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水嶋咲元年【2024冬コミ(C105)参戦日記】

はじめに

皆様方、ごきげんよう。
いえ、あけましておめでとうございますの方が相応しいですね。
水嶋咲さんと出会って初めての年明け。初水嶋咲の出(はつパピので)。
旧年中は水嶋咲さんとの衝突事故から、その他諸々の落ち着きのない様を垂れ流させていただきお恥ずかしい限りです。
そう、私にとっての水嶋咲元年といっていい一年でした。
今年は年も明けたと言うことで、大人らしい落ち着きを持った振る舞いを心がけに、皆々様の度肝を抜き散らかしていきたい所存です。

昨年末に私は
コミックマーケット冬 105
に参加して参りましたので、その日記となります。
これは、Café Parade&水嶋咲さんに衝突して人生が幾何学的ビッグバンを起こし、これからの予定が全部水嶋咲さんに塗り替えられてしまった僕(自称美少女成人男性)の日記となります。

いつも以上にざっくばらんに書いておりますのでお暇なときにどうぞ。

本noteはフリ素となります。
初対面の方との雑談の際や、初デートの話の種に
指をさして面白がるのに最適です。

どうして本を出そうと思ったのか?

私は水嶋咲さんと出会ってから90日に渡る一進一退の攻防を繰り広げていました。水嶋咲さんに惚れたくない自分と、惚れさせようと魅力を振りまく水嶋咲さんという究極のタテホコ対決です。
タテホコで放送された日には、過去最高の視聴率を叩き出す名勝負になったことでしょう。

衝突事故記録はこちら

お時間あれば是非。

その結果、長く激しい戦いの末、紙一重で私が敗北の苦渋……いえ、甘汁を啜ることとなりました。

それが筆を執った唯一にして最大の要因です。

いち物書きとして好きになった結果、発生する最大最高の好きだという想いの発露は、僅かの妥協も甘えも存在しない本を出すことに他なりません。
水嶋咲という一人間を二十四時間、毎日のよう想い、考え続け。
コツコツと物語としての面白さを担保した上での展開を積み重ね。
読みやすさと表現という釉薬を調合し、紙面に染み込ませる。
読んで下さった方の心にひとつの足跡を残せるように。

それが物書きとして自分が出来る水嶋咲さんへの結実でした。

更に蛇足をひとつ付け加えますと、私は軸足を一次創作……もっというと、賞への応募などへ移しており息抜き以外の二次創作からは手を引いておりました。ですが、水嶋咲さんへの想いが再び筆を執らせたのです。
純愛ですね。

どうして冬コミなのか?

他に幾らでもイベントがあるだろうに、どうして冬コミなのか。
アイマスエキスポなどもあっただろうに……という問いに対する答えは、今年……2024年に水嶋咲さんに衝突した証として残すには、年末のこのイベントこそが総決算に相応しいという想いからになります。
7月からずーーーーーーーーーーーーーっと書いてました。
無事、年内に完成して安心しております。

いや本当に。
ファンコンの所為で危うく予定が狂うところでした。
というのも、ファンコンに合わせて公開されるストーリー
『×とあたしの花さく一歩』
によって完成しかけていた本文に納得がいかなくなり、結構な量の加筆修正を行うことになったからです。
ですが、そのお陰で更に納得感のいく奥行きある物語になりました。
(↓特に今回の日記とは関係の無いファンコンレポ)

あと、そのストーリーのおかげで欲望に従った会場限定でのコピ本が直前に生えました。
×が水嶋咲さんに振り回されるハートフル思春期破壊エンタメ短編です。

どういった本なの?

一言で表すと、
『水嶋咲961プロダクション所属IF』
となっております。
もう少しだけ補足するなら、エピソードゼロの時点でほんの少しの些細なズレで運命とすれ違った水嶋咲がそれでも天職としてアイドルと出会い、独りでも、傷つきながらでも、マイクを握る物語です。

ソロアイドル『水嶋咲』をこれ以上無いほど描いて頂いた最高の表紙。
まろん様に描いて頂きました。

【あらすじ(気になった人用ですので読み飛ばし可)】
ほんの少し、雨が予報より強かった。
それだけの些細なズレで、運命のような偶然とすれ違って、ひとりぼっちのまま。
ひとりのまま、天職に出会った。
存在証明のため、マイクを握らせてくれた。
無意識の色眼鏡、無自覚な区別、無神経な揶揄。
心安らぐ居場所も、隣で支えてくれる人もいない。
それでも……

みんなが居るからあたしがいる。だから歌う。
ステージだけがあたしの居場所。だから踊る。

あたしはアイドル。
961プロダクション所属アイドル、

水嶋咲。


しかもこの超絶Cuteカッコかわいい水嶋咲さんの衣装まで、今回用にデザインして頂きました。
本物語の水嶋咲さんはCafé Paradeとは出会っていないためです。
最高のデザインラフはこちら。

961プロらしいスタイリッシュさは取り入れながらも、あくまで軸足は『かわいい』である……そう、芯のあるかわいさというイメージそのままのデザインをしていただきました。
本当に好き。この衣装の水嶋咲さんを一億枚みたい。

なんでこのテーマで書こうと思ったのか?

気になる人用に企画書の一部をコピペしておきます。

――<企画書抜粋(長いので読み飛ばし推奨)>――
A.『水嶋咲にとっての天職』
水嶋咲本人や、水嶋咲に向けられたセリフに
「あたし、カワイイものに目がないの。でねでね、アイドルってカワイイものをいっぱい身につけられるでしょ? 天職じゃないかな~って!えへへ♪」

「水嶋さんにとって、アイドルが天職なんでしょう」
といった台詞があり 『天職』という言葉が引用されています。
水嶋咲にとって天職であるアイドル。だから、カフェパレに出会ってなくても、アイドルが出来てしまう。
《重要ポイント》
ここで言いたいのはカフェパレがなくてもアイドルがやれるということではなく、やれてしまうからこその儚さと危うさがあるということ。危うさについてはBにて書いてます。

B.『天職』の正負
水嶋咲という存在は『学校アルバム』や『家族』の中にはいない。(マーチングイベントにて言及)
そんな水嶋咲にとって自分を存在証明できるアイドルという職業は本人の資質も相まって、 天職であるということに疑いはありません。
ただ、天職には良い意味だけではない、負……マイナスの面もあると考えていて 意訳を含んでおりますが、ヒューム『妖精年代記』(1911)の「悲しい歌」の才能の話が合うなと思ったのが、物語として表現したいといった踏ん切りになりました。
ざっくり言うと
――――
1.産まれた子供に歌の才能を妖精が贈る。
2.けれど、そんな特殊な才能は授けられた子は幸せなものではないことを知っている母親は
「普通の幸せを与えていただけませんか」と天使に懇願。
3.妖精は懇願を受け容れず、歌の才能は悲しい目に遭うと開花するからと告げて、無責任に去る。
――――
みたいな一幕となります。その要素を抽出いたしますと、
『居場所を得ないままアイドルになれてしまうのは水嶋咲にとって幸福? 不幸?』
みたいな危うさと儚さを表現したいです。
C."曖昧さ"と"偶像"
アイドルは偶像と当て字されることもあり、それが水嶋咲という存在の曖昧さと マッチしていると思い至りました。本来プラスよりもマイナス要素が勝る曖昧さが、 アイドル(偶像)としての才能となってしまい、大成してしまう。
カフェパレという居場所も、315プロという居場所もないアイドルという一本の柱しかない水嶋咲を描きたい。
C.(補足)水嶋咲の曖昧さ とは。
家族にも学校にも隠れていた水嶋咲。
『水嶋咲』は本人以外の誰にも認識されず曖昧だった。 どころか、卯月巻緒と出会わなければ(『水嶋咲』が本名でなかった場合、)『水嶋咲』という名前が付かないままの存在だった可能性がある。
水嶋咲が本名でない可能性の理由として、卯月巻緒に自己紹介する際に少し考える素振りをし、右上に視線を向けていたことから可能性がゼロではないと思われる。右上への視線は想像力を働かせているといわれ、それが転じ、嘘をつくときに視線は右上に向く……という俗説があります。
視線の動きでの心理状態については『アイ・アクセシング・キュー』と言われています(豆知識)
偶像とは旧来、神仏といった実像を認識できない対象への信仰や憧れ、崇拝などを指されています。そして、誰にも見つけられなかった水嶋咲は実像がない。
実像がない水嶋咲は、アイドルを指す偶像と相性が良すぎる……と考えました。

――<企画書抜粋ここまで(読み飛ばしここまで)>――

ながいね。
ともあれ、こんなことをうにゃうにゃ考えながら必死こいて書きました。

言いたいのはひとつだけで
『エピソードゼロのド頭から分岐してるので、水嶋咲さんについて殆ど知らなくても読めるIFです!!!!!!!!!!』
ということくらいです。

準備

ひたすらに執筆を重ねていきました。
ちなみに一番キツかったのは表紙ラフを何案かいただいた時です。
全部良すぎたので、どれかひとつを採用するのに血涙を流しました。
おかげでいま身体には血が流れておりません。歩くミイラです。

そしてなんとか諸々のデザインや入稿データが完成し、早割でゲームセット。

完成したのは
『総224ページ カラーカバー付き文庫本』
というものでした。

やりきった感に満たされるのと同時、
「いやでも、新刊一冊だけだとちょっと寂しいかも」
なんて気が触れて、水嶋咲さんとの存在しない記憶短編集が生えました。
そして、前述した×が思春期と水嶋咲に振り回されるコピ本も直前に生えた結果
新刊が上から
水嶋咲
水嶋咲
水嶋咲

の三冊生まれるという異常事態が発生しました。

更にいうと
「コス売り子さんとかも居た方が手に取ってもらえるかな……」
なんて考えたりもしていました。ですが、当方、SideM新参であり、そもそもが独りで血反吐を吐きながら誰にも見られない創作に打ち込んでいたため、コスプレ人(こすぷれんちゅ)との繋がりなんてございません。
結果どうなったかというと

「……やるか……俺が…………」

という気狂いが発生しました。
しかもどうせ着るなら、僕を水嶋咲さんに狂わせた原初にして頂点である
『Pavé Étoiles』のMVで着ているグローイングブライティしかない、と謎の拘りが発動。
といっても、取り扱いがないし、今から服飾を学ぶにはあまりにも時間が無い…………ので、フルオーダーメイドしちゃいました。
直前まで慣れないカットばさみでウィッグを造り続けてました。
標語は
『ツインテールの乱れは心の乱れ』
です。
何考えているんでしょうか?
水嶋咲さんのことでしょうね。

これは衣装に合わせた決戦ネイル。サタンもいるぞ!!

冬コミ当日

当日

そしてついに決戦の日。

当日のビッグサイト。対戦、よろしくお願いいたします。

当日、流石に自分でコス売り子をした上で、設営からの全てを……コミケ初参加(サークルとして)でやるにはハードルが高いと思ったため、親切なフォロワーさんに助っ人にきて頂きました。
その節は本当にありがとうございます……!!

晴れたので気分も爽快。

ヒョロヒャーさんと合流し、スペースに到着するまでは心臓バクバクです。

設営中の東ホール

印刷所からの直接搬入のため、実物はまだ目にしていない……もしかしたら届いてないかもしれない。俗に言うシュレディンガーの新刊です。
無事、スペースについて……ありました。新刊が、無事、パッと見た感じはミスがない完璧な新刊が!!!!
本来であればここで嬉しさのあまり写真を撮るのでしょうが……
そんな余裕ありません。何故なら僕はこれから着替えなければならないから。
事前に作っておいた設営手順書を売り子さんに手渡し、足早に更衣室へ駆け込みました。
可能な範囲のベースメイクはしてきたのであとは、ポイントメイクやカラコンなどの総仕上げとウィッグセット等をするだけとはいえそれなりに時間が掛かりました。
が、無事完成。
メイクそのものの手際には自信があったのでバッチリです。勿論、慣れない部分はありましたが。

そして、スペースに戻るとあらかた設営が完成しておりもう小躍りです。
総仕上げを売り子さんと一緒にして……

完成!!!!!!!!

ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

というワケで、無事に新刊の頒布準備が完了しました。
そして程なく、会場!! 拍手とともに始まりました。

あと、当日の水嶋咲さんコスをした異常一般成人男性の自撮りをここに載せてしまうと、読んで下さっている方がビックリして心停止してしまうかもしれませんので控えます。

好奇心を抑えられない人、怖い物が見たい人は、
僕のTwitter(現X)のメディア欄を漁れば出てきます。

あっ、もし見たら「かわいい」って嘘でも褒めて下さい。
(かわいいのカツアゲ犯)

当日の印象的な想い出メモ

ここからの記憶はもう曖昧です。設営完了時点で燃え尽きていたので。
とはいえ何もないのも寂しいので特に記憶に残っているエピソードを記します。

①新刊下さい
来てくれた人「新刊お願いします」
ぼく「あの、全部新刊です……」
来てくれた人「あっ、咲ちゃんの本お願いします」
ぼく「あの、全部水嶋咲さんの本です……」
来てくれた人「えぇ……」

そうなる。僕だってそういう反応すると思う。

②隣に巻咲が降ってきて緊張。
隣のスペースが、レイヤーさんでしかも売り子さんと巻咲合わせしていて、眩しすぎて失明しました。
自分のような慣れていない狂人が粗相しないように襟を正しました……が、めっちゃ優しかった……。

③創作でみたやつを自分がされるなんて
男女二人組(カップルさんかな)で来て下さった、女性が新刊を買ってくれました。で、その女性が男性に何かを耳打ちした直後
「マジで?」
といった声と共に僕を数度見したのです。こちらから何かをいうのは烏滸がましいと気付かないふりをしましたが内心は「あるんやなぁ」とほっこりしてました。

④声ってどうしてるんですか?
と、来て下さった方に聴かれましたが……作ってます。女声……は難しいですけれど、声から男成分を引っこ抜いて中性的になるようにはしてます。
「変じゃないですかね?」と聞いたら、全然と行った答えを頂いて安心で涙ちょちょ切れました。

⑤終盤、急に盛り上がるSideMサークルたち
会場も落ち着き、足が途絶え始め後片付けをそろそろするか~ってなったときに、何かの弾みで「ファンコン良かったですよね」と誰かが溢し、左右のサークルさんと意気投合。
急にオフ会のような盛り上がりを見せ始めたのが、滅茶苦茶面白かった。

総決算、完!!

というわけで、最後、佐川への搬出で手間取るなんてプチTo LOVEるなどがございましたが、なんやかんやと全てを終えました!!
お手伝いいただいたヒョロワー、表紙を書いて下さったまろん様、そして手に取って下さった方々、本当にありがとうございました。
何より、ここまで水嶋咲さんを支えて下さった先達の皆様がいたからこそ、僕が水嶋咲さんと出会うことが出来ました。感謝しております。

そして、水嶋咲さん。
愛しています。これからも健やかに居てください。

これはひとりでのプチ打ち上げ。食い過ぎ。

おわりに

年末年始の休みの最終日、現実逃避から衝動のままに書いています。

勢いで書いておりますので見苦しいところもあったというのに、最後まで読んで下さった忍耐強い皆々様、お疲れさまです。
現地で挨拶や手に取って頂いた皆様に、改めての謝辞を。
こんな変なのに構ってくれて、ありがとうございます。

最後になりますが、精根尽きるまで全てを出し尽くし、
ひたすらに水嶋咲さんと向き合い続けた新刊は以下で通販しておりますのでよろしければお手にとって頂けましたらそれに勝る喜びはございません。

【新刊①:天職偶像―アイドル―】

BOOTH:https://ruukunn.booth.pm/items/6400031

メロンブックス:

https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=2744185

【新刊②:水嶋咲に人生狂わされたい人の本】
BOOTH:

メロンブックス:

https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=2744186

※ちなみにメロンちゃんの方は殆ど在庫入れてませんのでお早めに。

今後、どこかで一緒になる際には生暖かく構っていただけますと、ありがたいし、嬉しいです。
寂しがり屋さんのうさぎさんなので????

水嶋咲さんやカフェパレ周り、新刊の感想や、異常成人男性のコスへの言及などアレソレがありましたら、マシュマロ等へ、投函どうぞ。
直接でも全く問題ございません。

水嶋咲さんへの思いを形にして区切りにした……つもりなのに、もう既に水嶋咲さんで文章編みたくなってるので非情に危うい。
次はどのイベントに出ようかな……どんな本にしようかな……
このままでは水嶋咲さんに人生を壊されてしまう。
たすけて。

2024年は水嶋咲元年でした。
そして、2025年もまた誰かにとっての水嶋咲元年なのです。

終劇(おわげき)。

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