥太郎くんは、朝ドラにも出演したこともある名役者であることもマスターが話してくれ、ポストカードもいただいた。
当時20代前半だった田舎出身の私は、雰囲気の良い店のおかげで大人っぽく背伸びしようと見せていた。
しかし、マスターに見抜かれてしまう。コーヒーの楽しみ方も分からない私にマスターが教えてくれる。
『コーヒーは色が大事、琥珀色がポイント』
『ウインナーコーヒーは飲みながら色んな味を楽しむ事が大切』
という風にこだわりを持って振る舞ってくれていた。
私はこのお店に出会ってから純喫茶人生がスタート
純喫茶の存在を知り、純喫茶の雰囲気を好きになり、それぞれにどんなドラマや歴史があるのだろうか、マスターのどのようなこだわりがあるのだろうか、そのように楽しむようになった。
そこに創業から現在に至るまで皆に愛され続ける理由があるのだと思い、面白いとまで感じて止まないのだ。
まるで、一目惚れをして相手のことを知りたいと心から思う初々しく、珈琲のようにほろ苦い青春のようだ。
まさに私は
純喫茶に、恋をしたのである。
これから
私が恋してやまない純喫茶を皆さまにお届けしたいと思います。
読者の皆さまのオススメ純喫茶もこっそり教えていただけたら嬉しいです。
どうぞお付き合いくださいませ。
2022.9.11®️uwa.
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