やりたいこと

私は珈琲が好きだ。
カフェが好きだ。
カフェの内装、醸し出す雰囲気、その場所で過ごすこと
全てが好きだ。
かれこれカフェスタッフとして働いて早3年半が過ぎたが毎度行く度にこの思いは強くなる。

常連さんが一息つく。
珈琲を飲んでカップルの表情が和らぐ。
カップを置いて仕事に取り組む。

カフェに来るお客さんを見るのも好きだ。
ラテを作りお客さんに差し出す自分は
日常とは異なるもう1人の自分のようで
夢の世界の住人になった気持ちになる。

だから日常の私よりそちら側の私が好きな時期が長かった。
日常の私なんか置いて新しくするのも一つの決断だと
両方素敵だと思う。
3年半経って今私は自分の専攻も同じくらい好きだ。
私は風景学を学んでいる。
人間がその場所に身を置く時、視覚・知覚する時
どのように感じるのか。
それは風景を想像する上でどう反映するのか。
これは大規模な都市開発からこのカフェまであらゆる規模・範囲で考えることができる。
学んでいく度に大きな都市開発や高層ビルに魅力を感じなくなることが悩みだった。
開発は破壊と表裏一体であるから。
何十年後を見据えて今から工事を始めて、
その何十年後に本当に需要はあるのか。
先を見通す事に本当に意味はあるのか。
発展とは何なのか。分からなくなっていく。
同時に、
カフェができる、アパレルができる、パン屋ができる
といった町規模で見れば小さな出来事も
その地域の活動に大きな変化をもたらすことに
可能性と魅力を感じた。
私が学びたいと思って進んだ過去に変わりはなくて
見つめ直した時に、学んできたからこそ思える事が
沢山ある事、そこで感じた違和感や見つけた魅力を繋げるために私がやるべき道筋が少し開いた気がする。

就職はまだ少し先だけど、その後この職業にいつか戻って来たい。
あるいは、そのような空間に携われる職業につきたい。

カフェはできた途端少なからずその地域に住み着いて、
それは皆の日常の中にある空間となり、その場所に入った時ほんの少しでも心が躍り、安らぐ特別な時間だと私は思う。
ざっくりとしているが私はその場所に身を置くことが好きだから
そのような場所を生み出したり魅力を届けられる職業に携わりたい。









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