渦 第3話
17歳になるころ、体の発育とともに
男女が存在する意味に興味がではじめる
触れ合うということに不思議と魅了していく
男性に包まれることの安心感は
私の儀式以上の効果があった。
女性とハグした時にはない感覚は私に
男性という存在の必要性を強く感じた。
女性の存在価値を男性の存在があるが故のものなのでは
ないだろうか・・・。とまで考えた。
溺れていったのだ。
しかし触れ合いの効力は、強い薬のように
効力のあと強い渦が私をいつも以上に襲うようになった。
渦は知能をつけて、私の1人の時、深夜などを
狙ってやってきた。
男性が私の渦を消してくれる・・・。
1人の男性と付き合う・・・消えない
この人じゃない・・・この人も消してくれない
イライラが募り、男性に依存し始めた。
依存を嫌う男性は去っていく
負のループは渦を黒くし私を渦の中心へひっぱり
奥へ沈めさせていく
『大丈夫。私は大丈夫』
このころになると、儀式の言葉は悲鳴のように
なり、涙が流れるようになった。
抱きしめる手は震えがとまらなくなっていた。