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【Q&A】音楽と漫画のお話

こんにちは、るぅ1mm(るぅわんみりめーとる)です。やっと新しい物語を描き終えたので、久々に文字を打とうと思います。

原稿が!終わった!一ヵ月かかった!わお……。

最近環境が変わったので、生活に本当に慣れません。1ヵ月頭がパンクしてました。
一日倒れて本を読む日を作ったら、ちょっと頭も回復しました。本を読むって心にとってもいいね。

今回もトークショーのときにいただいたご質問に答えていこうと思います。
『友人の式日 るぅ1mm作品集』が発売された時にトークショーをさせていただき、そのときに答えられなかった質問にnoteで答えているのです。)

ご質問

るぅ先生!トーク会の開催ありがとうございます! るぅ先生が執筆中に流している曲や好きな曲、自分の癖が詰まっていると感じられる曲などがありましたら教えていただきたいです!

ありがとう!トーク会から半年経っててごめんね!!

音っていいですよね。音楽への強い憧れを持っています。私は音についての感性を拾うのがへたくそなので、鈍いながらも好きな曲を求めて生きてます。
音楽で泣く経験をしてみたいな……。


作品と音楽

そんな私でも好きな曲はそこそこあって、「なにかわからないけど心が震える」「聴くと嬉しくなる」みたいな曲や、「この曲は私と同じ景色を見てるんじゃないか」と思うような曲に出会ったりもしています。

曲が好きで、「こんな物語を描きたい。」と思っていたのが『式日とマンホール』です。

この曲を描きたい、とチャレンジして、何度か挫折して諦めた後にひょっこり首を出した『友人の式日』がこの曲をなぞっているな、と思います。まだ幽霊になる前の瞬の気持ちかなぁ。
タイトルには「式日」をつけたくて、つけました。

たぶん、『式日とマンホール』が好きな理由が、私のここにあったんだなぁ、と『友人の式日』を描いて感じました。

好きなものからインスピレーションを受けて表現する、ということと
好きなものを表現するということは、まったく別物なんでしょうね。


作品を作るときに聴いていた曲


漫画のストーリーとは関連性があったり、なかったりします。
その時好きで聴いてたりとか、この物語に雰囲気が合うなぁ、とか、この物語を描いてる自分の心にぴったりだなぁ、とか。

あさみちゃんのなくしもの/One more time,One more chance

『あさみちゃんのなくしもの』を描いていたときに聴いていた曲です。
この曲はなにかを失った後の後悔の歌だと思うので、そういうところの感情がいいなぁと思っていました。
お話との関連性は低いと思います。ただ感情の昂りみたいなところが描きながら聴いててとても心地よかった。


ななしの恋人/カブトムシ

『ななしの恋人』を描いているときに聴いていた曲です。カブトムシは冬の曲として作られたらしくて、でもカブトムシがいるのは本当は夏だから、指先が冷たいのが緊張してるみたいでかわいいなぁと思います。

この曲があったので、樹のほうがすこし背が高いです。


月末の恋人/週末の恋人

月末の恋人は完全にこの曲を聴いていて思いついた漫画です。
曲自体はお別れの曲なので歌詞をなぞっているわけではないのですが、まさに「好きなものからインスピレーションを受けて表現する」でできた物語ですね。
空気感は週末の恋人をなぞりながら描いていると思います。


終末、君と/シャボン

『終末、君と』は連載作品だったので、一つの曲をずっと聴いていたわけではないのですが、とくに上巻の智也の気持ちの曲かな~と思います。修平ってずるいな~みたいな。
このアルバムの曲がどれもとっても好きです。
「からす座」がとくに好きです。


怪獣くん/風になりたい

Twitterでもちょろっと話したのですが、『怪獣くん』はこの曲を聴きながら作られました。それはもうエンドレスに聴いていました。
色の雰囲気もこのMVから影響を受けています。
母校の吹奏楽部がこの曲をずっと練習しているのを、部室で聴くのが好きでした。

卒業制作キービジュアル
宣伝で描いた絵
新装版のカバーイラスト

原稿本文を最後描き切るとき、プレイリストの中からこの曲が流れてちょっと感極まりました。



好きな曲

人生で、「ああ好きだ、この曲をずっと聴いていたいよ」と思うことがたま~にあるのが嬉しいです。

からす座/松井玲奈とチャラン・ポ・ランタン

好きな曲です。ポップでおもちゃみたいな曲調も、寂しさを感じるところも。

花は咲く/花は咲くプロジェクト

チャリティーソングらしいです。すごく好きです。綺麗であたたかくてやさしい。元気になります。

エイリアンズ/キリンジ

小さい頃にも一度聞いたことあったけど、今歌詞がよくしみるなぁとなった曲です。
むかしはもっと宇宙人だったからこの曲は必要なかったけど、今は遠い宇宙の誰かと寄り添えたらいいのになぁと思います。


新世界/BUMP OF CHICKEN

母がBUMP OF CHICKENが好きで、一緒に聴いているなかで、一番好きな曲です。
なんともあったかい曲です。人を好きになる気持ちがこんなにあたたかくて、嬉しいものだと信じられます。


人生のメリーゴーランド/久石譲

『ハウルの動く城』の曲ですね。
こうやって生きたいなぁと思って一時期ずっと聴いていました。踊りたくなるような曲が好きです。


夢の中へ/井上陽水

懐かしくて好きな曲です。平成生まれの私にとってはガラス一枚隔てられてる懐かしさなのですが。
不思議とみずみずしく感じます。


山椒魚/メランコリック写楽

ここ数年で初めて自分一人でライブに行くくらい好きになったアーティストさんの曲です。メランコリック写楽は解散してしまったバンドですが、どの曲もめちゃくちゃ好きです。
音がとにかく好き。とにかく好き。

元気な曲も好きだし、優しい音も好き。
あとはオルゴールの音が好きです。金属がポン、と鳴らす音かな。

好きな曲はいろいろあるのですが、あんまり紹介しすぎても大変なので、これくらいにしておこうと思います。


曲を聴くとき

じつは、脳のキャパ的に、「ながら作業」をするのは人間には向いていないらしいです。
最近、じっと集中できるときはあんまり聴かないようにしています。疲れちゃうので。
体で描かないと乗らないときは音楽の力を借りています。

音楽を聴くのは、電車の中が一番好きです。
もともとは嫌な音を聴かないためのノイズキャンセルのために音楽を流していたのですが、電車に揺られて座ったまま、ぼうっと音楽を聴いていると、
たま~にスゥっと歌詞が心に入ってきたり、情景が浮かんだりするので、音楽を堪能できて好きです。

あとがき

音楽は人の作品なので、作品で作品を語るのってどうなのかなぁと思いながらも、同じ景色を共有できるのなら嬉しいなぁと思います。
制作の裏側をお話しするのって楽しい。
読んでいただきありがとうございました。

卒業制作版の怪獣くんが8月18日まで50%OFFになっているようなので、夏のおともに是非。風になりたいも聴いてみてね。

2024.8.5.るぅ1mm

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