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いちにち 2

きょうは熱があってつらいから休ませてください
あかい菜果にそう言って枯草の上にねた
百舌が母のそばで鳴いている
冬の陽だまりが温もったところ

午後じゅうにあと十軒集金しなければならない
けれどすこし休ませてください
子どものころの林のなかのはじめての空へ
ひとりでいるのが愉しくて

大きくなったら炭焼きかきこりになろう
ひとりの小屋を建て愉しく暮らそう
薄空のなかで姿がめくれる
目ざめたぼくはお爺さん?

夕暮の気圏が燃えている
ぼくは発熱した来歴をはずし
あと十軒の見知らぬ家を訪ねにゆく
ぼくの現在を晒しにゆく


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