![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162422688/rectangle_large_type_2_6861dc5f2a8cf6f6044de36fb7863051.png?width=1200)
おるわ短歌 その1
何事も 人を救うは 烏滸がまし
関わりてみる 見透ける私
味染みた たまごや揚げ 巾着あれど
僕が好きなのスジと大根
コリアンダー クミン ターメリック レッドペッパー
具材と混ぜれば 基本のカレーよ
赤膚に みえるぷつぷつ フェティシズム
いちご頬張り 甘酸浴びる
人生が もし一杯のグラスなら
満たしているか 減らしているか
焚き火見て 緩き一日過ぎる時
突如来客 大仏ハウス
道端に 落ちたあの鍵 誰の鍵?
塞いだあの子の 心の鍵かも
悪い奴 何をせずとも 悪い奴
結局誰かの 都合 悪い奴
たとえばさ 同じマークを 入れたとして
なんの契りか みなし民族
完全な悪にはなれない 完全な
悪は模倣の善も成すから
その扉 どこに繋がっているのか
伸るか反るか 開けるか閉めるか
融通の 利かぬ世界で生きるのは
融通利かせぬ 人なのかもと
言うなれば 超合金(マシン)の必殺技のよう
ミクソリディアン♭6
無力感 タッチもなにも 機能せず
砕けた画面で見える世界は
包丁とまな板あれば 何をする?
バカとハサミとダイナマイトと
宗教上 あなたの誘いに乗れません
なぜなら私 スヤスヤ教徒
茅葺きの 社の側で 一休み
神なる鹿に 先導されて
雨粒の 滴り聞きて 子守唄
夢で跳ねるか 今に跳ねるか
人なりに 息を吸うては 吐いている
誰に分かろう 生命灯火
家族でも 人格否定の家族なら
離れていいのよ 名字変えてでも
澄んだ空 靴の色気が 紅葉色
傍を離れず 傍で寄り添う
濡れ眼 靴音ともに 遠ざかる
臍を噛んでも 噛み切れぬ秋
焼酎を ぐいと呑んだら 秋旨し
靴音のような 鍛高譚
時にはね 大事な数も あるけれど
生年月日は ただの数字よ
宙を舞う パスカル デカルト フェルマーと
解き明かせない 春の恋とか