詩(空 の 深 さ)


また来た秋に
遠のいて
空の深さを
浴びてみる

欲しかったのは
消えない野原
ただ手のひらをあわせて
ここが何処かへ開かれる

奇跡のようなこともあり
永遠は一瞬に織り込まれた
それは確かにあったことだけれど
危い野原…

ひとり両手に空を受け
疾る身体を反転し
たまらず両手をあわせれば
祈るかたちになっている


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