詩(老 子)



疲れた
部屋の壁も天井も疲れた
いちにち
錆びた身の節々
むこうの道から老子が
童子の姿でやってくる
その瓢箪の酒
それだけはもらう
竹の葉はさらさ
水無しの川原
寄らば斬る
寄らば斬るぞ
木橋に月
満ち欠けて
いちにち
満ち干た海
砂の上
砂の貝
貝を食べ
眠る
眠れよ

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